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【ライブレポ】遠足の終わりに

8/5(土)と8/6(日)、アイドルグループ・私立恵比寿中学の夏の恒例野外ライブ『エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023』に両日とも参加しました。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
控えめに言ってめちゃくちゃ楽しかったですね、えぇ。
夏、始まりましたね、えぇ。

一応2017年から毎年このライブに参加しているものの(但し、2020年・2021年はコロナ禍によりライブ自体が中止)、いつも「楽しかった」ということしか覚えてないです。
ところが、今回は生まれて初めての不思議な体験をしました(ホラーではないです)。
それはまた後ほど。

以下「1.行程」と「2.客入れBGM」は蛇足ですので、ライブそのものの感想が読みたい方は「3.ライブ」まで飛んでください。


1.行程

エビ中公式が準備した宿付きバスツアー(東京発着コース)を予約しました。
予約開始後すぐに東京発着コースが埋まってしまったので当初は横浜発着コースを予約していましたが、その後再び見てみると東京発着コースに空きが出ていたので、横浜発着をキャンセルして東京発着を再予約。

行程はこんな感じでした。
2日目の帰りは眠すぎたので、SAやPAに寄ったタイミングはうろ覚えですが、他はしっかり覚えていたのでおそらく合ってると思います。
来年以降に参加される方の参考になれば。

8/5(土)
09:00頃 鍛治橋駐車場に到着
09:30頃 公式ツアーバス出発
12:15頃 談合坂SA到着(ドライバーの運転時間の関係で30分休憩)
12:45頃 談合坂SA出発
14:00頃 山中湖交流プラザきららシアターひびきに到着
14:30頃 物販・クローク受付完了
14:50頃 EMMA’S STOREでピタパンとチーズボールを購入(引換券をもらい損ねる)&オタクと談笑
15:00前 開場・整理番号呼び出し開始
15:30頃 入場(整理番号400番台前半)、客入れBGMを楽しむ
16:30頃 開演
19:00頃 終演
19:15頃 丸顔ショートツヤツヤ笑顔饅購入
19:45頃 公式ツアーバス出発
21:10頃 ホテル到着(甲府南)
21:30頃 近くのコンビニで買い物
21:45頃 1人で寂しく夕食&TwitterXに張り付き
24:00  FAMIEN’23 e.p.リリース
24:20頃 ファミコンで再度咽び泣く私
26:00頃 就寝

8/6(日)
06:45頃 起床
08:00頃 公式ツアーバス出発
09:15頃 山中湖交流プラザきららシアターひびきに到着
09:40頃 オタクに捕まる
09:50頃 雨がポツポツ降り始める中、星名家の焼きおにぎりの出汁茶漬けとぽーちゃんリクエストのタコスフリッツァを購入&オタクと談笑
10:30頃 雨が本気を出し始める
11:00頃 開場・整理番号呼び出し開始&信じられんくらいの土砂降り
11:30頃 ステッカー引換(かほえまGET)
12:00頃 入場(整理番号600番台後半)
12:15頃 雨が止む
12:30頃 開演
15:00頃 終演
15:45頃 公式ツアーバス出発
16:45頃 談合坂SA到着
17:00頃 談合坂SA出発
18:50頃 石川PA到着
19:15頃 石川PA出発
20:15頃 新丸ビル前到着
21時すぎ  帰宅(つけっぱなしのエアコンに気付き、玄関で膝から崩れ落ちる)

帰りは事故渋滞もあり、かなり時間がかかりました。疲れている中での渋滞によるストレスはなかなかにしんどく、そこを踏まえてコースを選択するべきでした。

来年は、大月駅からのツアーバスがあれば、大月駅までは電車で行ってそこからツアーバスというルートにしようかなと。
あるいは、ツアーバスは使わずにレンタカーで行き、渋滞を避けてファミえん翌日に帰るとかもアリですね(ファミえん翌日に休みがとれれば、ですが)。
私はペーパードライバーなので、誰か運転できる方...(ガソリン代と道中の飲食代+うーたん村1メニュー分くらいは出しますし、道中めちゃくちゃ歌って盛り上げるかもしれません、下手なりに)。


2.客入れBGM

客入れBGMが良かった。非常に良かった。
たぶんエビ中メンバーやスタダとソニーのスタッフさんがそれぞれセレクトした曲を持ち寄ってるんだと思います(昨年はたしかそうでした)。

