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逆算開発実践〜ノンリコースローン銀行協議ガチンコ編Part1〜

たぶん、日本初だと思います。多くのコンサルやシンクタンクがオガールのスキームで紹介していますが、ほとんど役に立たない笑
なぜなら、彼らは現場で何も経験していませんから。。。
官民連携複合施設で、法定PFI事業以外でのノンリコースローン。
ノンリコースローン(Non-recourse loan)は、借り手が貸し手に対して特定の保証や担保を提供せずに借り入れるローンの形態です。簡単に言うと「無担保無保証」ということです。この種のローンは、主に不動産取引やプロジェクトファイナンスなどの特定の用途で使用されます。岩手県紫波町のオガールプラザはノンリコースローンで支柱金融機関から資金を調達いたしました。ノンリコースローンの特徴は以下に示します。

  1. 責任限定性: ノンリコースローンを借りる際、借り手は借金を返済できなかった場合に、貸し手が借り手に追加の資産や担保を要求しないことが合意されます。つまり、借り手は借金額を上回る資産や収入を提供することなく、ローンを受け取ることができます。

  2. 担保としての物件: ノンリコースローンは通常、特定の物件やプロジェクトに対する融資に使用されます。借り手はその物件の収益を使ってローンを返済する責任があります。したがって、借り手がローンを返済できない場合、貸し手は通常その物件を差し押さえることができますが、借り手の他の資産にアクセスすることはできません。

  3. リスクと金利: ノンリコースローンは貸し手にとってリスクが高いため、通常、金利は高めに設定されます。借り手は物件の価値を高め、収益を確保することに焦点を当て、ローンを返済する必要があります。

  4. 不動産取引: ノンリコースローンは、不動産投資においてよく使用されます。投資家は、不動産プロジェクトに対してノンリコースローンを利用し、プロジェクトの成功によって収益を上げることを期待します。失敗した場合、彼らはそのプロジェクトに担保を提供せずに済むため、リスクが制限されます。

ノンリコースローンは、特定の状況や取引に適しており、借り手と貸し手のリスクと責任を明確に定義するために使用されます。プロジェクトがその担保として機能し、借り手に対する責任を限定的にすることができるため、不動産やプロジェクトの投資に関与する際に活用されます。が、日本の金融機関でノンリコースローンを、しかも地方の金融機関でこの仕組みを組成した実績はほぼないと思います。もしあるとすれば、その限定された事業の親会社がものすごい資産を保有しているとか、一般庶民ではほぼ無理だった仕組みです。今回は紫波町図書館が入る官民複合施設オガールプラザがなぜ、ノンリコースローンを組成できたのかを解説します。


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