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道具じゃなくて技量を疑ってみよう

安物を侮ることなかれ。道具の性能の前に、自分の技量がものをいう。

マイ・ミシンを使いながら思った。私はミシン初心者だから、2,000円以内の軽くてコンパクトなものにした。過去に形から入って、高い買い物をして物を無駄にした経験が数え切れないほどあるため。

旦那さんが「フリーザ」と命名。フリーザくんとの付き合いは4年くらい

値段が高くて性能が良いものは、ひとつで何でもできる機能があって便利だ。でもそれは、「基本」をおさえるから使いこなせるのだと思う。初心者の私がミシンの基本的なことも知らないのに、良いものを買っても使いこなせないのは、目に見えている。

最初はフリーザくんの本体が軽いから動くし、縫い目はガタガタだし、返し縫い機能もないから、もっと高額で良いミシンがほしいと思った。

「弘法筆を選ばず、やで」と旦那さんに言われる。

彼は文字を習うよりも前に、絵を描き始めたそう。彼は利き手じゃない方の手でも、100均の画材で描いても上手い。彼なら枝を持たせても、砂浜にカッコいい絵が描けそう。

筆を使わずに、旦那さんが手で描いたもの。迫力満点!

こんなのを見ると、ミシンの機能が良くないから、高いものがほしい。というのは言い訳だ。フリーザくんが使い物にならないほど悪いなら買い替えもありだけど、You Tubeを見ると上手に使っている人もいた。

だとしたら、私の技術不足。You Tubeでミシンの縫い方の基本を学んだり、体の位置、目線などを変えた。あとはひたすら練習。

今はエプロン、布おりものシート、ミニカバン、マスク、ポーチ、ペンケースなどを縫えるようになった。縫い目はまっすぐになっているし、苦手なカーブもうまくなってきた。

安いから全てのものが悪い、ってわけではない。優れた性能を持つミシンに比べて、少し不便なだけ。

裁縫が大好きで物を作って売るとしたら、色んな機能で時短になる、縫い方の種類も豊富な良いミシンが必要かもしれない。でも私のように趣味の範囲なら、フリーザくんがいい。複雑なことはできないけど、ものづくりに困らない。

良いものを持つ前に、まずは安くても質のいい道具で自分が使いこなせるか、続けられるかを知る。基本的なことを押さえられるものかを見極めることが大事。

過去の自分に言ってやりたかった。

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