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ラストデイ

先日のメモより

恋人を見送って一人で家で過ごすのが嫌で恋人が出発する日に帰省の飛行機を取っていた。恋人は朝の便でわたしは昼の便で、空港まで一緒に行き、見送ったあと昼までは一人で過ごすつもりだったが、恋人の便がこのご時世の影響で昼になり、ギリギリまで一緒にいることができた。

旅行で何度も一緒に来た新千歳空港は平日とはいえ信じられないほどガラガラだった。いつもは行列していて全然入る気になれない海老そば一幻に並ばずに入れて本当に驚いた。ラーメンを食べた後、お土産を買いにロイズのコーナーに行きました グテという名前の高い板チョコパンを半分こして食べた。

あまりに空いていて、全ての流れがスムーズに行きすぎて時間が余って最後にふらふら散歩した。いつもギリギリ行動で空港でのんびりする暇なんてなかったのでこれも結構驚いた。ガランとした空港内を見て罪悪感が少し湧きつつ、穏やかな時間だった。

ゴールデンウィークには会えるからと言い聞かせても別れ際は寂しくて、このまま二人でいつもみたいにどこかに出かけられたらいいのにと思った。手を振って別れた後、何回も振り返ったけど、豆粒みたいに小さくなるまで手を振ってくれて嬉しかった。わたしのことをよくわかってくれている。そういうところが本当に好きだなぁと思った。飛行機の中に入ってメモにこれを打ちながら泣いている。

この先も関係は続くと、続いてほしいと願ってはいるけど、少なくとも二人とも学生の関係はこれでおしまい。これからを素直に信じるには関係が変わってうまくいかなくなった例を見てきすぎた。二人とも学生だった頃のように、学校内で集合して散歩したりごはん食べたり登下校したりすること、一緒に季節の移ろいを感じること、二人で過ごした部屋はもう無いと思うと胸がギュッとなる。

わたしは昔から卒業や変化が得意では無かったし、それは何年経っても変わらない。

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