ブロックチェーンで注目の「Sivira」ってどんな会社なのかまとめてみたらすごかった

こんにちはおがじゅんです。
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10本記事の4本目です。


ブロックーン技術の自由研究です。
ブロックチェーンがどのように社会に還元されて行くのか?
今現在成り立っているビジネスを調べて、ふわっとした傾向を見ることができればなと思います。

今回は週刊東洋経済で「有望ベンチャー62社」に選ばれたSivira(シビラ)を調査してみました。( http://sivira.co/pr/news/20170218-01-ja.html)

シビラの見てるブロックチェーンによってもたらされる世界観がすごすぎて正直しびれました。

Sivira


サービス:
「Broof」スマートコントラクトトレーサビリティを両立するプラットフォーム。スマートコントラストが要件によって柔軟に変えらるのが特徴。
「Proof log」Broofのログをとるサービス。
「Hublive」連携特化型ビジュアルプログラミングが特徴で、 Blockchainを活用したアプリケーションも簡単に作る事ができ流サービス。
「soul gem」ブロックチェーン×愛。SoulGemは二人の愛の記録をBlockchainに書き込みできる。


Siviraの提携先

・日本初、石川県加賀市をブロックチェーン都市に。ブロックチェーン技術で地方創生
・CERN(欧州原子核研究機構)と「Quantum × Blockchain」の次世代インフラを研究
・ソフトバンクテクノロジー(東証一部)らと共同で、次世代型の信用情報プラットフォーム構築プロジェクト開始。
・M2M(Machine to Machine)社会に対応したブロックチェーンウォレット搭載モビリティを実現。
・セレス(東証1部)、アイル(東証JQG)、ネクストウェア(東証JQS)、との資本業務提携。「自律分散データ経済圏」の実現をめざした研究開発を本格化。
・ブロックチェーン×農業
・その他、いろいろ。。。

石川県
「Broof」を使ってKYC認証(※)基盤の構築とラボの建設をする。
地域での公共サービスの実証実験を行う。

※KYC(Know Your Customer)
新規に口座開設する際に銀行側から要求される、顧客本人の身元確認における書類手続きの総称。「KYC」は、これをブロックチェーン上で実現することで、本人確認にかかる人的・金銭的コストの削減が実現できるプログラム。一度認証事業者を通じて本人認証を行っておけば、本人確認が必要なシーンにおいて、利用者が提供を承諾した個人情報と、ブロックチェーン上に記録された情報を照合する形で本人確認が行える仕組み。なお、ブロックチェーン上には個人情報は保存されず、ハッシュ値だけが記録されるため、ブロックチェーン上から個人情報が漏洩することはない。

CERN
量子コンピュータとブロックチェーンを使って、新しいネットワーク基盤をつくる。(CERNはかつてWWW(World Wide Web)を考案)。量子コンピュータは今のパソコンより演算処理がめっぽう早く、情報の暗号化力も優れている。しかし、データの堅牢性がその分必要。そこでブロックチェーン技術を使えば量子コンピュータと互いの欠点を補い合うことができる。ブロクチェーンはみんなで情報を管理している特性上、情報の書き換えは困難だが秘匿性は低い(ハッシュ値と個人情報を結びつけることは困難だができる。IPアドレスでどのパソコンから通信されているのかわかるのと同じ)。一方、量子暗号は物理法則によって1 回しか観測できないことが保証されていて、これは強力なアクセス権がかかっている状態だが、データの保存や冗長化が困難という特徴がある。そこでブロックチェーンを用いてデータの堅牢性を保つ。
まずは、次世代インフラを議論する有識者会議体「Table Unstable」の立ち上げを行うらしい。

ソフトバンク
インターネット上の個人情報をより高いセキュリティ・信頼性・トレーサビリティを担保して管理するプラットフォームの設立。

M2M
M2M(Machine to Machine)の社会を実現するためのブロックチェーンウォレット搭載モビリティをつくる。

できること
・2020年頃までに約50億米ドルまで拡大すると見られているIDoT(Identity of Things)が分散認証技術により可能となる。
・M2M(Machine to Machine)のマイクロペイメントが可能となる。これによってロングテールの情報も流動性が増え、機械同士で自律的に決済ができるようになる。
・トークンエコノミーにIoTデバイスを参加させる事が可能となる。デバイス自身がトークンを所有することで、人とデバイス間、デバイスとデバイス間において、権利譲渡といった決済に限らないコミュニケーションが可能となる。

