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ドロドロ劇場〜皿洗い編〜



久々にドロドロを。




2歳年下の彼と
付き合っていた。


そもそも
その彼には
東京に彼女がいて

ま、遠距離ですな。

その彼女と
別れるって

「キッパリ別れるよ」って


その約束で
つきあいだしたのだ。


実は
その当時
私にもなんとなく始まって
ふんわり
あわ〜く
おつきあいしてるんかどうかも
わからんくらいの

それこそ「友達以上恋人未満w」
みたいな人がいたのだが


エスくんの
「彼女と別れるから」の一言で
その彼とは別れて
エスくんを選んだ。

とてつもなく優しい人やったが
エスくんのように
モーレツに
情熱的に、好き!!!って
なれなかったのだ。



だいぶ傷つけた。





ちなみに
エスくんは
非常に月並みな言い方をすると
母性本能を
くすぐるっちゅうんですかいのう・・・


ええように言うが


マット・デイモン 薄口版 的な。


よう似たとこで


レオナルドデカプリオ
薄口版 的な。



あーーーーーーー
ええように言い過ぎですわッッッw



笑うと目ぇが目尻にかけて
キュッと細くなる
チャーミングな彼だった。






さて
ある日。

エスくんが
初めて私の部屋にきた。


張り切って
ご飯作ったりして。







ピルルルル

ケータイがなった。
エスくんの
当時まだ2割くらいしか普及してなかった
ケータイ。

ガラケー。もちろん。



パカっとケータイ開き


エスくんの
顔色変わったん
見逃さなかった。




「もしもし・・?💦」
口元を片手で隠しながら

隣のキッチンに消える。







ははーーん
東京の彼女やな・・・・・・・



0,0001秒で分かった。




皆さん。
こういうことって
本当〜に

普段
死ぬほど
にぶチンのくせに


なぜか
ピンときますな。




案の定。

聞き耳を立てると

めっちゃ焦った声で


「うん、うん・・。
 せやねん だから 友達の家やって
 当たり前やん 男やん」




まだ 別れてなかったんかい
おめぇ・・・・・・・・・。






ほぉぉぉん。
オモロいやないの?
よう電話に出たよね?

まあ
出えへんかったら出えへんで
おかしい思われるんか。




不思議と怒りはなかった。
別に。



感情「無」のまんま


彼がコソコソ喋ってるキッチンの扉
ガラーーっと開けた。

ビクついてる彼の横のシンクで
無言で。




ジャーーーーーーーーーー


蛇口マックスで水を出し



カッチャカッチャ
カッチャカッチャ







皿を洗いだした。


最大限 
皿洗いの音が出るように。




ふははははははは。

おーおー
ウロタエトルの〜〜〜〜〜〜。


当然
「何?今の音?お皿洗いの音でしょ?
 だれ?洗ってるのお友達?
 友達だったら代わってくれる?」



責められまくったのであろう。



数日後。


「ちょっと東京行って
 きっちり話つけてきます」



今度こそきっちり別れてきたのであった。


この件に関して
私は
一言も発していない。



ただただ
乱暴に
皿を洗っただけである。



ケータイ越しに
皿洗いの音だけで勘づいた
彼女。



そらわかるであろう。



すまんのう〜〜〜〜〜、彼女〜〜〜😭






エスくんという男は
その後も
そういう系のやらかしを
数々やってくれたが


人間的に可愛らしい男で
なんかしらんけど
許したくなって

なかなか
嫌いになれんかった。


その分
散々泣かされた。






私のような
未熟な小さい人間は


「やんちゃ」な男を
包み込んで
みたいなんは
分不相応。

よおおおおおく わかった。





月日がたち。


とてつもなく優しい彼と
元さやに収まっていた。


それが
我が夫
あおちゃんである。





#ドロドロ
#恋愛
#エッセイ
#皿洗い
#若い時
#結婚に至るまで


お皿の写真。


10年ほど前に
篠山で体験陶芸で作ったお皿なんです。

そん時
どえらい
雑いモン
作ってもぉた、思ったけど。


今見ると
かわいい・・・。
ちょ、
かわいくないですかァ???

我が作品ながら・・・☺️

は?ドロドロってナンですか?
みたいな
ほんわかした皿ですな😂








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