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9月中旬の畑

先週、死ぬ思いに追い詰められた蕁麻疹は、

今週水曜日に皮膚科にかかり、

今は薬で蕁麻疹を抑えている。(鼻炎の薬、アレグラである。市販のものは蕁麻疹に効くとは書いていないが、抗ヒスタミン薬第二世代というくくりで、私の蕁麻疹にはしっかり効いている)

日光や汗で蕁麻疹の数が増えていたので、

畑にもしばらく出られずにいた。2週間以上だと思う。

この時期に予期せず「畑にしばらく出られない」というのは、

後始末が大変である。

夏の作物は寿命がつきて枯れ、

多様な草は旺盛に広がり風景は

カオスである。

カボチャやさつまいものツルが区画から逃げているのもまたあたまが痛い。


何がどこにあるかは、

植えた私にしか分からない状態である。

薬の力を借りれば、日光の下に出られる。

今日は、やれるところまで黙々とやろう、と

8時から13時まで畑にいた。

(途中、水分が尽きて、自転車で10分くらいの家まで往復したけど)

先週末は「このまま廃人になるのかも」と暗澹と床に臥していたのに、

我ながら極端な生活をしていると思う。

暑いが、真夏の盛りほどではない。

時間制限も今日はほぼないので、

草を引きつづけた。

草を引きすぎて、草を掴む左手がおかしくなった。

筋肉疲労だ。

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カボチャを片づけることが出来ればもう足の踏み場に気を使うことはない。

カボチャの強勢種の「鉄かぶと」は2回目の挑戦だったが、

広さがあっても、一株でも、手に余る勢いなのがよくわかった。

懲りた。

どこまででも、ものすごい勢いで伸びて植物に絡みついていく。

もうちょっと時間と体力が安定したおばあちゃんになったら、「鉄かぶと」をやろう。

子どもたちが一番大事な状態で、夏に鉄かぶとを管理する余力が今の私にはない。

手入れが出来なければ、畑全体のバランスが崩れていくのがよくわかった。

ただ、やはりすごくとれた。

一株で、10個取れた。さすがである。

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9月は紫蘇の花の季節でもある。赤紫蘇も木になっている。

友達はホーリーバジルを仕事として、

沢山育てているが、

「蜜蜂がすごく来るので、

来年は蜂の巣箱を置こうと思う」と話していた。

シソ科の花の蜜を集めたハチミツはどんな味だろう。

草引きに疲れて地べたにぺたんと座りながらじいっと、

赤紫蘇の木を眺めていた。

蜂やアブや、蝶、色んな虫が代わる代わるやってくる。

「色んな虫がいるって、いいな」

どうして人間は

自分たちも多様であることを忘れてしまうんだろう。

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眺めていると

全身が瑠璃色に輝く、見たことの無い羽虫が花に寄ってきた。

自分で写真はとらなかったが、

セイボウ(青蜂)というらしい。



私の小さな畑の世界にもまだまだ新しい発見や驚きが隠されている。

今日は久しぶりにトビが空に舞うのを見た。

つがいなのか2匹仲良くクルクルと舞っていた。

ツバメも見た気がする。今年最後か。

「玄鳥去る」時期である。

季節の変わり目である。

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