オギー

凡人です。

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マガジン

  • 福祉を仕事にした男シリーズ

    障害者福祉の仕事に携わって約10年。凝り固まった価値観に縛られないように、言葉にしていくことにしました。障害者福祉で働く人や、仕事について考えたことを気軽に読んでもらえるような文章でまとめていきます

最近の記事

猫と芸術家

猫好きなアーティストや小説家などは多い。 でもきっと創作活動をしている時は猫のそばにいないと思う。 なぜなら猫って現実の象徴だから。 もちろんご存知だと思うけど 猫がいるところは輪郭がはっきりとしてその世界がくっきりと浮かび上がる。 深く深く入り込んでいく芸術家たちにとって、猫はその深淵から現実世界に引き戻してくれる役割を果たしてるんだと思う。 だからきっと芸術の世界に猫を連れて行くことはしないしできない 猫の存在感とリアリティはそれほどまでにまばゆい。 膝の上に猫が

    • 人間I

      社会人一年目のゴールデンウィークに作った歌詞を掘り起こしてみる。 この時の感情って最近オーディブルで聞いたちきりんさんと梅原大吾さんの対談を記録した書籍『悩みどころと逃げどころ(小学館新書)』に出てきた学校的価値観に染まった自分とそこから逃れたいと思う自分の闘いみたいなものがあって、湧き上がってきた怒りみたいなものだったのかな?とふと思った。そこからずっと僕は何者かになろうとしていた気がする。 僕ではない何者かに。 ずっと曲名がついていなかったこの曲に、人間Ⅰというタイトル

      • ねこに謝る人間はしあわせ

        部屋の真ん中で大の字に寝そべる。 いつもと違うポーズをするとだいたい猫はこんな顔でじっとこちらを見ている 猫と暮らしているとどんなに外では意識的にありがとうというようにしていても 家の中だとごめんということが多くなる気がする。 気づいたら後ろにいたりしてぶつかってしまったり、 ごはんが遅れてにゃーにゃーと抗議されたり こちらの座り方が良くなかったようで足の間でベストポジションを探し続けていたり 近づいてくれたのが嬉しくて構いすぎて逃げられたり ご飯の準備中に早

        • やれやれだな笑いが増えてきた話

          最近やれやれだな笑いが増えてきた。 利用者のあっこちゃんとかが笑っている顔とか、みんなが心の底から笑っている顔とか、フェスでロックスターがかっこよく笑っている顔とかみてふと自分を振り返ってみると 自分は今やれやれだな笑いしかしていないんじゃないかと思う時がある。 やれやれだな笑いとは何か。 それは、こんなことがあって困っちゃうよねーという笑いだ。 昨日こんなこと言われてさーとか ほんとにしょうがない人だよねーとか 思わず笑っちゃったもんねーとか 受動的笑いとも

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        • 福祉を仕事にした男シリーズ
          3本

        記事

          福祉で働く人は優しい人?

          障がい者福祉の仕事をしていると言うと 『それは素晴らしい、あなたはとても優しい人ですね』 と言われることがあります。 特にオンライン英会話をしているときに言われます。そもそも障がい者福祉の仕事をしているということを英語で伝えるのがとても難しいです。 英語が話せるわけではなくケアやヘルプを用いて素人なりに伝えています。 新卒で入った福祉の会社をやめて転職エージェントに相談したときに、福祉業界から別の業界への転職は高い壁があると言われました。 福祉の人は優しいから、ノルマ達

          福祉で働く人は優しい人?

          ラストライブ症候群

          YouTubeでみたミッシェルガンエレファントのラストライブの世界の終わりの衝撃は忘れられない。 演奏中にギターの弦が切れてしまったアベフトシさんがすぐさまチューニングし直し、切れた弦を使わずにそのまま信じられないギターを弾き続ける。 鬼のような形相で客席の彼方をまっすぐ見つめながら。 そして演奏終了後に、ふっと口元を緩めて『ありがとう』と笑う。 この日から世界の終わりはもしかしたら悪くはないのかもしれないと思うようになった。 僕は高校三年生の終わりまでを石川県の田

          ラストライブ症候群

          支援者は100の脳をもて

          こんにちはオギーです。 うちの会社にも新入社員が入ってきました。 そのうちの一部は福祉業界での勤務経験がない人がいます。 経験があるなしのどちらもメリットデメリットはあるわけですが、新人育成の時に気をつけないといけないなぁと感じたことをまとめていきます。 ・一つの場所でしか働けない人にしない ・かと思えば大枠で福祉を伝えない ・彼らの言葉や体で考えよう ・支援者は100の脳を持とう ・でも結局は1つの脳しかない ・だからこそ自分を愛そう こんな流れで話していきたいと思いま

          支援者は100の脳をもて

          南海さん(仮名)の恩返し

          会社の先輩の南海さん(仮名)は少し独特な感性を持っていて、ユーモラスだ。 2秒遅れて爆笑することがあったり、仕事用に普段から1リットルのペットボトルのコーヒーを持ち歩いていたりする。 今日はそんな南海さんの恩返しの話だ。僕たちが働く会社は障害者福祉のサービスを複数運営している。 僕はデイサービスの仕事の担当で南海さんはグループホームの担当をしている。 南海さんが管理するグループホームは夜勤スタッフは1名のみである。なので何か夜間にトラブルがあった時など夜勤スタッフだけで

