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DXを考えたら最初にやること - ヒトに始まりヒトに終わるDX -

自己紹介


こんにちは、DXコンサルタントのおぶち(@ofch_ana)です。
約3年ぶりの更新となります。
DXやデータ活用、あとは20代のキャリアについて発信しております。

はじめに

DXという言葉が広まって久しいですが、DXを完遂できた企業はまあ〜〜〜少ない体感です。
コンサルに多額のフィーを払って、サービスやシステムが一時的にイイカンジになれば良い方で、本質的な取り組みにはつながらない
なんなら、予算をケチったり関係部署の合意に手こずったりなどで、サービスもシステムもイイカンジにならないことがほとんど。

とにかく、DXがうまく進んだ企業はかなりレアなのではないでしょうか。

DXの3要素

Salesforceが言うにはビジネス、テクノロジー、カルチャーが三位一体となりビジネスを成長させることがDXであるとのこと。
Salseforceが考える真のDX

私はこのSalesforceの考えには完全に同意しておりまして、もっと馴染みがある呼び方としてサービス・システム・ヒトの3つが大事と考えております。

この中でも、サービスやシステムは金でなんとか解決できる一方で、ヒトはとっても特殊な要素。

旧態依然のサービスとシステムでやってきたのはヒトだし、
これからもサービスとシステムを運用するのはヒトですから、
ヒトが最も大事な要素になります。

「寝る前にスマホいじるのはよくないよ」と言われながらもYouTubeをだらだら観ちゃう生き物なんですから、体に染み付いた習慣や価値観をアップデートすることは、そうそうできません。

DXで陥りがちな罠

サービス・システム・ヒトの3要素が大事なDX。
最初の1歩目から決定的に間違っている企業が本当に多い。

それは、
「サービスやシステムがなんとなくイケていない」ことを起点に
サービスやシステムからDXを進めようとすること。

危機感があるのは素晴らしいですが、それって、目的なんでしょうか?
その目的は、最終的にどんな状態であれば達成と言えるのでしょうか。

サービスやシステムからDXに入ると、理想がない。
何がどうなったらどう嬉しい、の肌感覚がないから、理想が描けない。
コンサルに理想を描いてもらっても、ヒトが変わらないから近づけない。

そこで私は、
DXはヒトに始まりヒトに終わる
を強調します。

つまり「まずはヒトからDXすべき」と考えます。

まずは足元の課題を解決せよ!


ヒトが変わらなきゃ、サービスやシステムの理想は描けない。
コンサルがサービスやシステムの理想を作っても、そのあとは描けない。

では、ヒトがどう変われば良いかというと
課題解決のクセをつける
ということだと思います。

そのために効果的な方法として、
足元の課題を手持ちのコマでなんとか解決する
ことをお勧めします。

きっと、DXをしたいと思った背景が何かしらあるはずです。
データの手入力が煩わしい、CDPでパーソナライズされたマーケティング施策がしたい、などなど、程度は様々でしょう。

そういった不満や要望を、まずは手持ちのコマでなんとか解消・実現してみてください
幸いなことに、この1年でテクノロジーは進化し、スプレッドシートとGAS、ChatGPT、などを使えば、ある程度のことは簡単に試すことができます。

まずは小さいスコープで、それも1人や2人がテスト的にやってみるでもいいです。
とにかく、ああでもない、こうでもない、を繰り返すことが大事です。

足元の課題解決を一定期間こなし、まずはヒトのDXを図りましょう
そうすることで、なにが必要で何が不要かがわかり、機能要望の解像度が上がることで、より実現性の高いアプローチを選択することに繋がります。

現状をなんとか改善しようとした経験がないヒトが何人集まろうが、DXは完遂できません。
現状をなんとか改善しようとした経験があるからこそ、
DXの理想を描け、長期的かつ本質的な取り組みへと昇華させることができるのです。

おわりに

終始抽象的な話にとどまってしまいました。
コンサルに高いフィーを払う前に、まずは自前で課題解決し、ヒトのDXに取り組んでみましょう。
それがうまくいかなくても、コンサル選定においてこれ以上ない重要な判断材料となります。


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