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セルフレジに慣れる日は来るかな?

セルフレジの導入が徐々に進んでいる。

全てがセルフレジという店はまだ多くはないようだが、例えば、スーパーマーケットなどで、人のいるレジとセルフレジがそれぞれいくつか並んでいるという店は普通に見かけるようになった。もしかすると、セルフレジの比率は徐々に高くなっているのかもしれない。

労働人口の減少という社会情勢の中で人手の確保が困難になってきていること、省力化によって人件費を圧縮していかざるを得ない経済的側面などを考えると、この動きが止まることはおそらくないだろう。

しかし、どうもこのセルフレジを使う側にとっては、何とも言えない居心地の悪さがなかなか消えない。操作が難しいというわけではない。初めての場合は少し戸惑うが、画面の案内はわかりやすくなっているし、2、3度目には操作に慣れてしまう。

居心地の悪さというか、不安感というのかよくわからないが、この感覚は、よこしまな気持ちが全くないにもかかわらず、”うっかり” 万引きをしてしまわないというというところからくるように思う。操作ミスにより結果的に万引きをしたことになるのは嫌だ。もちろん、同じ商品を複数回スキャンして逆に多めに支払ってしまう可能性もあるにはあるが、気持ち的にはむしろこちらの方がまだマシだとすら思ってしまう。

人のいるレジとセルフレジが並んでいる店では、よほどレジ待ちの列に差がなければ、つい人のいるレジの方を選んでしまう。自分の経験の範囲では、このような店でもセルフレジで精算したからといって値引きなどのサービスはないようだ。それも一つの理由かもしれない。

いつかはこのセルフレジにも慣れる日がやってくるのだろうか?

レジ袋が有料化されたころ、買い物袋を持参するという習慣がまだ身についていなかったのでかなりの違和感があった。しかし、数年経てば抵抗なく自分の袋を常に持ち歩くようになった。セルフレジも同じようになることを期待している。

ただし、せめて「うっかり万引き」の不安を少しでも減らすような工夫をしてもらえるとありがたいと思っている。例えば、セルフレジの画面に、より明確な指示を表示したり、操作ミスを容易に修正できる機能を追加したりすることは有効だろう。また、画像処理の技術を使って、間違った操作や、不審な操作があれば確認や再操作を求め、問題がなさそうなら緑のランプが周りの人にもわかるように点灯するようなシステムがあれば望ましい。そうすれば堂々と胸を張って店を出られる気がする。もちろん、プライバシーへの配慮も必要だろうが。

などと考えているうちに、セルフレジにすっかり慣れてしまって、有人のレジに行くとかえって緊張してしまうような日がいずれ来るのかもしれないとも思う。

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