第6回 2回目のゲスト。テーマは臨機応変。

のりぞー:今回はゲストをお迎えしてます。
ゲストは、スージーという名前なんですけど。

えり:名前なのかな?(笑)あだ名?

のりぞー:自分で自分のあだ名をスージーって言っちゃうくらい明るくて元気なスージーなんですけど、元々知り合ったのは会社に一緒に入社した仲間で、彼女は3年位働いて辞めて、色々なことに挑戦したりしなかったり(笑)。あとは旦那さんの転勤というか、海外で働いている人と結婚して、それについて行って今ヨーロッパで暮らしているから、それも結構田舎町で暮らしてたりしてて、元々日本で広く活動してた時とは違う形で社会と関わっている感じですよね、スージーさん。

スージー:どうでしょうね(笑)

のりぞー:ちょっと軽く自己紹介をお願いします。他己紹介しきれなかったから(笑)。

スージー:スージーです。新卒で一般の企業に入り、3年で辞めて、まぁ色んなことして、今ドイツにいます(笑)

のりぞー:私たち入社して大体10年位経った世代だけど、この10年間でものすごく経験積んだよね、スージーは。
経験というか業種とか、人にも沢山会ったし。

スージー:そうね、色んな人に会って、色んな経験は多分した。

のりぞー:どう?この10年振り返って一言でいうと何かある?二言でも三言でもいいけど。

スージー:この10年振り返ってね~、そうだね何だろうな、臨機応変?!

のりぞー:その場その場みたいな感じ?

スージー:その場その場とは言わないけど、ある程度自分の核となるものを持ちながら、その時の環境に応じたり、その時の自分の気持ちに素直にその選択をしていくみたいな感じかな。

のりぞー:転職をしてる友達に聞くと、1回目の会社を辞める時は勇気がいたけど、その後は割と思うままに生きてるみたいなコメントをよく聞くんだけど、あれって本当?

スージー:本当本当。私も1社目辞める時は本当に食べていけるかな?とか若干思ったけど、まぁ何とでもなるだろうというのがあって、その次以降はもう何の抵抗もないね、本当に(笑)まぁ年齢とかもあるかもしれないけど、無いね。

のりぞー:抵抗ないんだ~。

スージー:ないね。

えり:逆に意識してることとか。例えばこの前えりさんと話した時とか、履歴書がちゃんと色んなスキルが身につくように、色々挑戦してみるとか。

スージー:そんなしっかりしたことはないね。

のりぞー:ないんだ(笑)ちなみに次何しようかなって考える時、新しい仕事に就こうとかいう時に、何を基準にしてるの?

スージー:まず1つは、自分の生きていきたい生き方が出来るかどうか。

のりぞー:生き方ってライフスタイルってこと?

スージー:両方だね。自分のやりたい事って言うものはあって、でもそれをやるのに生活と仕事のバランスっていうのが出てくるわけじゃない?だから、ある意味2本軸かな。
自分の核に沿った仕事って言うのを、自分のプライベートな部分も考えてちゃんと両立をしてやり続けていけるかどうか。

のりぞー:なるほどね。

スージー: 1番はそこかな。あ、2つかな。自分のやりたい事だけだったらもっと突っ走ってると思うんだけど、やっぱり自分は生活も大事だし、ちゃんと寝たいし、ちゃんと食べたいし、何か大事な人たちにあったらすぐに駆けつけられるような状態でもいたい。
あとは今ドイツで離れてるから、大事な人が日本にいたりするとすぐには出来ないけれども、だけどちゃんと大事な人の事を考えられる余裕が自分にあるかどうかってこととか、そういう所も大事にはしてるね。

のりぞー:心の余裕って大事だよね。

スージー:ある意味前の方がもっと仕事仕事というか、自分のやりたい事って言う感じだったけど、色んな経験していく中で変わった。

のりぞー:それって結婚して変わった?

スージー:変わらない。結婚する前からそこはある程度分かってた。

のりぞー:結婚してどれ位だっけ?

スージー:今2年半…もうすぐ3年か。

えり:最初の会社の3年間で、こういうライフスタイルは自分が求めてるものじゃないっていう実感はあった?

スージー:あったあった。

えり:そこから、どういうライフスタイルを1番求めてるのかって言うのを改めて考えた?

スージー:そうだね、最初辞めた時はまだどちらかというと仕事重視、自分のやりたいことはどういうものなのか?っていう事だったけど、2団体目のNPOだったんだけど、それがものすごい働き方で、それこそ365日24時間で。

のりぞー:そうだよね、会社より大変だって話を当時聞いた気がする。

スージー:精神的なものはやりたい事にすごい近いから、全然苦しさみたいなものは無かったんだけど、本当に冗談じゃなくて365日24時間みたいな感じで。

えり:多分リソースも限られてる感じだよね。がむしゃらにやらないとなんともならないみたいな。

スージー:そうそう。だからそこで働いている時に、友達が結構大変な状態になっちゃってた時があって、その子から電話貰った時にどうしても仕事が抜けられなくて出られない時があって、そう言う時に何のために私は今これをしてるんだろう?みたいなこととかもあった。
だから、ある程度自分に余裕が無いと…自分がハッピーでいて、健康でいて、それによってまず自分の大事な人たちを大事にするって言うのは、根底に置きたいっていうのはすごく思って。

