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2024年の音声市場と、Voicyが目指すこと

こんにちは。Voicy代表の緒方です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

新年1本目のnoteはちょっとライトに、2024年の音声市場はこうなるよ、Voicyはこんなことをするよ、みたいなことを書いていきます。

※よかったら、こちらの年末振り返りと合わせてご覧ください。

人生に求めるもの自体が分断されていく

2023年は間違いなくAI元年でした。1年前は「AIがきた!」と言ってあわあわしていましたが、この流れが2024年以降、さらに加速していくのは確実です。

去年の後半には生成AIによってつくられた広告もたくさん出てきましたし、生成AIが関わったコンテンツを目にしない日はなくなってきました。今年は本格的にAIが生成したコンテンツがあふれてくる年になるでしょう。

そんな話を、年末からいろいろな人としていると、けっこう皆さん悲観的なんですよね。

でもAIとのやり取りで十分だという人にとっては、今後は無料で楽しめるコンテンツがより増えていくわけです。

とはいえ、お金を稼げなくても楽しく生きられる社会がさらに進む一方で、AIを使ってさらに稼ぐ人や、より自由に生きられる人も出てくるでしょう。

そういったITリテラシーによるゆるやかな分断はすでに社会にできてはいましたが、そこがさらに進んでいき、人生に求めるもの自体が分断されていく。そんな兆候が見えてきたような気がします。

ネット上だけで生きていくのか、自分の趣味だけで生きていくのか、人付き合いで生きていくのか、仕事を楽しみにして生きていくのかーー。それぞれの生きる指針みたいなものがさらに多様になるとともに、価値観も大幅に変わっていくのでは、と思います。

音声市場は成熟しつつあるが

それから音声市場について。2024年、そろそろ音声コンテンツも成熟してきました。それはつまり、「音声コンテンツ元年だ!」とか思われていたのは過去の話で、ようやく誰もが普通に楽しむコンテンツになってきた、ということです。

ただ、だいぶ大衆化してきてはいるものの、まだまだ動画の市場を奪えているような状態ではありません。今後も動画市場は隆盛を保つでしょうし、そこに真っ向から勝てるかというとちょっと怪しいと思っています。

その踊り場的な状況を一歩抜け出すためには、やはり企業にどんどん参加してもらう必要があります。

採用目的で使われたり、ブランディング目的で使われたり、いろんなニーズをもって企業さんが入ってきていますが、それをしっかりと成功事例として積み重ねていかないといけません。

そこはVoicyのようなプラットフォームがきちんとデータを取って、“音声でやるから意味がある”というデータを出していくことも大事。そこをしっかりとやりきることがプラットフォームとしての責任だと思っています。

2024年のVoicyが目指すこと

さて、2024年。Voicyは音声プラットフォームとしてどんなことをやっていくか。

まずは去年から仕込んでいる大きめの新機能が上旬にリリースされる予定で、僕らとしてもそこがすごく楽しみです。

アプリやウェブのUIもさらに進化していきますし、音声コンテンツのジャンル自体も増えていくので、「音声コンテンツを楽しみたいぞ」という人にとってはさらに楽しいことがどんどん増えていくんじゃないかな、と思っています。

そして「音声を発信したい」という人にとっても、Voicyで発信をすることが最高の選択肢になるために、より良い状態にしていきます。

音声業界はまだ発信者のやる気や熱意におんぶにだっこという状況にあるのも事実です。だからこそVoicyは、音声配信って楽しいよね、だけではなく、発信をする人や企業にもちゃんとメリットやリターンを返していきたいんです。

そこは収益だったり、ブランディングや採用への貢献だったりとさまざまですが、Voicyは今年も発信者が継続するためのエコシステムまでしっかりとつくっていきたいと思います。

最後に

会社組織としては、メンバーのみんなが常に楽しく、熱意を持って働いてくれていますが、ここからさらに1段上のチームを目指したいと思います。

今年はより強い経営チームと、メンバーがどんどん成長する環境をつくり、少ない人数でも大きなパフォーマンスが出せる「筋肉質な組織づくり」に挑戦していきます。

年始から悲しいニュースがあり、混乱もありました。なんとなく暗い1年になる可能性もそれなりにあります。ですが、その中でも、我々は世の中を元気にできるサービスを運営していると思っています。

2024年はVoicyが元気だったよね、と思われたいのはもちろん、その結果として音声産業も元気だった、2024年の日本も元気だった、というところまでがんばっていきたいと思います。

今年もVoicyをよろしくお願いします!

声の編集後記

記事の執筆後に、あらためて音声でも話しています。よかったらこちらもお聞きください。

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