以下は客入れBGMに関する私のツイート。40いいねもついたので実質万バズです。


「君は1000%」が流れた瞬間、「この流れでオメガトライブ...?」となりました。
あと「楽園ベイベー」が流れたときに、明らかにノリたくてうずうずしてるオタクがいっぱいいて微笑ましかったです。かくいう私もそのひとり。

ちなみに、takaさんがDay2での追加情報も踏まえてプレイリスト化してくださっています(ありがとうございます)。


昨年はマネージャーさんがエビ中公式ブログにBGM全曲と各曲の選曲者を載せてくれたので、今年も載せてくれることを期待しましょう。

開場〜開演まで少し長め、かつ野外で待たないといけないファミえんですが、こういうところでも楽しみがあってとても良いです。


3.ライブ

そんなこんなでライブ本編。本題はここからです。
セトリは下記をご参照。

全曲書き出すとキリがないので特に印象に残っている曲の感想のみ。
私の内心に関する記載は、ライブ中に抱いた不分明な感情等を、「こんなことだったのかもな」と後から整理したものとご理解ください。
あと感想に統一感がないのは、ライブ中にいろんなところをキョロキョロ見ていて視点が定まらないせいです(推しだけを追う、ということができない人間でして)。

なお、新曲「Summer Glitter」に関しては他の記事を書こうかなとも考えているところなので(書かないかもしれませんが)、ここでは割愛します。ただめちゃくちゃカッコよかったということだけ。


「ほぼブラジル」

小久保柚乃さんの天才的にかわいい歌い出しで始まり、最高を確信した1曲ですが、今回特に目(耳)を引いたのは仲村悠菜さん。
2番Bメロのところがシンプルに上手い&かっこよすぎる...。てか成長速度がエグい...。

以前にも書いたのですが、彼女の歌唱時の発音の綺麗さ・言葉の潰れなさはエビ中随一だと感じます。
それに加えて、硬く密度の高い声質と声量の大きさも相まって、10人の中でも声が埋もれない。
かといって細くキンキンするような声でもないので、悪い意味で浮いてるというわけでもない。
2日間を通してそんな印象を受けました。

もう少し柔らかい音色の声も出せれば、エビ中の歌の芯となりつつ、他の声を包み込んでまとめるような、そんな歌声になるかもしれません。
個人的な印象では、柏木ひなたさんがちょうどそういうような位置付けでした。
(「柏木さんのようになれ」と言うつもりは全くなく、仲村さんは仲村さんらしさを追求した方が良いと思いますが、ポテンシャル的には柏木さんにも引けを取らないんじゃないかという意味です。念のため。)


「イート・ザ・大目玉」

メンバーのテンションが上がっていくのが目に見えて分かる曲なので、こちらも負けじと楽しまなければ、という気になります。
もうファミえんに欠かせない1曲。
「最近エビ中を好きになって今度初めてファミえんに行く」という方がいたら、とりあえずこれ(とHOT UP!!!)だけは聞いておくように言うかも。
ちょうどYouTubeに公式のライブ動画もあるし。

そして今回のファミえんでは、星名美怜さんのハモリが今までで1番綺麗だった気がしました(Day1とDay2のどちらだったか、あるいは両方だったかが思い出せない...)。
今までが下手だったということでは決してないのですが、いつにもまして気合いが入っているように感じましたし、声のノビとハモリ方が今までよりも更に良かった気がします。
「イート・ザ・大目玉」のハモリは、なんとなく「ハモリだけど、調和じゃなくて声と声の殴り合い重視」みたいなイメージなんですが、そんな中でも綺麗に調和して聞こえました。

ライブに行く度に思うんですが、低学年メンバーの加入以降、高学年メンバーも更に上手くなってませんかね?
この曲では、それが顕著に出ていたのかもしれません。


「いつかのメイドインジャピャ〜ン」&「響」

『武者修行フリーライブFINAL@大阪南港ATC 海辺のステージ』で披露された「いつかのメイドインジャピャ〜ン」が、山中湖で再び低学年メンバー5人によって披露されました。

イントロの歪んだギターが鳴っただけで観客のボルテージはMAXに達するのに、昂り切ったメンバーのパフォーマンスによってあまつさえ観客の興奮は限界を軽々と超えてしまう。


