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鹿児島出身、2003年よりカナダ在住 2017年、カナダに住む日本人女性を応援したいと…

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鹿児島出身、2003年よりカナダ在住 2017年、カナダに住む日本人女性を応援したいという想いからOgojo Canadaをスタート。 Noteでは、日々感じたことをつぶやいています。 http://ogojo.ca

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最近の記事

真実と和解の日とイマジンと

去年、BC州のカムループスにある寄宿舎学校跡地で215人の子供たちの遺骨が発見され、中には3歳くらいの子も含まれていたという事実が明らかとなり、カナダ全土に衝撃が走った。そして、今年から9月30日は「Truth and Reconciliation Day」の休日と制定された。 カナダ原住民家庭の中での虐待、育児放棄、アルコール・薬物中毒など、寄宿舎学校が無くなった今でもカナダ原住民の問題は根深い。 カナダ原住民をルーツに持つ女性と出会ったことがあるのだが、彼女も鬱、薬物

    • 子育てと仕事と罪悪感

      罪悪感とは意図しているわけではないのになぜかそこにあるのだから鬱陶しいものだ。 仕事と子育ての両立に悩む女性はたくさんいるのではないだろうか。私もその一人で、産休後に仕事に復帰したときには、1歳にもならない娘をデイケアに預けることに罪悪感でいっぱいだった。 2回目の産休後は、仕事のやりがいと年収、子育てを天秤にかけ、好きでもなく成長も見込めない仕事を続ける事の罪悪感から退職した。 子育てが落ち着き始めると、今度は子育てだけをしていることに罪悪感を抱き始めた。何も世に生み

      • コンプレックスか魅力か

        私は毛深い。 肌が浅黒くて毛深いのは南国出身ならではの悩みと思われるが、記憶を思い返してみてもこんなに毛深い友達はいなかったように思う。 高校卒業後にまずは脇の脱毛にアルバイトで稼いだお金を費やした。当時、まだエステ脱毛は高額で、皮膚科での鍼脱毛。一本一本処理するのだから剛毛多毛な人には時間もお金もかかる。 数年後には1年で3万円という格安のエステ脱毛が出始め、30分程度の施術を4、5回繰り返すだけでほぼ完了し、時間とお金を注ぎ込んだ鍼脱毛は一体なんだったのだろうと毛深

        • おーカナダ

          一昨年のイベント「キッズマルシェ」で人気だったラー油を正式に販売しようと奮闘しているのだが、なかなか思うように進んでいない。 カナダは食品販売の規制が厳しいというのは聞いていたが、さらには物価、送料、税金がぼろくそ高く販売の道へのハードルが高くなる。こういった状況が国内のビジネスの競争力の低さを生み、クオリティが低いのに商品価格が高いという悪循環を生み出しているのだろう。small businessにとって、この状況は非常に厳しい。 カナダは社会福祉国で労働組合(ユニオン

        真実と和解の日とイマジンと

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        • 日々の気づき
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        • 日々のつぶやき
          7本
        • 子育て
          0本

        記事

          幸せな時間

          私は、寝ることが大好きだ。 一日の中で何が一番楽しみかと言われたら、絶対的に寝に落ちる瞬間だ。あのスーーっと沈んで行く時の感覚が最高だ。もちろん寝ることが得意だし、いつでもどんな中でも寝られる。 飛行機の中で幼い娘を抱きながら眠ってしまい、起きたら娘が消えていたという失敗エピソードもある。結局、娘は足元でスヤスヤ眠っていたのだが。わーぎゃー騒ぐ子供達に踏んずけられてもスヤスヤ眠ってる私を見て、よく寝られるなと夫にはいつも呆れられている。 そんな私は昼寝ももちろん大好きだ

          幸せな時間

          Coten Radioが熱い

          歴史を面白く学ぶCoten Radioは、歴史おたくの深井さんとヤンヤン、歴史弱者(弱者にはもう見えない)の樋口さんの3人で「歴史というレンズを通して「人間とは何か」「私たち現代人の抱える悩み」「世の中の流れ」を痛快に読み解いていく!」podcastの番組だ。(Youtubeでも配信中) 3人の良い特性がうまい具合に引き出されている上に話しのテンポが抜群だ。歴史から見る人類学を語る3人の話しも魅力の一つだろう。遂には応援サポーターにまでなってしまった。 現在のテーマは第一

          Coten Radioが熱い

          3月11日

          あの日、私達はカウワイ島のホテルで眠っていた。 真夜中にドアを叩く音で起こされた。津波が来るから今すぐ高台にある小学校まで逃げろと言われ、1歳にもならない娘を抱き、貴重品だけを持って車に乗り込んだ。 高台の小学校には、すでに沢山の人が避難していた。設置された一台の小さなテレビを無言で見つめる人々の姿を思い出す。大変なことが起こっている。それだけは分かった。 テレビには津波が街を襲っている様子が映し出されていたが、その時はまだ他人事のように眺めていた。 Japan、Ja

