第4回 チームでの仕事の進め方

のりぞー:第4回の今日は、チームでの仕事の進め方についてお話ししたいと思います。

えり:結構難しいテーマだね。

のりぞー:そうだよね~。ちょっと挑戦してみた。

えり:MBAって、もちろんファイナンスとかアカウンティングとかテクニカルな授業が沢山あるんだけど、それをチームを通して学ぶっていう風になってるんだよね。

のりぞー:私たちの大学は特にそれが強いよね。

えり:入学したら初めにスタディグループっていうのが割り当てられていて、色んなバックグラウンドの人、国も元々の職業も全然違う人たちが5~6人集まって、1つのグループとして色んな課題に一緒に取り組む。

のりぞー:そう、結構難しいんだよね課題が。

えり:で、そのスタディグループ単位で成績も決まってくるから、どういう風に取り組むかっていうのは結構グループによって全然違ったりして面白いよね。

のりぞー:そうだね、うちとかは結構ファイナンスバックグラウンドの人が2人と、コンサルバックグラウンドの人が2人と私みたいな。

えり:あ、じゃぁ結構、意外と珍しく偏ってるよね?

のりぞー:ただ、バックグラウンドと言っても、いくつかやってる中の1つの仕事がコンサルでしたみたいな感じだから、分類するのが難しかったのかなぁと思う人かな。えりちゃんの所はどんな感じ?

えり:うちは、コンサルが1人、金融が1人、珍しくお医者さんがいて、あとエンジニアと事業会社と私だから結構バラバラ。国もアメリカ・イギリス・日本・ブラジル・ポルトガルと結構バラツキがあるね。

のりぞー:うちも国はそうだな。アメリカ・ブラジル・ノルウェー、あともう1人がどこの国の人って言ったらいいか難しい人で、遺伝的にはインド人の両親から生まれてるんだけど、国籍はオーストラリアで、育ったのはタイで、直前までニュージーランドにいましたみたいな、何人かよく分かんない。見た目はインド人なんだけど、喋る言葉は英語ですみたいな。

えり:そういう人沢山いるよね。

のりぞー:いるよね~。なんかもう国籍っていう概念が…。

えり:ないよね。みんな世界を舞台に生きてるなっていう。

のりぞー:〝私です″以上。みたいな。そんな多様な人たちが集まって1つのものを創り上げるっていうのって結構それぞれグループによって人が違うから、やり方も違って面白いよね。

えり:うちはね、ファイナンスの課題とかやっぱりファイナンスバックグラウンドの子が、日々やってたことだったりするから、その子がリードしてエクセルでモデル組んで、じゃ、あなたここやってここやって、みたいな感じで割り当てるケースが多かったかな。
ファイナンスは特に2週間に1回位課題があって、自分1人では到底出来ないレベルの課題だったから。

のりぞー:えりちゃんも私も大学時代やってたのが理系だったから。

えり:そうそう本当初めて、初めましてみたいな状態から(笑)

のりぞー:初めまして、難しい課題ドーンみたいな(笑)

えり:2週目でモデル組んでくださいとか言われちゃって、はぁ?みたいな感じだった。

のりぞー:でもチームの中で教え合うっていうのはうちもすごくあって、やっぱりその分野を分かってる人がリードを取るんだけど、分からない人に対してこういう風に考えてるからこうやってるんだよ、っていうのを解説するセッションを設けたりとか、そういうのはあるよね。

えり:みんなやってくれるよね。自分の知識を、全部さらけ出してくれるというか、すごい有り難いよね。

のりぞー:あとは、みんな完璧じゃないから、自分がリード取ってやってきた課題を皆の前で発表して、みんなが突っ込みを入れるセッションをやったりとか。

えり:そうそう、ファイナンスはそんな感じだったけど、基本的には1人コンサル出身の子がいて、その子は前もって前もってちゃんと課題をやる子で、なんでそんなにいつもちゃんと出来てるの?って聞いたら、これは別に予定組めばいいだけだからってサラッと言われて、そうだよね、事前に準備すれば出来るよねって言ったんだけど(笑)それがなかなか出来ないんだけど、彼は皆で集まった瞬間に既に自分の中にこうやって進めようっていうアイディアがきちんとあって、それを皆に共有して一応フレキシブルに皆の意見を色々聞いて。たまにフレキシブルじゃない時もあるんだけど(笑)、それでやり方を決めていくっていう形が一番多かった。
でも、この前反省のセッションがあって、うちのスタディグループはより改善できるとしたらどういう所があるかって言ったら、皆その人に頼りすぎてたっていうのは自覚があって、皆それを反省してた。彼本人は逆にもっと他の人にリーダーシップを任せるべきだったっていう反省をしていて、お互いにそこは共通してるから、ここから先、まぁあんまりもう課題は無いかもしれないけど、気を付けようねっていう話はした。

