本当は何が必要なの?
最近だんだん書くことがなくなってきて、修行が足りないと感じていますが、今日も張り切ってアウトプットしたいと思います。
今日記すのは、「新しいアイデアを考える時には、本質的なニーズが何かを見極める必要がある」ということです。
なぜなら、逆説的ではありますが、表面的なニーズしか見えていないと、既存のアイデアから抜け出すことができないからです。
「ジョブ理論」でも、同様なことが唱えられています。
ユーザーがモノやサービスを使う時に、必ず成し遂げたい目的を「ジョブ」と呼びます。そしてジョブを進める手段として、モノやサービスを消費することを「雇う(ハイア)」と呼びます。「ジョブ」は、モノやサービスを消費するかの判断材料である。
例えば、「ドリルと穴」の話が有名です。
DIYが好きな人は、ドリルを使って穴を開けますよね。
ここで、その人のニーズを「ドリルが欲しい」と捉えると、もうそれ以上のアイデアは出てきません。
せいぜい、より微力でも使えるドリル、より正確に穴を開けられるドリルといったくらいでしょうか。
それでは、ニーズを「穴が欲しい」と捉えてみてください。
すると、手段は別にドリルである必要がないため、高水圧のホースやクッキーの型抜きを発展させたようなものも、アイデアとして浮かんでくるでしょう。
このように表面的なニーズである「ドリルが欲しい」の裏にある、本質的なニーズ「穴が欲しい」を捉えることで、アイデアはどんどん広がっていきます。
授業の中で、傘に代わるモノ・サービスを考えた時にも「本質的なニーズを見極める重要性」を感じました。
私たちは、最初傘では雨を全て防ぐことができず、結局「濡れてしまうから嫌」だと考えていました。
そのため、いかに濡れないようにするかを求め続け、議論が行き詰ってしまいました。
そこでいったん立ち止まり、なぜ嫌なのかを考えてみました。
すると、「①濡れてしまったものを乾かすのが面倒だから嫌」「②せっかくセットした髪形が崩れるから嫌」といったように、その裏にあるニーズが見えてきました。
①だったら速乾できるものがあったら良いですし、②だったら全く髪型が崩れないものがあったら良いですよね。
このように、よりアイデアの幅を広げることができました。
新しいアイデアを考える時には、本質的なニーズが何かを見極めることが重要です。
また、本質的なニーズを見極めることでもう1点良いことがあります。
それは、新しいかつ「必要とされる」アイデアを出せるという点です。
新しいアイデアは普及させるのが難しいですが、「必要性」が低いとより普及は困難になります。
現在起業をしようという強い志はありませんが、新しい何かを生み出していきたいという思いは持っているので、日々「本質的なニーズは何か」を考えて過ごしたいと思います!