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超個人的、今日のおすすめの本『らき☆すた』


 こんにちは、おぐり丸です!
 皆さんは日常系の漫画と言われて何を思い浮かべますか?
 昨今…どころではない程、日常系の作品はドンドン生み出されて行っていますよね。
 なんなら『日常』って大ヒット漫画があるくらいです。
 特に大きな出来事があるわけではないけれど、男女どちらでもそのなんでもない日々を切り取って、読むというのは楽しいですよね。
 ハマる人はガッツリハマるジャンルなのだと思います。私はその一人です。

 そんな私が今回紹介する本は、『らき☆すた』です!
 2004年に連載を開始した四コマ漫画。現在全10巻まで発売されています!
 日常系の中でもビッグタイトルなこの漫画。
 アニメの舞台となった地域の町おこしの原点でもあり、聖地巡礼の原点でもあり、これは私の勝手な想像ですが、日本における日常系ブームの火付け役なイメージです。
 この作品のブーム以降一気に日常系の漫画が生み出されていったという風に思っているのですが…違うかな?違うかも。
 でも私はそう思っています。
 というわけで(?)、今日のおすすめの本を紹介していこうと思います!

作者



  美水かがみ 先生

あらすじ

 同じ高校に通う四人の女子高生、泉こなた、柊つかさ、柊かがみ、高良みゆきたち四人組を中心としたなんでもない、ゆっくりとした日常が描かれていく。

概要

主要人物(後々にドンドン増えていくため、ここでは四人だけ)

 泉こなた…主人公にあたる人物で、物語において大半は彼女が関わっているロングヘア。小説家の父親譲りのオタク趣味な女性で、のんびりとした表情のマイペースな少女。初期は少しクール目なキャラクターだったが、だんだんとマイペースさが強調されるようになってきた。

 柊つかさ…泉こなたの友人でクラスメイトのショートヘア。こなたとは別ベクトルでのんびりとしたマイペースな少女。双子の柊かがみとはとても仲が良く、実家が神社であるため、正月には巫女の仕事を手伝っている。勉強は苦手だが、努力が苦手なわけではない、頑張り屋さんな子。

 柊かがみ…泉こなたの友人で柊つかさの双子の姉のツインテール。何時もの四人組がかがみ以外皆マイペースなため必然とツッコミ役になっている。典型的なツンデレで、勉強も得意。友人の中でも二番目くらいに成績が良い。メイン四人組の中で唯一別のクラスのため、話の流れ上高頻度で別クラスへ遊びに行っている事になるのだが、それを弄る話もある。

 高良みゆき…泉こなたの友人でクラスメイトの眼鏡っ子。メイン四人の中でも特に天然で、目薬が怖くて自分で入れられないや、歯医者が怖くて入るタイミングを伺っているうちに恥ずかしくなり逃げ帰ってしまうなど、鉄板なネタから可愛いネタまで豊富な少女。四人の中で特に勉強ができ、知識も豊富で、こなたやつかさが疑問に思う事があれば、まず彼女に聞かれる程。もし答えられなかったときは、帰ってから自宅でその知識を蓄える程の努力家。

 物語が進むごとにしっかりと時間も進み、漫画第一巻で、高1から高2に進級し、高3、卒業までしていく。決してサザエさん時空のような時間が止まっている訳でもないし、コナンみたいに一年がクソ長いわけではないのです!!
 さらに、後輩キャラや同級生の新キャラも登場していくため、登場人物は結構多いですね。
 近年の漫画でいうところのキャラの多さと比べたらそうでもないかもしれないが、この漫画は四コマ漫画のため、十人超えたら滅茶苦茶多いと思います…。

 さらに、後輩が登場するとこなたたちがメインの話が少なくなっていき、群像劇感が強くなっていきます。こなたたちが知らない所で、色々な人たちの日常が送られていくのだ…みたいな感じです。

個人的おすすめポイント

 個人的なポイントは幾つかあるのですが、特に今思うのは、良くも悪くも萌えという物の原点という所でしょうか。
 なにぶん20年近く昔から連載されている漫画のため、話の流れやキャラの設定、台詞回しは、今ではテンプレートだったり古すぎたりする描写になっていると思います。
 それでも魅力的に感じさせてくれるのはやはりキャラ立ちが良かったり、4コマ漫画ならではのテンポの良さでしょうか。
 それこそ、この漫画は驚くほどマイペースなキャラが登場します。登場人物の大半はマイペースです。
 マイペース?どういう事?何かダメなの?と思われる人もいるでしょう。まずダメだとは思ってません
 そして、マイペースと言われて最初に思いつくイメージは何でしょう?きっと十人いれば十人なりの答えがあるとは思いますが、のんびり屋というイメージが思いつきませんか?
 皆がワタワタと慌てているシーンでマイペースな子だけ落ち着いていたり…なんだかそういうイメージが、少なくとも私にはありました。
 ですが、この『らき☆すた』という漫画はのんびり屋だけじゃないマイペースなキャラクターを性格に緻密に描かれているのです。故に今でも面白いと思わせてくれるし、人気が続いているのだと思います。
 それこそ、のんびり屋なマイペースはつかさくらいかな?こなたはどちらかと言えば言葉通り、自分のペースで進んでいく雰囲気で、思ったことを口に出したり、ノートを写させて欲しいから、看病ついでにノートを借りたりなど…言い方を買えれば我が強いのとも言えるかもしれませんね。

 あと、これは当たり前と言ったら当たり前なのですが、本当に何でもない日常会話の話で構成されているという点です!
 日常系なのだから当たり前だと思うかもしれませんが、この漫画は女子高生の日常です。
 いわゆる喫茶店やバンド活動などが話の主軸ではないのです。
 あっという間に過ぎていく日常が主軸なのです。
 故に、チョココロネって何処から食べる?とか夏に海に行きたいねとか、長期休暇の終わりごろには宿題全然終わってないだとか…そういう取り留めのない、何の起伏もない、でも読んでてなんだか面白いし心地よくも感じる物語が展開されるのです。
 これは既に社会人になった人には「ああ、懐かしいな…」というノスタルジーとして、これから高校生になる人たちには「こんな風に喋れる友だちが欲しいな!」という憧れとして、実感させてくれているのだと思います。
 時に変な事を言ってツッコまれたり、面倒な事を言ってウザがられたりなどもそうですね。
 最初に言った萌えの原点というのは、可愛さとエモさにも似た感情が合わさった物だという事です。
 キャラは可愛いから見てるだけでも癒されます。ですが、話す何気ない会話を、出来事を読んでいく事でかつて自分に合った似たような事が思い出されより、物語が身近に感じる野だと思うのです。それが、それこそが、今とはまた違う、昔の萌えの一つだったのではないかと思うのです。

さいごに

 何度も言ってますが、もう既に連載開始から20年近く経っている作品で、どうしても古臭いなぁと思ったり、これって何の話?と思うようなワードも出てきます。
 そういうのが苦手な人はどうしても難しいかと思いますが、そこを楽しめれば大いに面白く読める漫画だと思っております!
 今では不定期連載になっているので、単行本は中々出ませんが完結はしていないという日常系漫画いつ終わるの?の極致みたいな事になっているので、そういう点も読むなら注意点な気もしれます。
 あと、この漫画の人気の大きな所はアニメもあると思うので、ぜひそちらも見る事をお勧めします。原作のテンポがまんま映像化されるという凄いアニメになっているので。
 ちなみに、ゲームで原作キャラと恋愛できる作品もあるのでハマったらそちらもおススメです。