対。『NANA』から見るサイコパス
対。一組。
漫画『NANA』のある一場面。
大切にしていたお揃いのグラスを誤って一つ割ってしまう。
一つ割れると、当然残り一つになる。
主人公ナナのとった行動は。
もう一つを割り、重ねる。
「また、お揃いだね」と。
前後関係や登場人物の関係性については省略するので、気になる方はご一読されてみてください。
愛情が行き過ぎると憎しみに変わる時がある。
期待が反転すると裏切りになる。
この対の片側が壊れた時に、もう片側を壊す行為はサイコパスの行動だ。
当人としては一つを壊したのではなく、二つにするために修復したという考えだ。
同性の嫉妬というものを、実社会でも見たことがあるが、この傾向は女性に強いのだろうか。
男性の場合、憧れという面で、上下関係で多少のやっかみというものは見受けられる。
女性の場合、同性に対し、私の友達を取った取られた、憎いという感情にまで発展する。
この作品が社会現象になったのは平成の世。
人との繋がり方は変わったのだろうか。
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