のりぞー:学校側が振り返りのセッションを作ってくれたりとか、グループで働くという事を学ぶっていうのもプログラムとして大事にしてるよね。

えり:で、結構そこで皆自分の想いを言うよね。

のりぞー:あ、ちゃんと言うよね。

えり:熱い議論になったりして、ちょっと普段だったら恥ずかしく言えないような事も結構皆言う。

のりぞー:なんかでも日本人ってそういうのを言うのが苦手だよね。

えり:うん、苦手。

のりぞー:日本人同士でやってるのって聞かないよね。

えり:なんかみんな遠慮して言わないよね。のりちゃんだったら、結構私は言えちゃってるけど。

のりぞー:私は結構それが今テーマで。いかに色んな人が素で私と一緒に働いてくれるかっていうのを頑張ってるから、それは嬉しい。

えり:なかなかね、変に気を使って言えなかったりするけど。

のりぞー:でもそれは文化的なものだけど、そうじゃないものの良さを知った私たちだから、次そういう事が出来るチームを日本でも作れる人になりたいね。

えり:ね、なりたいよね。

のりぞー:多分、自分から積極的にそういう姿を見せていけば、あ、いいんだと思って自分には言ってくれるようになると思う。

えり:自分がまず出すことが大事かもしれないね。

のりぞー:日本で色々やってきたチームワークと、こっちで経験するチームワークの違いって結構あると思うんだけど、さっきえりちゃんと話してて、こっちって割と明確にプロジェクト始める前に、誰が何をやるかって言うのを割り振って自己責任でそこを終わらせてね、って言う感じだけど、日本ってとりあえずここは○○に任せてみよう、でもダメだったらフォローに入ろうみたいな、相互フォロー型だよねっていう話をしていて。

えり:そうだね。多分その相互フォロー型はこっちだと成立しなそう。

のりぞー:フォローしないからね。

えり:多分基本フォローしない、頼めばしてくれると思うけど、基本はやっぱりいかに明確に自分のやることを決めて、そこの完成度を上げる事に皆集中してるような感じがする。

のりぞー:一方で相互フォロー型が出来る日本人も素晴らしいなと思っていて、ただいつまでたっても仕事が終わらないっていう、相互フォロー型の弊害もあるのかなっていう気がしてて。

えり:ちょっと曖昧になりがちだからね。

のりぞー:そうそう、誰がどこまでやるんだっけ?とか、終わらなくても多分やってもらえるとか、そうすると最後巻き取りに行った人が一番遅くまで頑張るとかになる。
自己責任型だと自分の仕事はここまでです、それを最後受け取ってまとめるのはこの人です、みたいなのがしっかりやるから、役割として自分のアウトプットを明確にするよね。

えり:だから両方上手くMIX出来たらすごく良くて、ゴールをちゃんとまず明確に決めて、そこから逆算して、そのゴールに向かうにはこういうプロセスが必要で、そこには何人人が必要ですねってアロケーションをちゃんとした上で、お互いに間に合わないところがあればちゃんと助け合おうねっていう雰囲気が出来るといいのかな。

のりぞー:あとは、与えられた役割に対して小さなことでもプロ意識持ってちゃんと仕上げる、っていう個人のマインドセットも大事だよね。そこが一番大事かもね。どうせあいつは終わらせないから俺がやりに行けばいい、みたいな風に周りが思っちゃってると、本人も感じてちゃんとやらなかったりするしね。

えり:その方が楽だからね。結局自分がやればいいかっていう方が早く終わるしね。

のりぞー:あと、なんでここまで終わってないの?って言わなきゃいけないのって結構大変だったりね。

えり:じゃぁいいよやるよ、って言った方が楽だもんね。

のりぞー:日本帰っても生かせそうな働き方のヒントって言うのはMBAのプログラム通して得られてるね。

えり:うん。なんか、話してみると気付いたりするね。

のりぞー:言語化して体系化するって大事だな~。って言いながらふんわり喋ってるだけだけどね。

えり:本当はちゃんとブログとか書いてって思ってたけど、なかなか時間なくて出来てない(笑)

のりぞー:ブログをきちっと書くよりも、こうやってゆる~っと喋ってる方が聞く方も楽じゃない?(笑)

えり:そうなんだよね、そういうことだよ(笑)

のりぞー:ってことでどうかな?(笑)

えり:いいと思う(笑)

2人:では今回はここまでで。また次回、さようなら~!



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