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2022年5月25日の「消費者理会」Vol.14のゲストはデコムの「大松 孝弘」さん

株式会社秤の小川と申します。10年以上の総合広告代理店でのコミュニケーション支援の経験とデジタルマーケティング会社とPR会社でのコンサルティング経験を経て、2019年12月に法人を設立し、今は業務委託でアドバイザーやアンバサダーなど複数の役割で活動しています。

JX通信社の松本健太郎さんのお声がけから、同社の新たなチャレンジをサポートする役割も担っています。同社は、「テクノロジーで『今起きていること』を明らかにする報道機関」を目指す報道ベンチャーです。

私は、KAIZODE(カイゾード)という消費者リスニングツールのアンバサダーとしても活動しています。これは、マーケター向けにユーザーの興味がある1テーマに分析対象を絞り込み、そのテーマでのツイートの抽出と分類までを機械学習によって行い、人間が行うと膨大なリソースがかかるデータの前処理を効率化し、ブランドの消費者動向や仮説のタネをいち早くキャッチすることを可能とした先進的なツールです。同社のテクノロジーによってマーケターが市場や顧客を洞察する解像度を上げることができるツールです。以下がサービスサイトです。

弊社のプロジェクトでも、テストケースとして、KAIZODEを使って定性調査であぶりだすような、仮説の種を発見する取り組みをしています。消費者リスニングは、必要な情報を定義してそれを抽出する時点からテクニックが必要です。テクノロジーの力を使うことで、スピーディにSNS上にある消費者を収集し、最短距離でマーケティングの仮説をみつけることができます。

過去の分析例


「消費者理会」

2022年5月25日水曜日で14回目となるイベントが「消費者理会」です。われわれがお話を聞きたい、学びたいと思う方をゲストに招いてお話をお聞きする消費者理解をテーマにしたマーケター向けの夜会的なウェビナーをめざしてはじめたものです。

これまでの開催でお越しいただいたゲストは下記の皆様です。

・2021年4月 ニューバランスジャパン 鈴木 健 氏
・2021年5月 リサーチャー 菅原 大介氏
・2021年6月 プリファードネットワークス 富永 朋信 氏
・2021年7月 ソフトバンク 井上 大輔 氏
・2021年8月 才流 栗原 康太氏/ブランディングテクノロジー 黒澤 友貴氏
・2021年9月 ファミリーマートCMO他 足立 光氏
・2021年10月 TORiX 高橋 浩一氏
・2021年11月 カーマインワークス 深田 昌則氏
・2021年12月 ゲスト無し。松本さんと小川
・2022年1月 インサイトフォース 山口 義宏氏
・2022年2月 みる兄さん
・2022年3月 ダイキン工業 片山 義丈氏
・2022年4月 クー・マーケティング・カンパニー 音部 大輔氏

松本さんと相談しながらオファーして多くの方にご出演いただくことができました。振り返ってみるとすごい方ばかりです。

マーケターにとって外せないスキルの消費者理解について、ゲストの皆さんそれぞれのお考えをお聞きしながら我々も学んできました。ツールの宣伝は行わずに、参加者の皆さんとともに、ゲストの方からお話を聞いてリアルな学びを共有するコンセプトで行っています。

ゲストの皆様にはイベントの前打ち合わせでは、当日、いくつかのテーマをご用意してお聞きするので、ぶっつけ本番でのトークをお願いしています。普段のマーケティング談義のような会話をお話しをいただくようお願いしています。たとえば「なぜ、消費者理解が必要なのか?」など、モデレーターの松本さんが投げかけるテーマは、小手先のテクニック論ではなく、本質論が多いので、みなさんそれぞれ、お考えもさまざまです。すご腕マーケターの皆さんの思考をお聞きしながら、新たな視点で学んでいます。


2022年5月25日水曜日19時~20時の消費者理会Vol.14のゲストは、

株式会社デコム 代表取締役社長でインサイトリサーチの第一人者の大松 孝弘さんです。

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大松孝弘 株式会社デコム 代表取締役社長 大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。インサイトやアイデア開発支援に関する著書、講演は、海外も含め多数。 2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかる インサイトマーケティング」を上梓する。近著にAmazonでベストセラーとなった「『欲しい』の本質 ~人を動かす隠れた心理『インサイト』の見つけ方~ 」など。株式会社デコムは、「世界中の人々の声なき声をカタチにする」というPURPOSEと「気持ちいい未来をデザインする」というVISIONを掲げて事業を行っている。

氏が執筆された「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方(宣伝会議)は、目からウロコの内容でした。よく意味も分からず、恰好良い語感なので、「インサイト」って口走っていただことが恥ずかしくなりました。

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(Amazon書籍紹介より引用)

本人が意識できていることは「氷山の一角」
人が意識して合理的に行動できていることはほんの一部分です。多くの行動は、意識せずに行っています。ここを勘違いしてマーケティング・商品開発・企画を行うと、生活者とのズレを生み出し、商品が売れない、などの事態が起こってしまいます。
本人すら気付いていない、人を動かす隠れた心理「インサイト」
そこで重要となるのが「インサイト」という概念です。本人も言語化できていない欲望は隠れており、無意識に価値や不満を感じています。これを見つけ出すことができれば、人を動かすことができ、ビジネスにおいて飛躍的な成果を生み出すことができます。
成功・ヒット商品の裏にはインサイトの発見がある
ただ調査したとおりに施策を行っても、人の心を掴むことはできません。表層的な建前、嘘、見栄に惑わされるだけです。優れた商品・サービスや、広告・キャンペーンを改めて見てみると、そのアイデアには「人間」の欲求や不満がしっかり反映されていることがわかります。

人の意思決定には、「無意識」が大きく影響しており、自分自身でも言語化できていない欲望は隠れており、無意識に価値や不満を感じています。
こうしたインサイトを発見できれば、飛躍的な成果を生み出すことができる。そのための方法を体系立てて紹介してくれた書籍です。インサイトとは何なのか? どのような分類があるのか、どういった要素で構成されているのか、どれだけの種類があるのかなどが整理されています。マーケティング関係者必読の書だと思います。

氏と、消費者理会の第3回目ゲストのPreferred Networks執行役員 最高マーケティング責任者 富永朋信氏、かげこうじ事務所代表 マーケター、クリエイティブディレクター 鹿毛康司氏らとの「人間理解・インサイト実践アカデミー」もはじまります。


松本健太郎さんのインサイト作品へ

この書籍があったから、インサイトをテーマにした松本さんの多くの作品(書籍やnoteなど)につながっていると思います。

書籍、「なぜ「つい買ってしまうのか?」

松本さんのnoteのインサイトまとめ

そのうち、行動経済学の基礎をまとめたnote

行動経済学をわかりやすく紹介してくれた書籍「人は悪魔に熱狂する」

デコム社は松本健太郎さんの前職です。今回の消費者理会のゲストの大松さんと松本さんは、いわば師弟!私は松本さんがデコム社にいらっしゃる前からの10年近いお付き合いですが、大松さんとの出会いから、今の松本さんの核となる部分が確立されて、今もインサイトを中心に探求を続けているのだと思います。


追加情報(2023年12月18日更新)

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