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【総集編】小川町女性農業者のつどい!共同の金胡麻の栽培~加工まで

「GOMAの会」とは、小川町の女性農業者を中心に集まったメンバーが共同で金胡麻を栽培~加工品まで作る取り組みです。そんな会の1年の活動の記録を記事にまとめました。

活動の始まりと背景

小川町には女性農業委員さんが4名在籍しており、その中でもYさんは6期(約18年)もの間、農業委員を(会長としては2期を)務めています。
「女性農業者同士が悩みを共有する場をつくろう」「小川町の農業を女性ならではの視点から盛り上げていこう」という思いを持つ女性農業委員会さんを中心に、「女性農業者の集い」という農業者同士が交流する場が過去2回開催されました。

女性農業者の集いでは、小川町で有機農業を営む女性農業者、小川町有機農業入門講座をきっかけに小川町で自給のための畑を営んでいる人など、20名ほどが参加し、普段共有できない悩みや、描いている構想がざっくばらんに語り合われました。

そこで、生まれたのが金胡麻の共同栽培のアイデアでした。
栽培を通して交流する機会をつくること、そして小川町の特産品として、町を盛り上げるために金胡麻を共同で栽培してみるのはどうだろうか?

会を通じて出たアイデアは実現に向けて早速動き出しました。土地を貸してくれる地主さんと出会い、自ら耕うんをして、種を持ち寄り…さすが農家さんの力。そして、2023年の6月から「GOMAの会」活動が本格的にスタートしました!

GOMAの会のメンバー

メンバーは、女性農業委員さん、役場職員、小川町の女性農業者、研修生、小川町有機農業入門講座などの受講生、地域おこし協力隊などの20名程度です。遠方に暮らすメンバーも多いため、無理なく参加できる会に参加する形で栽培が進んでいきました。

なぜ金胡麻なのか?

ちなみに、金胡麻は、小川町で昔から栽培されており、中山間地の土が硬いところでも出来るという点、鳥獣の被害がない(少ない)ことから、小川町で栽培するのに向いているだろうという理由で選ばれました。

年間の栽培スケジュール

6月 ①播種(種まき)
畑に小川町で生産されている、植物性堆肥「里山のめぐみ」を鋤き込み、直播きとマルチの2つの方法で播種をしました。

7月 ②草刈り、土寄せ
間引き(うる抜き)とあわせて株間にある細かい草取りをしました。

8月 ③草刈り
胡麻と同じくらいの背丈になった雑草を刈りました。農家さんは管理機で、機会を持っていないメンバーはカマで、役割分担して進めました。

10月 ④収穫、乾燥へ
根本から刈り取ったものを何本かでまとめ、ビニールハウスへ運搬し、立てかけて乾燥させます。

10月 ⑤脱粒
ぱちぱち弾けてきた胡麻を鞘から取り出し、ふるいにかけて大まかに選別しました。ザーーーっという胡麻が出てくる音は何度聞いても美しく、楽しいです♪

11月 ⑥洗い
胡麻についた土や泥、石を取りのぞきます。水に浮いた胡麻は品質が良い証拠とのこと。

11月 ⑦乾燥
洗い終わった胡麻をまんべんなく広げて乾かします。晴れの日が続くと3~4日で完了します。

金胡麻の加工品づくり

栽培を終えたら最後は金胡麻を使った加工品づくり。JA女性部の講師の方をお招きして、竹沢公民館で試作&試食会を開催しました。特別ゲストでブリスクルコーヒーの水谷さんに出張でコーヒーを入れていただきました♪

共同作業を通じて生まれる交流

金胡麻栽培をする中で、作業をしながら自然と会話が生まれている様子が多く見られました。
はじめまして同士の人ももちろんいますが、多くは顔なじみの人たち。でも、用事以外で会うことが意外に少なかったり、コロナの影響で飲み会の機会がなくなって会う機会が減っていたりしていました。
そんな中、金胡麻栽培で作業の時間は、皆さんが集まることで会話が生まれ、とても良い機会だなと感じました。

「他の農家と一緒に農作業をしたのはいつぶりだろう…!」という声が多く出たのも、私にとっては面白いポイントでした。

今年も金胡麻栽培をGOMAの会として継続する予定です!その様子はまたレポートとしてお伝えできればと思います。

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