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呪縛から抜け出して「できた」を増やす

34歳で、小学1年生の算数からやり直している。私は分数ができない。さすがにそれくらいは出来た方がいいよな、と思いながらも長年避けてきた。旦那さんが根気強く優しく教えてくれるけど、私は少し躓くと嫌になる。

算数をし始めると、急激に眠くなって頭痛がする。脳みそが「考えるな!!」と危険信号を出す。彼の教え方は分かりやすいし楽しい。でも説明が理解できなくなると混乱して、落ち着くより先に涙が出てきて中断。30歳で学び直そうと思ってからずっと、これの繰り返しだ。

でもよく考えると、脳みそが危険信号を出すのは説明が理解できない時だけだ。これは算数が嫌なのではなく、嫌な思い出が蘇ってくるのを拒否しているみたい。

小学生の頃、兄に宿題を見てもらう機会があった。でも私は理解が追いつかなくて何度も同じことを質問したら、罵倒が始まる。

自分の理解力のなさが悔しくて、兄を怒らせたのが申し訳なくて泣いてしまった。彼に頭を殴られ、教科書とノートは床に叩きつけられた。父はそれを見て「女に学は必要ないし、わしは教育なんかに金は払わんからアホで助かるぞ」と笑っていた。この親父、何言うてんの。うちには元々お金なんてないやん。

宿題も算数も理解できないままで、学ぶことを全てやめた。それでも何とか高校まで行き、常に赤点ギリギリで留年だけは免れた。

大人になった私はまだ家族に縛られているのかも。私は高卒やけど、兄と父は中卒だ。あんな人らに馬鹿にされた思い出のままは悔しい。思い出のせいだけなら、きっと算数もできる。

そしてこんな本を見つけた。わかりやすく説明してくれているし、大事な部分だけをサラッと教えてくれているのも嬉しい。

※今ならKindle Unlimitedで読める。

これを読みながら、ネットで無料の問題プリントを見つけて解く。分からないところは旦那さんに教えてもらう。算数は好きになっていないけど危険信号が減ってきた。「思い出のせい。算数の問題は解ける」と思えるようになったからかな。

少しずつ「できた」を増やしていこう。

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