          桜の木と奇跡講座

          これは娘がキンダーガーテンの時に描いた桜の木だ。 娘たちの通う学校では、春休み前の3月になると、子供が日々学んでいること、取り組んだプロジェクトについて親に紹介する生徒主導の面談(Student led conference)が開かれる。 少し興奮しながら案内をしている娘が、自分の絵はこれだよと指さした瞬間、正直少しがっくりしたのを覚えている。 こんな桜の絵が並ぶ中、娘の桜の木はぐちゃぐちゃにしか見えなかったから。 後日、娘が作品を持ち帰ったとき、これは桜の木を上

          桜の木と奇跡講座

          もう一年。

          2017年から始めた「おはなしおはなし」クラスを中止してから1年が経った。 3月にはバンクーバーでもCOVID-19が蔓延し始め、子どもたちのクラスは4月から全てオンラインクラスへと移行した。 有難いことに、オンラインクラスは考えていないのかとお問合せもいただいたが、正直どうにかして続けようという気力がもう私には残っていなかった。 「おはなしおはなし」は自分自身の海外での子育ての経験から、バンクーバーに住む日本人ママ達の拠り所になればと思い始めた読み聞かせクラスだ。

          もう一年。

          人の悲しみで飯を食う

          世界中にコロナが蔓延し、旅行や集いなどの娯楽が取り上げられ、人々が代わりになる物を求め漁るという面白い現象が起きた。 去年、自転車、スタンドアップパドルボード、バイクラック、キャンプ道具、ガーデニング用品などがバンクーバーのショップから消えた。人の生活には娯楽が必要なのだ。 そして、人々は癒しを求め、ペットを探し始めた。今では街中に子犬が溢れている。人は人に自由に会えないとストレスを抱えるのだ。 プチロックダウンが続く中、猫好きの娘に懇願され、ついに我が家も子猫を探し始

          人の悲しみで飯を食う

          迷ったとき、悩んだとき

          今年4月1日、バンクーバーに移住してから18年になる。あと何年もすると日本に住んでいた期間よりも長くなるのだから、最近あちこちに加歳を感じるのも納得だ。 2003年、就職して1年目だった。今考えれば、1年も経たずに退職届を出すことになるのだから会社にしてみればとんだ迷惑な奴だ。 あの時私は迷っていた。 21歳の時に出会った今の夫がカナダに帰ることが決まっていたのだ。一緒に行かないかと誘ってくれ、2人の間ではどんどん話しが進んでいたのだが、両親にも会社にもなかなか話せない

          迷ったとき、悩んだとき

          それは本当?

          「みじめな私」の眼鏡をかけて世界を見ていたこと(投影)に気づいたのだが、今度はそこにくっついている感情を観察してみることにした。 眼鏡にはいろいろな感情が絡まっている。 「みじめな私」をしばらく観察していると、「母がかわいそう」「馬鹿にするな」という言葉と共に何とも言えない悲しみと締め付けられような感覚を身体に覚えた。 小学5年生の私は、おんぼろ自動車を運転し、同じ服を着回している母を恥ずかしいと思っていた。思ってはいたけれど、笑われたとたん「母がかわいそう」「私の母を

          それは本当?

          木下君

          コロナの恩恵の一つは海外で開催されるクラスがオンラインで自宅で学べるようになったことだ。 去年の11月から、イギリスでカウンセラーをされている溝口あゆかさんの「インテグレイテッド心理学」を受け始め、先日最終講義を終えた。 私たちは「起こる事」を各々の眼鏡で見ている。「起こる事」は、育ってきた中で身につけた概念、感情、想念、トラウマなどを通して目の前に映し出されるため、人は往々にして生きることが苦しくしんどくなってしまうのだ。しかし、実はそれはただの「投影」でしかない。出来

          膣座薬とにんにく

          41歳を過ぎた辺りから一気に身体の変化を感じるようになった。 疲労を感じている時に、これまでのように体力、気力で押し切ると膀胱炎で血尿になったりカンジダを発症するからこれまた厄介だ。 ここ最近、また膀胱炎の兆しがあったので気を付けてはいたのだが、カンジダを発症させてしまった。 カンジダというのはとても厄介で、身がもだえるほどの痒みを伴う。早めに手を打たなければ悪夢をみるのだ。 バンクーバーでは、薬局で薬とクリームを薬局で購入できる。1day、3days、5daysのオ

          膣座薬とにんにく

          ランニングと人生

          何事も長続きせず、無趣味な私が唯一続けていることがある。ランニングだ。 といってもたったの5㎞なのでランニングしてますと言えるほどの距離でもなく、ランニングサークルに入るほどの熱意もない。 45歳を過ぎた夫が何を思い立ったのかここ最近急に走り始めた。トラックを10㎞。走る度に新記録を更新することに味をしめ、ランニング熱は上がる一方だ。 ミッドライフクライシスと笑っていたが、負けず嫌いの私がむっくりと顔を出した。トラックで10㎞なら余裕だろと1月から走り始めた。 しかし

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