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行政書士試験について知る~経験をふまえて~

こんにちは、沖縄の行政書士松本です。

2024年1月31日、令和5年度の行政書士試験の合格発表がありました。

行政書士になりたいけど、試験ってどんな感じなのかなー、とまずは試験について知りたくなりますよね。

今回の記事では、行政書士試験の概要について説明します。行政書士を目指している方は必見ですよ。

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行政書士試験の日程について

行政書士試験は例年11月の第二日曜日に行われています。試験時間は午後の1時から午後4時までの3時間です。

行政書士試験の注目すべきところは、受験資格が年齢・学歴・国籍等に関係なく、だれでも受験できるということです。だれでも行政書士になれるチャンスがあって独立開業も夢ではないんですよね。

ちなみに歴代最年少合格者は、2021年度試験の14歳でした。そしてその年の最年長は82歳です!驚きですよね・・・

受験手続きについて

受験願書の配布は例年8月頃から行われます。また受験願書の受付も例年8月頃に行われます。受験願書の提出先は、一般財団法人行政書士試験研究センターです。

合格発表は例年1月の第5週に属する日が指定されています。

行政書士試験の問い合わせについては、一般財団法人行政書士試験研究センターにおこないましょう。

行政書士試験の試験科目について。

行政書士試験の試験科目は、大きく分けて2つ。
「法令等」「一般知識等」にわかれます。
「一般知識等」が令和6年度の試験から変更があります。

まず一番目は法令等で、試験問題は46問です。

択一式が、5つの肢から選択する5肢選択式、多肢選択式、そして40字以内で記述する記述式のあわせて46問です

試験科目は、憲法、民法、行政法、商法、基礎法学に分かれます。

行政法は「行政法」という名称の法律があるのではなく、行政に関連する法律の総称です。

行政法の一般的な法、理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法を中心として出題されます。

2つ目が一般知識等で、問題は択一式の14問でした。

この「一般知識等」が令和6年度から、「基礎知識」という文言に変わり 試験範囲に「行政書士法等行政書士業務と 密接に関連する諸法令」が加わります。

「行政書士試験の施行に関する定め」の一部改正について

5肢選択式、多肢選択式等々言っていますが、5肢択一式というのは1番から5番の選択肢のなかから正解を選ぶこと、

多肢選択式は1番から20番の選択肢があって、アからエの空欄に当てはまる言葉を選ぶものです。

そして記述式が設問に対する解答を40字程度の短い文章で記述する、ものになります。

試験科目の配点について(令和5年度時点)

試験科目の「法令等」について、択一式で5肢選択式が40問題出題されまして、配点が160点。試験科目「法令等」の択一式で多肢選択式が3問出題されまして、配点が24点。「法令等」の記述式が3問出題されまして、配点が60点。この法令等の出題で計46問出題されまして、配点が244点です。

そして試験科目一般知識等の択一式が5肢選択式で、問題数が14問、配点は56点です。

法令等と一般知識等、を合わせて合計60問が出題されました。

配点をすべて合わせると300点満点となります。

合格基準点について

例年次の3つの要件いずれも満たしたものが合格とされています。

①行政書士の業務に関し、必要な法令等科目の得点が122点以上である者
②行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が24点以上であるもの
③試験全体の得点が180点以上であるもの

です。

受験者数と合格率の推移についてですが、2021年度の受験者数は47,870名、その内合格者が5.353名、合格率は11.18%となっています。
2005年度の合格率が2.62%ですので、年度ごとの合格率にずいぶん開きがあります。これは行政書士試験が相対評価ではなく、絶対評価の試験であるということが原因です。

例えば、社会保険労務士試験の場合、毎年試験問題の難易度に合わせて、合格基準点が上がったり下がったりします。行政書士試験は試験全体の合計が合格基準点を超えたものと言う絶対評価の試験であるため、その年の難易度がそのまま試験の合格率に反映されるという形です。

ですので、合格率に注目するのではなく、合格基準点180点を超えることを目標に勉強する必要があります。

合格者の年齢別性別の割合

2021年度の試験を参考に見ていきます。

行政書士試験の受験資格が年齢、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できると言うものになっているため、10代から60代以上にかけて幅広い世代にかけて合格者が出ています。

ただしその中でも合格率のボリュームゾーンと言うのは30代40代が多くなっています。また、男女比で見ると、男性が72.8%、女性が27.1%と男性の合格率が高くなっています。このデータは毎年一般財団法人行政書士試験研究センターから発表されているので、皆さんも参考にしてください。

私が行政書士試験に合格することができたのは、平成25年の試験でした。平成25年に合格するまでに私は3回の試験を受験しました。1回目の試験が1問だけ合格点に足りなくて落ちてしまいました。そして2回目の試験は170点台で、残念ながら基準点の180点に達しませんでした。3回目の試験で180点を超えたのですが、確か記憶している限りでは182点など本当に合格基準点ギリギリだったと記憶しています。

そして私が行政書士試験の中で1番苦手としていたのが、法令等の記述式の問題です。

記述式の問題は1問の20点とかなり配点が高いんです。

なおかつ与えられた設問に対して40字以内で書きなさいと言うものなので、例えば穴埋め式で法令の用語を埋めるとかではなく、設問に対する自分の考えた回答を40字以内にまとめて、それを簡潔にする必要があります

記述式問題には、部分点があります。

試験が終わったらウェブで大手予備校が回答速報を出しますが、その記述式の回答速報を見ても、自分自身の回答がどれぐらい点数を拾われているか分からないので、回答速報で回答した点数が120点台から140点台だと、残りの記述式の60点の点数配分がわからないので、合格発表まで本当にやきもきする状況でした

記述式問題の何が難しいかと言うと、法令の条文をしっかりと丁寧に覚えておく必要があり、その法令の条文の用語を間違いなくその設問の事例に合わせて回答を書かないといけないところです。

うろ覚えの用語や間違えた文字、誤字では減点されてしまいます。

3度目の試験で何とか合格することができましたが、この記述式の難しさから二度と受けたくない資格試験の1つとなっています。

記述式が行政法から1問、民法から2問出題されます。

私は独学で行政書士試験の問題を解いていましたが、模試を解いてみても、果たしてこの私の回答が何点位のものなのかっていうのが、模試の解答を読んでもよくわからないので、試験直前まで自分自身の実力がどれくらいあるのか判断が難しいところでした。

行政書士の仕事は本当に幅広いので、行政書士の試験に興味が湧いた方はぜひ行政書士試験を受験してみてください。受験資格は誰でも可能なので本当にチャレンジしていただきたい資格です。

本日も最後まで ご覧いただきありがとうございました


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