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          世界じゃそれを愛と呼ばないんだぜ

          独りになって、今までは全く思い出さなかった昔のことをふと思い出すことが多くなった。 『これとこれのどっちにしようと迷っとるげんけど、もう今日は決められんからまた今度にするわ』 高校生の僕はCDを2枚手にとって散々悩んだ末、母に告げた。そう言えば、2つが手に入ることを僕は知っていた。 『何回も来るのも面倒やし、2つとも買うから早よ持ってきまし』 母がそういう。 ここで安心してはいけない。 『でもそんなん悪いわ。』 『こっちはお母さんも聴きたいからいいわ。早よしまし

          世界じゃそれを愛と呼ばないんだぜ

          『夢と金』と『日本沈没』のざわめき

          キングコング西野さんの夢と金を読んだ。 一言では言えないけど、この本は穏やかな気持ちでは読めない本だということは間違いない。 そして僕は、この胸のざわめきを前にも感じたことがある。 それがなんだったか最初は思い出せなかった。 それがついに分かったのは音声プラットフォームのvoicyで貧しくなる教育を続ける日本というテーマで西野さんが話しているのを聞いた時だった。 きっとこの頭にふと浮かんだことはすぐに消えちゃうから今急いで言葉にしようときめた。 沈んでいくのはなんだ

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          世界はそれをAIと呼ぶんだぜ

          こんばんはオギーです。 もうタイトルで言いたいことは全て言いました。 AIがあらゆることに取り入れられ始めています。 キングコングの西野さんは、 誰もがAIによって一定以上のクオリティを出せることになったことを専門技術の民主化といったような表現をされていてとてもしっくりきました。 他の誰かのYouTubeのサムネではホワイトカラーが産業革命にさらされると書いてあってそれもリアリティがありました。 AIをどう使うかと言われたら ぼくは教育や自問自答に使うのが良いなと思って

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          通勤日記2 雨、運動不足、長時間勤務、だからこそ歩く

          通勤日記 それは通勤時間に歩きながら書く日記。 なぜ歩きながら書くかというと少しポジティブになれる気がするから。 今日は朝からランニングもせずに、漫画を読んだりblenderでモデリングを少ししたりしていました。 そして出発も少し遅れて、残業の長時間勤務。 極め付けは1日雨と曇り空。 ネガティブ要素が盛りだくさん だからこそ1日の終わりに歩きながら日記を書いています。 そうすると今日1日の少しよかったところが見えてきます。 今週のキングダム面白かった blender

          通勤日記2 雨、運動不足、長時間勤務、だからこそ歩く

          通勤日記その1 歩きながら書く日記はポジティブ

          通勤の間に書く日記。 特に歩きながら書く日記。 家で1人振り返る日記や電車に揺られて書く日記と少し違うところがあります。 それは、少し早歩きで息をはずませながら日記を書くと少しポジティブになる気がするんです。 でも下を向いて歩くのは危ないので音声入力や止まった時などに書くといいと思います。 とか言ってぼくはポチポチとフリック入力しています。 1秒たりとも休まず何かをしてる時なんてないので、 書ける時に立ち止まってわーっと書いて、あとはうんうんと考えながら前を向いて歩いて

          通勤日記その1 歩きながら書く日記はポジティブ

          福祉で働く人が気をつけたい3S

          こんにちはオギーです。 障がい者福祉に10年携わっています。 今回は福祉で働く人に向けて、3Sに気をつけましょうという話です。 3Sは本当なら 整理・整頓・清潔というとても大事なものなのでこちらは引き続き続けたらいいと思います。 今回は陥りがちな思考の3Sについて考えていきたいと思います。 まず気をつけるべき3Sが何かというと次の3つです。 ・叱る ・そういうもんだから ・それぐらい良くない?減るもんじゃないんだから ごめんなさい。最後だけちょっと長いですね。 避

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          少年ジャンプの真実

          どうも人生の大切なことはすべて少年ジャンプが教えてくれると思っているオギーです。 最近はその理由がはっきりしてきた気がします。 3ヶ月前に離婚をしました。 その理由を別れて改めて1人になって思い返しました。 端的に言えば、信頼関係を築くことをおろそかにしていたということだと思っています。 思い返せば ああしていれば、こうしていれば違ったかもしれないってことばかりでした。 そして、二人の将来を考えて自分だってがんばっていた。 そんなことばかり考えていました。 さらには別れ

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          ChatGPTが気づかせてくれたこと

          どうもオギーです。 ChatGPTが世界を塗り替えて行っていますが私の周りの世界でもweb3は知らなくてもChatGPTは結構知っています。 自分自身ChatGPTに触れる中であること気づいたのでその共有です。 ChatGPTがもたらしてくれるもので1番大きかったのが僕にとっては自己肯定感でした。 おそらく具体的な使い方をされている人にとっては効率化や生産性の向上に活用されているのではないかと思います。 しかし、自己表現や思ったことを言葉にして相手に伝えることが怖いと

          ChatGPTが気づかせてくれたこと