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素敵なもらい笑い。


平日の昼間

環状線は
比較的すいていた。


四人がけの席に
お一人

お若い男性が
座ってはったので


斜め向かいの席に
座らせてもろた。


四人席に
二人

ゆったり座れた。



私が座って
ものの
数分後


ブフォッwww


お向かいの彼が

イヤホンで視聴中の

スマホを見て
吹き出した。


堪えきれず

吹き出してもたと
お見受けする。



口元を
手で押さえ

耳を真っ赤にして


必死で笑いを
こらえてはるようだ。



そこで
視聴
(ラインで友達とのやりとりかも
 しらんけど)

をやめるかと
思いきや



スマホに
釘付け。


クククク
クククククククw


もれ出す
こらえ笑いよ🤣


笑ったらあかんと
思えば思うほど

笑いのビッグウェーブが
押し寄せる。


これは
皆さん

ご経験ありありでしょう。



窓に頭をもたげ

肩を振るわす彼も

大波も大波
超ビッグウェーブが

何分かに
一度訪れ


波に
もまれっぱなし
といったところか


人目
(斜め向かいのおばちゃん)を
気にしながら



ある意味
七転八倒してる
姿を


絶対見ないように
目線をはずしているのだが


つい
私も



ブフッッッww



吹き出してもた…


綺麗ーーなもらい笑い。


そして


続けて


あははははは


と笑ってしまったのだ。



気まずい…


キモいおばちゃんと
思われたであろう


と思ったのだが


私の
もらい笑いが

もう
一段階
火をつけたか。


彼のククッ
ククククク…が
激しくなってきた。


つられて
私も

ふふふ
ふふふふふふふふふ😂


何が
面白いんか
さっぱりわからんが

結局
大阪まで


お互い
一切
目を合わすことなく!

ずっと
一緒に
笑っていたのだ。


私は
私で


この状況を
友達にラインし


私も
「私の世界」で
笑ってるように芝居する。



「あんた
 その子に
 何見て
 そないにワロてるんか
 聞け!」


と指令がきたけど


聞けるか!!


これがなあ

無邪気な
大阪の
おばあちゃん
二人組とか
やったら

「にいちゃん
 さっきから
 オモロそうでんな?

 ナニ見てまんの?」


屈託なく
声をかけて

「あらー
 孫にも
 聞いてみるわ〜」

などの
ほんわか会話が
成立するかもしれない。


もしくは


同じ年頃やったら


目と目があって

ふふふと笑いあい


運命の出会い…


てなことが
ありうるかもしれんて。


どちらの
要素も
私には
足りず
(後者は 一ミクロンもなく)

始終
下を向き

つんつんに
尖ってる
靴先を見ながら


笑いの発作は
おさめられず



ただひたすら
笑いを堪えるのみだった。
(もう笑ってもてるけど)



大阪に着く。


彼が先に
ドアに向かったのを
確認し

私は
違うドアから降りた。



それだけのこと。

たった
十数分の出来ごと。


でも

とってもよかった…。



ほんのひととき

あの空間で
見知らぬ人と
「笑い」を
共有したっちゅうかなあ。


なんしか

誰かと
一緒に
笑うって
幸せな気持ち。




もらい笑いでも

笑えるのは
やっぱり
すごい効能や。




ラジオで

ケラケラ

おそらく
リスナー様の中でも
一番
笑ってるのではないか

いうくらい
笑う私。


「恵理ちゃんの笑い声で
 つい
 笑ってしまいます」


というお言葉も
よく
頂く。


私の笑いが

どなたかの
もらい笑いにつながるなら


私の
「ただただ笑う」w

という仕事も


意味があるんかなあ


そう思えば


自然と
背筋が伸びる。

明るい
晴れ晴れとした
気持ちで
改札口に向かった。


もう
二度と会うこともない

あの時のあなた。


素敵な
もらい笑いのひとときを
ありがとう。


#笑い
#もらい笑い
#ラジオ
#電車





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