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七夕竹飾りの立て方を習ってきました

9月7日。小川町商工会青年部に声をかけていただき、竹飾りの立て方講習に参加してきました。

小川町の七夕まつりは、和紙の里らしく、地元の和紙をふんだんに使ったぼんぼり型のお飾りが表通りを賑わします。夜になると、その中に仕込まれた電球が光って、ぼうっと通りが明るくなるのも、小川ならでは。

というのも、和紙から洋紙へ、需要が移行していった1949年に、和紙産業の復興をはかって始まったお祭りだそうで、当時はお飾りコンテストの賞金額もド派手な額だったり、「ピッカリ千両節」(盆踊りの曲ですね)のお披露目は都内を巻き込んで大掛かりに行うなど、商業の街らしい歴史を持つお祭りだと聞いたことがあります。

秩父往還という、江戸・川越方面から秩父方面へ抜ける街道沿いには、今でも当日は交通規制がかかって、屋根より高い竹飾りと出店(でみせ)が並ぶお祭り会場になります。

コロナをきっかけに残念ながら、ツキの目の前の通りはエリアから外れてしまったので、講習会に参加しても、今年は実践の場がないのですが、表通りのお店さんの中には、もうお飾りを準備して立てるだけのパワーがない…という方もいらっしゃるので、いつかそんなお店のお手伝いでもできればという気持ちで、しっかり説明を聞いてきました。

全国の七夕祭りの内側を知らないので比較対象がありませんが、感想としては「これは、各家で代々受け継いでいないと、継承は難しいぞ (移住者が新規参入するのもハードル高いぞ…)笑」という感じでした。

実行委員会に申請をすると、3〜4mくらいの切り立ての竹と、ぼんぼりの骨となる竹籠、紙花や短冊用の和紙の支給が受けられます。

そこから、他のお飾りとの差別化ポイントを考え、大量の紙花やお飾りを作り、組み立てのための工夫をこらし(ビニールシートや農業資材、結束バンド、ロープ、電気配線など、触ったことない人も多いんでは…というものを組み合わせていく)、強風や雨などのリスクに耐えうる設置をする。その過程で、工具を使ったり、がっちりロープを結んだり…という知識とスキルも求められます。

去年まで観光案内所の飾り付けをスタッフとして行っていましたが、その時は、なんとか人数が集まって知恵を出し合う、という形でそれなりに完成していました。でも、こうして、ベテランのお店の秘伝の技を見ていくと、「もっとこうすれば良かったんだ」という発見が次々に出てきました。

来年は、表通りのどこかに、小川まちやどと言わずとも、仲の良い事業者メンバーと一緒に1〜2本立てたいなぁ。

あと、今年は、三姉妹とジットハウスが所属する町内会「錦町 (すごい名前)」が山車の引き回し当番になります。そちらも準備と当日の力仕事が待っているので、頑張るぞ〜

お祭りって、いいですよね。一年で一度の羽目を外して良い日、として昔の人が全力で楽しんだ形跡が、要所要所に垣間見えて、独特の“安心して楽しめる”雰囲気があります。普段の仕事の中ではライバルだったり、上下関係があったり、田舎の人間関係いろいろ気を使いますが(笑)、この日はそういうのを気にせず、お酒飲んで大笑いできる日だったんだろうなって思います。

2023年7月29・30日は「第75回小川七夕まつり」です!ご都合の良い方は、ぜひ遊びにきてください。




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