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アニメ『わたしの幸せな結婚』DVD特典書下ろし小説「行き違う縁」の感想

ネタバレ注意!
この記事は、ネタバレ全開で語っているので、ネタバレ苦手な方はご注意くださいませ。(1/29 まとめ&追記あり)



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本作は、アニメDVDの特典としての書下ろし小説です。DVD1巻と2巻で前後編での構成になっております。  

当初は買う予定まったくなかったんですけど‥さんざ悩んだ挙げ句、ついに買っちゃいました!
もう清水の舞台から飛び降りる気分で、ポチちゃいました!


DVDの特典ということで、明るく笑い飛ばせるような内容(今だから語れる清霞の過去の女難話とか)を期待していたのですけど、意外にも『呪術●戦』っぽいホラー話でした。
 
時系列的には、美世さんが薄刃家から戻って、清霞さんも体調が回復した後の夏の終わり頃となっています。2巻と3巻の間くらい。
気になる登場人物は以下のとおり。
<今現在>=美世、葉月、ゆり江、清霞、佳斗、一志、大海渡。
<9年前>=美世の小学生当時の同級生、7巻に登場する君緒と他に名前有りで登場する人物が数名。高校生の清霞、壱斗、光明院。
 
 
帝都内で連続昏睡事件が発生し、それが小学校時代に肝試しに参加した人物ばかりだということで、大海渡閣下が清霞さんの元へ、事件解決を依頼しにやってきます。参加者の中には美世さんも含まれており、何より9年前にその小学校で除霊を行ったのが清霞さん自身だったので、すぐさま事件解決に向けて動き出す・・といった内容です。
 
美世さんに関しても、引き続き現代の家庭教師のような形で、葉月さんからいろいろ勉強(女学校の内容)を教わっている描写がありました。
可能であれば、半年でも一年でも美世さんにはぜひ学校に通って、人並みの女学生気分を多少なりと味わってほしいと思うのですが。(^^;

さらには、栄養状態がきっちり改善されて、ちゃんとお産に耐えられる身体になってから子供を持ってほしいです。女性にとって一番大事な成長期にあまり満足な食事を摂れなかったみたいだし。
異能者の身体は頑丈って書いてあるけど、具体的にどの程度なのか不明だし、時代的に高度な医療技術がある訳でもないので不安はつきませんね。
 
あと、小説の最初の部分で、ファンなら気になる久堂家のお風呂事情について書いてありました♪
 
異能でしか沸かせないので、清霞さん不在時は、美世さんが大鍋でお湯を沸かして運んだ後、水で薄めてたそうです。
それが、清霞さんの配慮により後日ちゃんと改装されて、普通に沸かせるお風呂になり、美世さんの苦労も解消されましたっていう記述が何気に嬉しかったです。(^^)
 
あと、あと何度か夢を通じて、美世さんが9年前の小学生だった自分とシンクロ(同調)する場面があるのですけど、一応名前のあるモブキャラに美世さんが執拗に絡まれたり・・・
今回、美世さんの持つ“夢見の異能”についても少し説明的描写があります。
彼女の異能も今作における重要な要素の一つです。
そして、ラスト近くめっちゃ映像化されてほしいと思えるシーンがあって、非常にうっとりしました♪ ・:*:・(*⌒∇⌒*)うっとり・:*:・
(高坂先生の漫画イメージで勝手に脳内再生してます)
 
 
9年前の高校生当時の清霞が描かれるのは、後編においてです。
学業の傍らで、個人的に異形討伐の依頼を受けていた頃の清霞さんの姿が、その理由も含めて書いてあります。
 
そして今回、もっとも私的に衝撃だったのが、佳斗の父・壱斗さんの人柄です。副官として果敢に清霞さんをいじり倒してる息子の佳斗よりもさらに輪をかけて清霞さんへの接し方が愉快で・・個人的にテンション爆上がりvv
 
一方で、今現在の清霞さんが例の二人と共に9年前と同じ事件現場である小学校を訪れ、当時の自分を振り返る場面などはひしひしと胸にくるものがあって、特に良かったと思います。(*^.^*)
異能者として、どれだけ強大な力に恵まれていても、人間としてはまだまだ全然未熟だった‥っていうのを、当の清霞さん自身が痛感しているところがとても好ましく感じるんですよね♪
 
 
ただただ‥‥ですね。既に“故人”であるだけに、3月発売の新刊が出る前の、今の段階で壱斗さんがこんなにも魅力的な御方だとは知りたくはなかったです。(>ω<)



新刊告知によると、今度出る8巻で土蜘蛛との因縁=壱斗さんの殉職の全容がつまびらかにされるみたいですからね。
何より、当時まだ二十歳前後だった清霞さんにとって、どれほど心に刺さる出来事であったかを、想像してしまうと・・・。σ(--#)
 
作品的にはとても素晴らしいのですが、私同様、清霞さん個人にあまりに深くのめり込みすぎ&センシティブな人は注意が必要かもしれません。


<追記というか、まとめ>
何度か読み返して気づいたこと‥薄刃家の騒動で一度引き裂かれた後なので、二人の間に漂う空気感‥互いをより大切に想い合う気持ち‥が凄く伝わってきて、そこら辺はもう読むだけでとてもハートフル=心あたたまる感じがしました♪(=⌒-⌒=)ノ
 
同時に、美世さんの具体的な子供時代が描かれることで、改めて彼女の背負ってきた孤独や悲壮感なども鮮明に浮き上がってきますし、一方、清霞さんの方も久堂家の跡継ぎとしてのいろんな重圧や枷みたいなものから、逃れようにも逃れられずに悶々としている様がなんともいえない不憫さを醸し出してる感じ。
 
美世と清霞‥それぞれが背負ってきたものの一端を、今作を通して読者は否応なしに垣間見ることになります。その上でのあのラストの着地点の素晴らしさが心に沁みる感じです♪(^-^)ゞ

追伸:何度も読み返すうちに高校生清霞に萌え~♪(* ̄▽ ̄*)萌え~
今以上に不愛想&ストイックにして、壱斗さんに対するあの微妙な慇懃無礼さがたまりません!(o^v^o) 
いっその事、「二十歳未満の久堂清霞を慈しんでサドる会」の会長を名乗りたいくらいです。(笑)
・・・すっかり清霞沼にハマりこんでます。重症です。(^^;

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