マガジンのカバー画像

月刊汁マガジン

元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。 [特に高評価された話題] ・表現規制… もっと読む
[料金] 500円(月) [更新頻度] 2018年11月の開設以来、毎月約20本の記事を掲載して… もっと詳しく
¥500 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

なぜか「観光客商売の店だろう」と思い込んでいた創業100年の蕎麦屋が普通に庶民的なお店だった件(元禄二八そば玉屋/両国/蕎麦)

両国というのは住むには少々厄介な土地で、まず板橋生まれの私としては商店街がないのがつらい。加えて駅周りは観光地になっており、とにかく目に付くのはちゃんこ屋。 そんな街に住んでいると、家の近所の店が信じられなくなって来るという、ちょっとした雛見沢症候群的な症状を発症してしまうのだが、今回紹介するお店も、そんな疑心暗鬼のせいで今の今まで正当な評価が出来なかった存在である。 京葉通り沿いのやたらと目立つ超レトロ物件。見た目で分かる通り、何でも大正8年創業で100年を超える老舗ら

申し訳ござらぬ、浅草橋の立ち食い蕎麦レベルの高さを侮っており申した(きらく蕎麦小川/浅草橋/立ち食い蕎麦)

とある炎天下の日。ヤボ用で浅草橋を訪れていた私は、ランチタイムをとうに過ぎた妙な時間に昼飯を求めて彷徨うハメになってしまった。 ところが、ご覧のようにほっつき歩く事がためらわれる天候だったため、目の前にある立ち食い蕎麦の店でいいやと何も考えずに入店する事に。 両国~浅草橋~秋葉原の総武線3駅の一帯は、妙な立ち食い蕎麦激戦区であり、非常にレベルの高いお店がひしめき合っている。 そんな地域で暮らしていると、お気に入りの店が固定されてしまい、なかなか新しい店を開拓する気になれず

夏といえば浅草橋!今年も花火を大人買いする時がやって来た!

前に何度か書いているが、浅草橋(柳橋)~蔵前の界隈には、大昔から「玩具」に関係するお店がとても多い。玩具の問屋(駄菓子屋玩具含む)や小売店もあれば、祭事の飾りやブリキ細工に凧など、実に幅広い専門店が揃っている。 という訳で、この時期に需要が高まるお店といえばここである。この界隈で最も人気のある花火屋さんだ。 こういうご時世なので、入店人数が限られており、入り口では手指の消毒が義務付けられている。 「コーディネーターがいる店」を名乗るだけあって、この店では分からない事があ

新型コロナウィルスのワクチン打って来た(初回)

今住んでいる墨田区はワクチン接種の準備が非常に早く、私の世代(40代)でも、だいぶ早い内(7月初旬)から打たせて貰えるようになっていた。 この墨田区の準備の早さはニュースにもなっており、そのシンプルかつ実行が容易な方法論に大きな注目が集まった。 上記のNHKの報道内容によると、墨田区の手法の優れた点は下記の通り。 ●ポイント1 選挙の投票のノウハウを生かす 墨田区では、去年12月に接種の準備を始めた当初から、選挙管理委員会の職員4人にワクチンの担当を兼務させ、投票のため

桜木町で出会った「タンメンがウリ」と言うだけあるなこんちくしょう!な名町中華(大来/野毛/町中華)

お仕事で桜木町駅~日の出町駅界隈を彷徨っていたとき、ふと気付いた事があった。 両駅を結ぶこのメインの通り。桜木町駅を背にすると、左手に野毛の商店街の入り口があるこの通りは、何故かラーメン屋が多く、どこもそれなりに賑わっている様子。 前回のドロドロつけ汁にIHヒーターのつけ麺が出て来る店もこの通り沿いだし 2年ほど前に紹介した家系の名店も、この通りをひたすら日の出町駅方向へ進んだところにある。 横浜と中華街の中間にある街だから、色々と "漏れている" のかななどと勝手に

ごわごわ極太麺にドロドロつけ汁……そしてIHヒーターで常に熱々!(日の出らーめん 横浜桜木町本店/横浜中区宮川町/ラーメン)

仕事で久々に昼間から桜木町~日の出町界隈をうろちょろする事になった。この一帯は横浜と中華街の中間に位置しており、飲み屋街・歓楽街として有名なエリアなのだが、実はラーメン激戦区の一面も持っている。 例えば、2年前にたかさご家という有名な家系ラーメンの店を紹介しているが、そこ以外にも面白い店があちこちにあるのだ。 今回ご紹介したいのは、アイデア系のお店として注目したい日の出ラーメンさん。いわゆる濃厚な魚介豚骨系のつけ汁に極太麺を合わせた『剛つけ麺』が看板メニューのお店だ。

オリンピックから逃げたくて……子連れで水の街TOKYOを満喫してからの至高のバラちらし丼(海幸/江東区北砂/寿司)

いま住んでいる両国という街は、京葉道路(靖国通り)の南側は純然たる住宅街なのに、通りの北側は中途半端に観光地色が強く、国技館などで何かある度に駅周りがごった返して迷惑きわまりない。 今はオリンピック開催中であり、よりによって国技館でボクシングをやるそうで、ますますもって駅周辺に近寄れなくなってしまっている。 んが、子を持つ親として連休中ひたすら家に篭もっている訳にもイカンので、何とか観光客やオリンピック関係者が絶対に来ないような場所に避難したいところ。 そういう時は "

