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新作ボードゲーム「タイムトランクマン」製作日誌 その5

こんにちは。オグランドです。

ゲームシステムを作るうえでのポイントの5つ目をご紹介します。

テーマとのマッチング

私は、ボードゲームを1,000個以上(とうとう超えちゃいましたw)持っている、ボードゲームのヘビーユーザーでもあります。
数多くあるボードゲームのなかで購入するときの検討ポイントだったり、遊んでみてもゲームの評価ポイントとしても、この”テーマとのマッチング”があります。

noteとは別に、ボードゲームを紹介するブログとして、
「あそびつながるラボ」:おすすめのボードゲーム紹介ブログ
を約3年ほど毎日更新しています。
その紹介記事のなかに記載の評価でも「テーママッチ度」という項目を入れております。

「タイムトランクマン」は、最初に「時間旅行」×「宝探し」というコンセプトからゲームシステムを作りあげたので、テーマ設定はテストプレイをしながら平行してメンバーと考えることになりました。

ただ、このテーマ設定とゲームシステム&内容とのマッチングがしっくりきているゲームと、しっくりきていないゲームでは、ボードゲームの世界への没入感、ルールの理解のしやすさ、遊んでいるときのワクワク感などが大きく変わってきます。

タイムトランクマンのストーリーは、以下のとおりです。

タイムマシンの運用が始まってしばらく経った22XX年。
プレイヤーは、民間時間移動企業「タイム・トランクマン」のエージェントとして時間移動をしながら、現代では失われてしまった貴重な遺物(ロスト・トレジャー)を回収するミッションに挑みます。

詳しい設定は、ぜひタイムトランクマンのWebSiteをご覧ください♪
→ タイムトランクマンのWebSite

エージェントとなって、貴重な遺物を集めるのが目的のゲームで、その遺物を集めるには、遺物の持ち主(それが貴重なものとは知らずに捨ててしまう。そうして失われてしまう前に回収します。)から購入する必要があります。

その購入に必要なものが動力通貨です(写真の宝石です)。
この動力通貨という呼び名もテーマ性に合わせて名付けています。

通貨は文字通り、遺物を購入するための通貨として使用することから。そして、タイムトランクマンは3つの時代をタイムトラベルしながら遺物を集めるのですが、そのタイムトラベルをする際のエネルギー=動力としても使用します。それらを合わせて”動力通貨”です。

動力通貨を手に入れるにはレーダーで、「どの時代に」、「どの種類の」、動力通貨があるかを探索する必要があります。

写真が、タイムトランクマンで動力通貨を探索する際のカードです。自分の番で探索アクションを実行すると、探索カードを引くことができ、引いたカードに書かれている時代に、カードにある動力通貨を置くことが出来ます。

この探索という行動ひとつとっても、レーダー的になっているデザインが探索している雰囲気を出しているかと思います。

写真上部の紙製はテストプレイ時のサンプルで、下部が製品版です。アートワークの力によっても、だいぶ印象が違いますよね!

そして、世界観に没入してもらうために重要なゲームの目的となる遺物。

テストプレイ時のサンプルと製品版の写真です。
違いは、遺物に”名前が付いていること”、”フレーバーテキストがあること”、”アートワークがあること”です。当たり前ですが、だいぶ印象が変わりませんか?

こういった要素が組み合わさって世界観を表現することで、テーマとのマッチングがしっくりくるようになります。

このように、テーマ性と遊ぶ人が自分の番でする行動を合わせ、世界観を表現するネーミングだったりアートワークを合わせていくことが、ポイントだと考えています。

この世界観の表現にあたっては、東京ゲームメイカーズのメンバー、ミヤザキさんが、noteの記事でも紹介しています!
記事はこちら。

製作日誌その1~4もありますので、よければお読みください!
(その1から順番に記事ごとにリンクもあります^^)

新作ボードゲーム「タイムトランクマン」製作日誌 その1

新作ボードゲーム「タイムトランクマン」製作日誌 その2

新作ボードゲーム「タイムトランクマン」製作日誌 その3

新作ボードゲーム「タイムトランクマン」製作日誌 その4

タイムトランクマンはBOOTHで取り扱っております。
BOOTHのタイムトランクマンのページ

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