本来この曲は涙が出るような曲ではありませんでした。しかし、いつからか涙なしには見られない曲になっていました(少なくとも私にとっては)。
それは悪い意味ではなく、松野さんを大切に思うエビ中のメンバー・スタッフさんの愛とそれを感じ取ったファンの想いとの表れでもあっただろうと思います。

そして、『武者修行フリーライブ』でこの曲が披露されたときは、少し違う意味で涙がこぼれました。
それは、この大切な曲を5人もまた大切に歌ってくれたこと、魂を込めてパフォーマンスしていたこと、「今の私達でもここまでやれるんだぞ」と修行の成果を観客にぶつけんとする戦いの姿勢、に対してだったと思います。

しかし、今回のファミえんではまたそれとも違った思いでパフォーマンスを見ている自分がいた気がします。
「くっつきブンブン」のあの4人の、「4人が揃えば最強だ」と言わんばかりの、若さの発露と全能感・無敵感。それはもう戦いの姿勢などではなく、純粋な楽しさだけが充溢した世界。「最強の4人と一緒なんだからあんたらも楽しいに決まってるよな!!」と。
それをまた、あの5人から感じたのは私だけだったでしょうか。

あの2日間を見て、「私が好きになった頃のエビ中ってこうだったな」というノスタルジーと、あの頃が帰ってきたことへの高揚を覚えたファンは少なくないだろうと推測しますが、この曲のパフォーマンスはそれらを象徴するものだったように思います。


続いて高学年メンバー5人によって披露された「響」は、「6人時代」の始まりのライブ『ebichi pride』で歌われた曲。

ファンに寄り添いつつも、自分に言い聞かせるようなこの曲。
これまでは「6人で戦っていく」という決意表明のようにも聞こえていましたが、今回のファミえんでは、「6人時代」を経たこの5人だからこその、音楽を奏で届ける純粋な喜びに満ちた、清々しく美しいパフォーマンスだったように思います。


低学年メンバー5人が、「6人時代」(あるいは「7人時代」)より前のエビ中の再生を象徴するパフォーマンスを披露し、高学年メンバー5人が、「6人時代」のエビ中との連続性を象徴するパフォーマンスを披露する。
6人時代より前のハチャメチャな全能感・無敵感、6人時代の苦悩と磨き上げた感性、その両方と地続きになっていて、その両方が交錯した地点。
エビ中の「今」はそんなところにあって、5人ずつに分かれて披露されたこの2曲は、そんなエビ中の「今」を奏でていたように感じられました。

というと言い過ぎでしょうか。


「買い物しようと町田へ」

柏木ひなた曲から小久保柚乃曲となって帰ってきた名曲。
『ハイタテキ!』〜『金八』の頃にエビ中を好きになった私は、『金八』収録曲は問答無用で大好きなのですが、柏木ひなたさん卒業後にこんな最高の形でこの曲を聞けるとは思っていませんでした。

日曜日が終わる寂しさというテーマの卑近さとサンバ調の楽曲のお祭り感とのチグハグさが、小久保さんのキャラや風貌(超絶美少女なのに親近感がすごいところとか)と絶妙にマッチしていて、完璧でした。
水を得た魚のような小久保さんの活き活きとした表情とパフォーマンスは本当に素晴らしかった。
完全に「ずっとゆののターン」状態で、ほとんど小久保さんしか見ていませんでした(あとAメロで「Sunday!」を歌った後に笑顔から急に真顔に戻る小林歌穂さん)。

「楽しいながらに涙した」という14推しの興奮混じり声も周りから聞こえました。
間違いなく今回のファミえんのハイライトの1つでしょう。


「サドンデス」

岡崎体育さんの発明、公演ごとに内容が変わる「ダンスサドンデス」パート。
今回はライブ演出の近藤キネオさんがDay1のそのパートの内容を考えてくださったようです。Day2については明言されていませんが、そちらも同様かも。


「小学生の頃の古傷が痛む気がする」、「両足首グネッちゃった」など、原曲のフレーズをオマージュして笑いを誘うのは流石ですが、桜木心菜さんには「右太もも」の痒みならぬ「右脇腹」の痒みをあてがうという演出も。
美人系の容姿、天真爛漫な性格、魅力的な低音域など、桜木さんには松野さんと重なる部分も多く、正直に言えば、どことなくその面影を感じずにいられない場面も多かったので、個人的にはこの演出は胸に来るものがありました。

