見出し画像

鉄腕アトム・プルート(浦沢アニメ版)の感想~45点/100点満点


アトムとプルートの戦いは、マンガ版鉄腕アトムの神回といわれている

私は小学生のころ、手塚のマンガでこれを読んでいて神回との評価に賛同する。
この物語を独自解釈してロングバージョンにしたのが、ネットフリックスが制作した、浦沢直樹版「プルート」である。
1本50分で計8本の大作だ。

手塚ファンであり、アトム・ファンであり、アトムVSプルートに感銘を受けた私はとても楽しみにしていた

2日間で一気にみたが、評価は100点満点で45点で落第。
第4話まではとてもよかったが、第5話以降退屈極まりなく、落ちも全然駄目だった。

あらすじは、アトムを含む全世界の超高性能正義ロボット7体が、悪のロボット、プルートと戦うというもの

プルートは超高性能だが悪のロボットである。
プルートはアトム以外の6体のロボットを次々破壊して、最後にアトムと戦う。

浦沢は、手塚が描いたロボットを独自に解釈して、改変を加えて、描写した

アトムまでガラリと変えたのは感動ものだ。
浦沢の翻訳は見事で、とても感心した。
第4話まではわくわくする展開だった。

ところが第5話からストーリーの展開スピードが急に鈍化して、なおかつ退屈になった

6話と7話はもう我慢しきれず、7割ぐらいは早送りした。
それでも最終8話の内容を理解できたのだから、5~7話の内容のなさはひどい。
そして8話に入ってもなかなかアトムとプルートが戦わない。
これはもう、じらし効果を狙ったというより、コストダウンなのだろう。
アニメづくりでは、ロボットの戦闘シーンはとてもコストがかかる。
それは複雑な動きをさせる必要があるからだ。
一方で人物の心理描写なら、ボーっと立たせておいて、声優に語らせればいいので時間を稼ぐことができる。

それでもいよいよアトムとプルートが戦い始めるのだが、しかしすぐに「え、本当に」というくらい2人は簡単に理解し合ってしまう

浦沢がアトム権利側ともめて途中で抜けてしまったのではないか、と邪推したくなるほど、浦沢魂がなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?