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30代後半で自動車教習所に通う①


入学するまで

約1ヶ月前、私は自動車学校に入校した。

ちょうど子供が小学校に入学し、育児も一段落したかな、というタイミングで、何かしようと思っていた。

しかし、なかなか行動に移せなかった。

不安な気持ちが大きかったから。自分が自動車の運転なんてできると思っていなかったからだ。

そもそも、30代後半まで自動車免許を取得していなかったのはなぜか?なぜ大学生のときに取っていなかったのか?
なくても困らない程度には便利なところに住んでいたというのもあるけど、自分が免許なんて取れるはずないと思っていたからだ。

結婚、出産で何度か引っ越しもしたが、車がなくても基本的に大丈夫だった。
子供がいると不便なこともあったが、親の車を頼りなんとかなった。

子供が小学校に上がれば、車が必要な生活はなくなるだろうと思っていた。
でも、やはり必要になる可能性はあるな、と思うこともあった。
なしでも大丈夫かもしれないけど、子供の可能性を狭めてしまう可能性がある。それは嫌だ。
親もいつまで運転できるか分からない。

やっぱり、私が免許を取って、必要となれば運転できる体制を整えなければ…!
そう決意したはずなのだが、なかなか思い切りがつかなかった。
私と免許が結びつかな過ぎた。

「子供見とくから入学してきな」という夫の声に推されて、やっと重い腰を上げ、教習所の門を叩いた。

入学

教習所生活一日目。

大学の教室みたいな部屋が懐かしい。
説明を受けたり、適性試験をしたり、学科を受けたり…
3時間座っているだけで疲れてしまう。大学卒業して15年以上経って、すっかり学生だった感覚を忘れてしまう。

私の中ですっかり筆記用具=ボールペンになってしまっていて、鉛筆が必要なのを知らなかった。適性試験の時に先生に借りた。
他にいなかったから少し恥ずかしかった。

教習所生活のはじまり

数日、学科を1時限、実技を1時限というペースで週3程度通うことにした。
(しかし、このペースは3日くらいで終わることになる…後述)

初日、いきなり教科書を忘れてしまう。
貸してもらえたかもしれないが、恥ずかしくて外に出た。
学生生活が久しぶりすぎて、必要な物を持って行くこともできない。
久しぶりだからとかそういう問題じゃないのかもしれないけど。

実技の最初はシミュレーターで。ゲーム機みたいな機械で操作を学ぶ。
なんとなく指示通りに機械を動かしただけという感じ。

次の日、やっと教科書を持って行くことができた(レベル低すぎ)

本物の車を使っての実技。
思った以上に感覚がつかめず、全然動かせなくて焦る。

最初の先生は年配の男性の先生で「まだ全然分からないでしょ」と温かい対応だった。

しかし、運動神経ゼロ、頭の回転もめちゃくちゃ遅い私は最初どころか、2回、3回と乗っても全然分からなかった。
3回目はいろいろ言われているうちにアクセルとブレーキを踏み間違えるのを2~3回やってしまった。先生もあきれていただろう。
先生は毎回変わる。基本的にみな優しい。

でも、自分が思った以上にいつまでもできないのに私は焦った。
踏み間違いもひどいけど、カーブが全然上手く曲がれなくて先に進めない。停めるのも下手過ぎる。

これはやばい、第一段階は最短12回だけど、12回だけで終わりそうにない、と思った私は学科をしばらく休むことにした(学科だけ早く終わらせても忘れてしまいそうなので)
実技を1時限だけ行くのを週4~5で行ってみることにした。

そのペースも1週間程度で終わるんだけど。
そのことについては次回書く。


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