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30代後半で自動車教習所に通う⑤

第2段階に進んで最初の学科で、運転適性検査の結果を受け取った。


運転適性が低い私

運転適性検査は入学の日に受けた。
そのとき回答しながら予感していたとおり、結果は5段階中の2という散々な結果だった。
図星なので何も言えないが…

動作的特性では、同じ操作に慣れるのは早いようだが、気配りがなく、判断が遅くて臨機応変ができない。
心理的特性では、用心深くてルールは守ろうとするが、消極的、非社交的で、無責任…さらに精神的に疲れてもいるらしい。

テストの文面に「あなたを頼りにしている人がいることを考えて。常に、他人を思いやる、優しい心がけを、持って」と言われてしまう。
なかなか2児の母が(できて当然すぎて)言われない台詞だ。

入学のときに検査を受けてすぐにこの結果を渡されたら、もう運転しない方が良いかな、って思ってしまったかもしれないけど、仮免を手にした後で言われると余裕を持ってアドバイスを受け入れられた。
第1段階で既に運転に向いていなさそうなのは実感済みだし、自分を受け入れてやっていくしかないという覚悟だ。

路上教習

学科を受けながら、予約が取れた日は技能教習を受ける。
第1段階の反省から、最初は学科優先で行きたいので、キャンセル待ちをして技能教習を多く受けたりはしない。

途中、校内で縦列駐車・方向変換をやる回もあったが、基本は路上での教習である。

初めて路上に出たときは、今まで歩いたり、自転車で走ったりしていただけの道路に自動車で走っているというのが不思議で新鮮だった。
まだ校内の感覚しかなくて、40km出すのも一苦労だった。
「スピードをもっと出して下さい」ばかり言われた。
ちょっと何かあると怖くなってブレーキを踏む私に「アクセルから足を離すだけで大丈夫です」と先生は何度も言った。

2~3回目でスピードは出るようになった(むしろ周りに合わせて出し過ぎになりそうになる)
でも、他の部分ですごく苦戦してしまう。

車線変更するように言われて、わあああ!ってなって、どこを、何を見たら良いか分からなくなる。
車がぶつかるんじゃないか、と怖くなってしまう。

走っていると目の前に突然黄色信号が現れて、わあああ!ってなる。
「そのまま行って下さい」と言われてドキドキで行く。

左折するときにスピードを落として、内側を通るように気をつけていると「歩行者が来ています」と先生にブレーキを踏まれる。
全然見ていなかったことに気づいた私は、わあああ!となる。

路上は怖い。
先生がいるから成り立っているが、自分一人で運転できるようになる日は来るのだろうか。

助手席から運転席へ

教習所内と比べて、路上はとにかく情報がめちゃくちゃ多い。

安全に運転するために情報を入れないといけないはずの私なのに、別のことを考えてしまう。

通っているのが家の近所の教習所なので、自転車や親の車、バスなので何度も通ってきた道を通る。
「ここのラーメン屋、人気よね」とか、「ここずっと工事しているなぁ。いつ終わるんだろう?」とかどうでも良いことを考えてしまう。

今まではずっと助手席や後部座席に座ってきたから、のんびり、ぼんやり景色を見て好き勝手に感想を思い浮かべていた。
その感覚が残ってしまっている。
運転席に座っていることを自覚しないとな、と思う。

運転席に座ると、見慣れたはずの道はびっくりするくらいに情報量があって、それはただ好き勝手に眺めたり感想を抱いていたりすれば良いものではない。
必要な操作をしながら、適切に情報を読み取らないといけない。そのために見ていないといけない場所があって、それに対応する操作をしないといけない。
すごく忙しい。のんびりなどしていられない。

第1段階でも全然思うように車を動かせなくて、運転している人ってすごいな、って思っていたけど、第2段階で公道に出ると、改めて世の中の運転して言う人ってすごいんだな、って思った。

予約取れないけど…

先生頼りのドタバタ運転を繰り返しながらもう9回も技能教習を受けている。
上手くいけばあと10回で卒業検定に進めるが、延長になる気しかしない。

今まではキャンセル待ちとか使って週4くらいで通っていたこともあったけど、2月に入ってから免許取る高校生などでめちゃくちゃ混んでいて週2くらいしか通えていない。

ゴールデンウィーク前に取れたら良いな、と思っている。







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