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年の瀬のごあいさつ

ご無沙汰している皆々さま。
お元気ですか。いかがお過ごしでしょうか。
小川志津子でございます。

小川の2023年は、なんとも激動でございました。
あちらこちらへ職場を点々としたり、
行き着いた職場でハラスメントに出くわしたり、
うっかり新型コロナにかかったり。

そういうときの心の動きを、
自分で見つめるうちに、気がついたことがあります。

私は自分から、積極的に、
「不安要素」を探しに行っている……!

新しい職場で、新しい仕事に就けば、
「向いてないかも」「うまくできないかも」と思い。

同僚や先輩の態度がひんやり冷たいと、
「嫌われてるかも」「怒らせてるかも」と思い。

何らかの居場所を許されたとしても、
「自分はここにいていいのかな」「だめなんじゃないかな」と思う。

状況が変わるたびに、次の不安を探しては緊張している。
それが、いつものパターンなのでした。

不安を探しちゃう癖は、聞いた話によると、
人間に備わった「習性」なのだそうですね。

今日のごはんにありつけるかもわからなかった原始の頃は、
「今日は獲物がとれるかな」「とれなかったらどうしよう」と、
不安要素にいち早く気づいて、防衛しなくちゃならなかった。

そんな「不安探し」の習性が、
21世紀の今も、私の中で息づいているのです。

……怖いんよねえ。右を見ても左を見ても。
人生って、不測の事態でできてるもんねえ。

不測の事態が起きる前に私は、
すでに想像の中で、ものをなくしたり、
人に叱られたり、去られたりしています。

想像の中で私は、勝手に傷つき、
勝手に消耗するのです。

何がどうなるかなんてわからないのだから、
緊張を解いて、両手を広げて、
のびのびと呼吸をしながら、生きていけたらいいのにな。

でもですね、次に起こる何かにびくつきながら、
ちぢみあがりながら歩いてく私こそが、
まぎれもなく、私だなあ! とも思うのです。

良いも悪いも、甘いもニガいも、
全方向に想像力を羽ばたかせながら、
八の字まゆ毛の困り顔で立ち尽くす、
これこそが、小川志津子だったなあと。

自分の弱点に気づくとき、
人は、それを克服しようとします。

弱点をなくして、強みを手に入れることに、
憧れたり、目指そうとしたりします。

でも私は、この弱みのおかげで、
羽ばたく想像力を手に入れている。

これはこれで財産じゃないかと思うわけです。

年が明けたら、また新しい職場へ移る予定です。
全方向の想像力が、またしても羽ばたくのでしょう。

その想像が当たったり、あるいは、
的はずれだったり、するのでしょう。

それでも、すべての不安はいつしか過ぎるか、
あるいは、慣れる。そういうもんです。

そういうもんだと、私は知っています。

生きていくには、それで十分じゃないか。
そんなふうに思うのです。

想像力を羽ばたかせながら私は、
新しい年も、八の字まゆ毛で、
生きてゆこうと思います。

2024年もそれぞれの場所で、
踏んばってまいりましょうね。

小川志津子

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