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石と草

新しく畝をたてようとしてる場所は

前に玉ねぎをやっていた、と聞いたはずなのだが、

私の区画にかぎって言えばにわかに信じがたい。

生えてる草の種類が

人の手の入らない場所の草が多い印象があったのと、

大きな石の多さだ。

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アメリカセンダグサという名前がついてる黄色の花は、服につく。

花の時点ならまだ可愛い。

種になると、とがって、

くっつく種が知らないうちに脚にくっついて、

はがすのが容易でないし、わりと大量に散らばってくっつく。

靴下に入り込むと地味に痛い。

この草が満遍なく区画に生えている。

路傍のアスファルトにも生える草はたくましいので

基本根が深く、

大きくなると除草が困難になる。

草は生えてても気にしないけど、痛い草が増えるのは都合が良くない。

カナムグラとアメリカセンダグサは、

生えてて欲しくない草のツートップくらいである。

一旦、根から除草しようとスコップで掘ると、

必ずといっていいほど、ガツンとあたる。

周りを掘り上げて根を引き抜くと、高確率で石がある。

石のある所、アメリカセンダグサあり、

と今日2時間ばかり開墾して得心した。

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草というのは無闇に生えない。

生える必要があるところに生えるらしい。

石がゴロゴロと土中にある土は、

アメリカセンダグサの細かくて頑丈な根を

必要としているのかも知れない。

土を風や雨の流失から守るためにガッチリと根をはるような。

繁殖力のつよい草を。

人間が畑に使うには都合がよくないだけで、

土の自然としてはアメリカセンダグサがちょうどいいのだろう。

そんなことを考えながらひたすらスコップを土に差した。

途中からアメリカセンダグサの除草ではなく、

「根元からどんなサイズの石がでてくるのか」

という

芋掘りや宝探しみたいな気持ちになってきた。

(こんなマルチ抑えられるくらいの大きさの石も埋まってた)

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思ったより日差しが出ずに、

やろうと思った作業を終えることができた。

20センチほどの深さでガツンとスコップがあたり、

手で少し掘ると、石というか岩みたいな大きさを感じられて、

「これを掘り上げるのはオオゴトじゃ」と今日は諦めた。

一回畑をしていれば、そんなサイズの石はないと思うけど、なんとか上手いことやっていたのだろうか。

もしかしたら遺跡の何かが出てきちゃったらどうしよう。

何か土器とかでてくれば、調査しないといけないからみんなが畑が使えんくなるなあ、

そしたら黙っておかないとなあ

などという妄想をふくらませながら、

作業を終わらせた。

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