「自律分散データ経済圏」の実現

インターネットに接続されるデバイスの数は2020年まで500億を超え、さらにそのデバイスの上には複数の AI やソフトウェアが稼働し、相互に接続される。シビラは人、モノ、AIに固有のIDを振りアイデンティティーを持たせた上で、データを改ざん不能な状態で保有するブロックチェーンデータベースを提供し、自律的なデータの売買を通して実現される「自律分散データ経済圏」を確立をめざす。

例えば、自分が所有してるIoTデバイス(腕時計、車、etc)が自律的に経済活動を行う。Broofウォレットを持つIoTデバイスが証拠能力のある形でデータのアップロードを行い、そのデータを人やAIが活用すれば、データの貢献度に応じて自動的に該当IoTデバイスへ報酬が支払われる。

ブロックチェーン×農業
土壌の状態や農薬の性質など、農産物の生産環境に関するデータ管理にブロックチェーンを導入することで、農産物の品質を保証するとともに消費者が生産環境のデータにアクセスできるシステムをつくろうとしている。現状では、さまざまな項目で厳正審査をおこない農産物は3段階にランクづけされ、シールで認定するだけ。ブロックチェーンは不特定多数の参加者が使用することで情報の正しさを保証しあう仕組みだが、運用範囲が狭い場合は情報が改ざんされる恐れが生じる。しかし、今回の取り組みでは複数のブロックチェーンを組み合わせ、ブロックチェーン同士のネットワークを通じて情報の正しさを保証するため、運用範囲が小規模であっても情報の改ざんを防げる。

ここが革命
・家は土壌データなどを書類にまとめ審査機関は書類を手作業で管理してたものが電子上に
・農産物のデータが一元管理されトレーサビリティが向上。将来的には消費者と農家を直接繋げる。
・消費者は詳細な生産プロセスや土壌情報などで買える
・地域ごとの特性が浮き彫りになり、地域活性につながる

「Broof」のここがすごい

ここは暇があれば後々調べます。

参考:

http://sivira.co/pdf/broof_20170607-ja.pdf
http://sivira.co/pr/press/20180316-01-ja.html
http://sivira.co/pr/press/20180105-01-ja.html
http://sivira.co/pr/press/20171011-01-ja.html
https://guide.blockchain.z.com/ja/docs/oss/kyc/
http://sivira.co/pr/press/20170619-01-ja.html
http://sivira.co/pdf/broof_20170607-ja.pdf
https://wired.jp/2017/02/13/vol27-innolab-blockchain/


とまあSiviraについて調べてみましたが、すごい会社ですね。
ブロックチェーンの使い方を指し示すとともに、大手企業とも連携して実用化レベルまで引き上げようとしている素晴らしい企業です。

ブロックチェーンの使われ方まとめ

・情報の堅牢性の担保と分散管理能力
→ 個人の認証が楽に
→ 量子コンピュータを使ったインターネットが可能に

「分散型で管理」を逆の発想として、「全てのモノがインターネットで繋がる世界」とみて
→  「もの」と「もの」がデータのやりとりおよび、報酬のやりとりを自律的に行う社会に

・トレーサビリティの向上
→ モノの流通がよりプロセス重視になる世界に。中間者より、生産者が強くなる。

・ブロックチェーンとブロックチェーンをつなぎ、小さい経済圏でも情報の堅牢性確保
→小さな経済圏ができる。

ざっとまとめるとこんな感じですかね。
シビラのすごいところは、独自に作ったブロックチェーン技術「Broof」にあると思います。それについて今度詳しく調べられたらなと思います。

以上、おがじゅんでした!
https://twitter.com/junki0000

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技術とビジネスをつなげて世界をSFにしたい大学院生。AI関連、webアプリケーション(node.react.ROR)。現在、シリコンバレーでインターンしたいマン。