他にも見どころは多く、Day1で最後まで勝ち残った風見さんは、最後まで膝蹴りのフォームが崩れないあたり、流石の体力。
また、Day2では、ダンスサドンデスでカホリコが勝ち残るというまさかの展開(どちらも今まで残ったことはなかったのでは?)から、「うん、立ち上がれ私立恵比寿中学ー!」のセリフをオリジナルメンバーの真山さんにあてる、という構成。見事と言わざるを得ません。


「Family Complex」

個人的なファミえんのハイライトは、間違いなくこの曲。

最後のサビの前、メンバー1人1人の名前が隠された歌詞。会場の全員で名前の部分を一緒に歌うのが定番でしたが、コロナ禍によってここ数年はそれもできない状況でした。
今回のファミえんは、久々にマスク着用自由・声出しOKとなったライブでもあり、感慨も一入。
更には、桜井えまさん・仲村悠菜さんの名前入りの歌詞がどういうものになるかというファンの期待感も、Day1では上乗せされていたことでしょう。
イントロから曲が進むにつれ、次第にその期待は高まります。

ついにエマユナパートの歌詞が解禁され、どちらもメロディが良すぎてビビり散らかす私。
残るパートは中山莉子さんのパートのみ。全力で「リコ!」と叫ぶだけ。
「ん?でもこっからそのまま莉子ちゃんパートに繋げるのキモくない...?どうやっt」
と思ったその瞬間。

「つーづーらーれーたー」と歌うメンバー全員の声。引き続き鳴るCメジャー。

脳の情報処理能力が追いつかず、数秒の間、体の全機能が自動的に停止。
即座に我に返り、「『かしわぎ』の4文字を歌え」という命令を体に送り続けますが、その命令は空しく脳内に響くばかり。胸がつかえ、声の代わりに涙ばかりが溢れてきます。

人生で初めての「推し」の卒業は、素直に受け入れたつもりでいました。
新体制への移行への不安も、エマユナの2人の努力と10人の覚悟に打ち消してもらったつもりでいました。
それなのに溢れるこの涙は一体なんなのか。
そのことばかりを冷静に考える自分と体が追いつかず涙と嗚咽が出てくる自分、それらを俯瞰する自分。
今までの人生で全く体験したことのない状態でした。

これから半年も経たずに30歳になるのに非常に恥ずかしい話ですが、次の曲の2番が始まるくらいまでは涙が止まらず、言葉が出ない状態が続きました。


終演後に振り返ったのですが、あの時の感情の1つとして、柏木さんのパートを残して大切に歌い継いでくれたことへの感謝は、間違いなくあったと思います。

他方で、柏木さんがいないエビ中のライブに対して寂しさを感じていた自分がそれまでいたことに、ようやく気付いた、ということもあったかもしれません。
これでやっと柏木さんの卒業に一区切りを付けられた、と。
別に本人に何かをしてあげられたわけではないけど、何かもう1つ納得のいくきっかけが欲しかったのだと理解しています。

翌日のDay2では心を整える時間が十分にあったので、涙こそ出ましたが、大声であのパートを歌うことができました。

あのパートを残すという判断をしてくれた方々、大切に歌ってくれたメンバー、一緒に大声で歌い楽しんでくれたファミリーの皆さんには、感謝しかないです。
「別にお前のためじゃねーよ」という感じでしょうが、勝手に感謝させてください。

本当にありがとうございました。



というわけで取り留めのないファミえんのレポは以上です。
行く前はレポを書くつもりが全くなかったので写真を全然撮っていなかったんですが、ちゃんと撮ればよかったと公開しています。
とりあえず「丸顔ショートツヤツヤ笑顔饅」だけ載せておきますね。

丸顔こそ正義


「これを書き終わるまで俺のファミえんは終わらねぇ!」と自分に言い聞かせて、全く書き進めずにずっとファミえん気分でいようと思っていましたが、ちょっと書き始めるとあっという間に書き終わってしまいました。
それぐらい良いライブだったということでしょうね。

というかここまでグダグダ書いてきましたけど、ファミえんは基本的に「楽しいしかない!」です。約束された最高がそこにありますが、想像を遥かに超える最高です。
行ったことのない方は、ぜひ一度行ってみてほしい。

「ライブレポってこんなんだっけ?」という感じもしますが、まぁ暇つぶし程度になっていましたら幸いです。


はぁ。

夏、終わりましたね。


それでは。

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