見出し画像

恐怖のドライブテクニック|エッセイ

「筋肉痛になった」と私の運転を体験した人々は、
翌日揃ってこのような連絡をしてくる。

自分でも危ないという自覚はある。
ただ周りが、「全然運転できてるじゃん~~」と言ってくるので、
たまに運転させられることがあった。
しかし、帰宅後には上記のような連絡をよこしてくる。

恐ろしいので、今はもう運転を引退した。
持ち腐れすぎて、免許を返納したいくらいである。
とりあえず現状、自動運転待ち・ペーパーゴールド免許保持者である。

それではこれから身の毛のよだつ、
私のドライブ人生を一緒に振り返っていただきたい。

まず、スクール時代に中間実技で落ちた。
練習ではS字クランクにぶつかったことがなく、
どうやったらぶつかるねん。と思っていたくらいだった。

しかし、本番で初めてうまくいかず、
今まで対応したことがなかった切り返しにより撃沈した。

最後ポールにうっすらとかすり、
教官からは、「かすりましたか?」と聞かれたが
バレているわけがないと思い、
「え・・?そうですか・・?」と答えた。

だが、
「かすったことに気づかないのは、かなり問題ですよ。」と注意を受けた。
全てにおいて試されているようだった。

そんなこんなありつつも、なんとか最終実技にたどり着いた。
こちらも勿論落ちた。

交差点を右折し100メートルほど行くと、
左手にドライビングスクールがあるので入ってゴールだったのだが、
右折の際、赤信号にもかかわらず行こうとして落とされた。

試験なので、何も声掛けできませんから!と言っていた教官が、
「赤信号ですよ。」と声を掛けてきたが、
「わかっています。」と言い進んだところ、
ブレーキを踏まれて落ちた。

対向車線には、ほんっっっっとうに車がなく、
地平線が見ていたので行こうとしたのだが、
歩行者社会とは異なり、車社会ではご法度だったようだ。

終了時に私だけ呼び出され、
教官が半泣きで 「なんで、渡ろうとしたの・・・?」と聞いてきたが、
なんで渡ってはいけないのか、その時の私には答えられなかった。

ちなみに効果測定も落ちている。
筆記すらできないのかと、自分に呆れながらドトールに1週間ほど通い勉強した。
辺鄙な二俣川という駅に免許センターがあり(住んでる方いたらスマソ)、
一発で免許を取得したいと思っていたので、
高校・大学受験よりも真面目に取り組んだ。

功を奏し、難なく効果測定・免許センターでの試験をクリアした私は、
清々しいドライブの日々を送り始めた。

バイトの先輩とドライブに行った際には、
サイドミラーを出さずに高速に乗っているのがバレて悲鳴を上げられた。

バックミラーを見て、サイドミラーを見て、目視でも見て、車線変更!!
なんてしてられっか。最初から目視でいいだろ。
と考えていた私は、サイドミラーを見たことがなかった。
(書いていて恐ろしい。本当に今は運転していないので安心して。)

サイドミラーは常に出ているものだと思っていたが、
まさか、ボタンを押さないと出てこない車があるとは。。
バレる日は来ないと思っていたが、早めにバレた。

おしみたちとドライブに行った際には、
踏切で一時停止せず、むしろアクセルを踏んだら悲鳴を上げられた。

踏切のルールをすっかり失念していた。。
そればかりか、踏切の手前が少し上りになっていたので
ついついアクセルに足を伸ばしてしまった。
みんなよく覚えているなと、免許センターで98点を獲得した人間は考えていた。


運転とは実に奥が深い。
この世にはこんなにも恐ろしい人が運転していることがあるのだ。

自分の運転に気をつけるだけでなく、周りの車にも十分に注意をはらってほしい。
運転される皆さん、良いドライブライフを。

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
万年フリーター

👇前回の記事

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?