息子と2人でアキバの名物ナポリタンをシェアしてみた(パンチョ秋葉原店/秋葉原/スパゲティ)

ある日、息子を後ろに乗せて、ママチャリで秋葉原を疾走していた。ちょうど昼飯時だった事もあり、秋葉原で何か食べて帰ろうという話になったのだが、息子はどうも「お父さんとお出かけした時は大好物のお寿司が食べられる」と勘違いしているようで、「お寿司食べたい」しか言わない壊れた子供になってしまった。 何が食べたい? 「お寿司」 お寿司以外だと何が食べたい? 「イクラとサーモン」 だから寿司じゃない食べ物で 「お寿司が食べたいの!お寿司だけ食べたいの!」 秋葉原界隈に手頃ないい寿司屋

意外と知られていないスカイツリー直下にあるステキな公園(押上公園・わんぱく天国/墨田区押上)

前回は業平で見付けたお店を紹介したが、今回はそのすぐ近くにあるちょっと面白い公園をご紹介いたす。 まずは錦糸町駅からスカイツリーまで伸びている四ツ目通りを北上するわな。スカイツリーに到達した辺りに京成橋という橋があるので、それを渡るわな。 そのまま真っすぐ進むと、こんな外観のパチンコ屋があるので、四ツ目通りを挟んだ向かい側の路地を入る。錦糸町側から来ている場合は、パチンコ屋を左に見て右折だ。 そのままテクテクと数分歩くと、押上公園(わんぱく天国)に辿り着く……はず。住宅

お母ちゃんがいい人過ぎて応援する以外の選択肢がないお菓子屋さん&カフェ(カフェチョコプリン/墨田区業平/カフェ)

アーバンライフメトロに連載させて貰っている街紹介の記事用に、日頃からあちこち徘徊しているのだが、ある日スカイツリー~亀戸界隈を改めて掘り下げてみようと、ママチャリを飛ばしてネタ探しをしてみた。 ※そういえば最新回の江戸川橋の記事が掲載されておりました。 今非常に扱いに悩んでいるのが、スカイツリーからほど近い場所にある業四市場である。ここは商店街と呼ぶには所属する店がもはや数軒しかなく、生鮮品を扱う買い物場所と呼べる店は八百屋と小規模スーパーの2軒だけ。 ところが、この2

【朝7時から喜多方ラーメン】全力で応援してあげたい早朝型ラーメン屋を錦糸町で発見

東京で炎天下地獄が始まり出したある日のこと。私は朝早くから取材で亀戸方面へ行かねばならなかった。亀戸ならば最寄り駅の両国から総武線で2駅なのだが、大した距離ではないため、迷うことなく交通手段に自転車をチョイス。 錦糸町から亀戸天神の方へ抜けようかとオリナスの前に差し掛かったところで、見た覚えのないラーメン屋の看板を発見。まだ朝の9時台だったのに、なんと営業中だそうな。 私が大好きな喜多方ラーメンの店だというので、「朝ごはん食べてなかったし」と謎の弁解モード発動。つい先日、

夫婦2人で砂町銀座の大人気寿司店でランチ(海幸/江東区北砂/寿司)

どうしてそうなったのか忘れてしまったが、まだ緊急事態宣言が開けない6月のこと。息子がいないので夫婦2人で砂町銀座に行こうかという話になった。 タイミング的に昼飯時だったのだが、ふと目をやるといつもなら大行列が出来ている人気の寿司屋に、まったく列びがいないではないか!? 「うわこれはラッキー!」と、反射的に入店。ここはいつも砂町銀座を訪れる度に気になっていたんだけど、混み過ぎていて、今の今まで一度も入った事がなかったのである。 着席して卓上に目をやるとお子様セットの文字。

日本昔話盛りとかいう次元ではない大盛りライスの激安焼肉屋(焼肉牛星 森下店/森下/焼肉)

亀戸や平井などにある、激安系焼肉屋の牛星をご存知だろうか。 この店はチムニー系列で、はなの舞やさかなや道場など、多店舗展開しているリーズナブルな居酒屋群のグループ店のようだ。 んで、少し前にこのお店のとある写真を見て、「ここは今の内に行っておきたい!」と思ったのだ。 それがどんな写真だったのかは後述するが、きっと子を持つ親ならば「なるほど」と納得して貰えるはず。 という訳で、まずはメニューチェック! 事前情報で安い安いとは聞いていたが、確かに安い。食べて安全なのかどうか

ただただ酒が飲みたくて吸い込まれた中国料理店で、深堀りしたい欲求を刺激される(福臨門/浅草橋・柳橋/中国料理)

忘れもしない先月の21日。 東京都では3度目の緊急事態宣言が解除され、それまで犯人役を押し付けられて塗炭の苦しみを味わっていた飲食店が、一斉に営業を再開した。 そのタイミングで女房が言う。 「さだおちゃん、アタシ酒がのみてえ。料理のジャンルは何でもいいから、とにかく店で酒がのみてえ」 ですよねえ、家飯でお酒を飲むのもいいけど、店で悪い味の食べ物を楽しみながらグイっと引っ掛けるお酒は別物ですよねえ。 という訳で、その日は私も中国料理気分だったので、家の近所で適当なお店