えり:自分を大事にしないとね。

スージー:そうそう。で、それを確保した上で、自分の、それ以上の人たちに何かしら良い影響を与えられるような仕事をしたい、みたいなのがあるね。

のりぞー:20代後半とか30代入ってくると、自分自身も体力の衰えを感じるよね。昔は気合で踏ん張って徹夜して、翌日会社行って仕事してそれでも元気にまた飲みに行きます、みたいな感じだったけど、今は3日経っても疲れが取れないみたいなね。パフォーマンス落ちるみたいな。

えり:徹夜出来ないよね、もうね。

のりぞー:やりたいとも思わないしね。自分自身にも限界が来るし、それだと自分も楽しくないというか辛いなって言う。

スージー:あとね。持続可能じゃないと思うんだよね、そういうのって。結局本当に長くやっていきたいのであれば、身体って資本だし、自分が良い状態じゃないと結局は続けていけないから。

のりぞー:個人レベルのサステナビリティだね。

スージー:それがやっぱり色んな家族のサステナビリティだったり。要は続けていくことによって与えられる影響って言うのもあるわけで。
後は質の高い仕事がしたいのであれば、自分の状態をある程度よくしておかないと。
そういう意味では、何をやるかって言うのを考える時に、それも考える。それを両立するのってすごく難しいんだけどね。

えり:分かっててもなんとも出来ない状態の時ってやっぱりあるよね。誰か相談したりした?それとも自分の中で?

スージー:常に色んな人に相談してる。あ、でも基本的には決める時の判断を誰かに頼ることはない。

えり:決めるまでのプロセスの中で、色んな人に相談するんだね。

スージー:話を聞いて、最終的に自分でこうかなって決めるかな。

えり:それは自分のモデルになるような人を見つけてきたのか、それとも全然関係なく近くにいる人、大事な人に?

スージー:モデルになる人って私いなくって、この人のこういう部分いいな、この人のこういう部分いいなって感じでは身近な人もそうだし、偉人みたいな人もそうだし。
だけど、私その人達じゃないし、自分の経験は自分でしかしてきてないし、自分の感覚って言うのも自分のものだから。色んな人の話を聞いて、あ、こういう生き方もあるんだな、こういう働き方もあるんだな、こういう感性もあるんだな、こういうやり方もあるんだなって言うのを理解して、じゃぁその中で自分がどれが1番しっくり来るかとか、それこそサステナビリティじゃないけど、持続していけるか。

のりぞー:すっごくかっこいいけど、それは自分じゃできないなっていうのも?

スージー:そうだね、そんな感じかな。

のりぞー:10年後20年後こういう生き方してたいな、みたいな像ってある?

スージー:さっき言ってた軸じゃないけど、家族というか、暮らしと仕事が上手く融合して、自分が良い状態で自分の周りも良い状態で、意味があると自分が心から思えることをやってること。

のりぞー:ある意味、今は暮らし側を優先して仕事側をトーンダウンさせる形で、多分日本にいた方が仕事面では色々出来ることがあったのを、両立させるとは言いつつ、割と暮らし優先にしているイメージがあるんだけど、そんな感じはある?

スージー:今の状態的には多分そうで、ある意味では逆に日本にいるより圧倒的に大変。仕事の面でもし自分のしたい仕事をしようとすると、極めて多大なる挑戦と労力が必要な状況にいる。ドイツにいるから自分の思うような事がしたいとなると、日本にいたレベルの比ではない努力と労力がかかる。

のりぞー:かけた所で出来るかも分からないよね。充電期間みたいなイメージ?

スージー:いやいや全然充電ではない(笑)逆にすごく大変な状況と言えなくもない。今が充電期間で3年ついていきますって感覚でも最初から無かったし、何かしらここでの経験をどういう風に生かしていくかという事しか考えてない。
だから、今は生活的にはすごく余裕があるし、やりたいことが日本で出来るわけではもちろんないけど、チャンスというのは自分の考え方次第でいっぱいあるわけで、それをどういう風に自分がしていくかって言うのは自分のものなので、動き方次第というか。するか、しないかも含めて、それは自分の考え方次第だなぁという風に思ってるから。
もちろん旦那さんのためにこっちに来たし、フラストレーション溜まって当たることとかもしょっちゅうあるけど、結局は自分が決めて来てるわけで、この経験を何かしらの形で繋げてくぞという意思は極めて強く最初からあるので、それが別に仕事という形ではなかったとしても、マイノリティとして生きていくことの経験だったりとか、今ライターとして記事書いたりしてるのも、今後の自分に繋げるため。

のりぞー:10年後とか20年後に目指してるもの、両立してる姿に対する通過点みたいな感じ?

スージー:それはすごいあるね。今まで自分が思ってたのとは違う形で不可抗力で、ある意味その状態に一番近いところにいきなり飛んだっていう感覚もあるかもしれない。

のりぞー:日本にいたらむしろ仕事とかキャリアとかそっちがフォーカスになっちゃう所を、いったんバシッと切られて違う国に来た!みたいなそういう感じ?

スージー:それもあるし、逆に言うと、生き方の選択肢が結婚したことで広がったとも言えるなと。

のりぞー:いい考え方だねそれ。

スージー:例えば有り難いことに今自分で必死に稼がなくても生活が出来る状態で、自分がやってみたかったなと思っていてやってなかったことをやり始めているっていう事も事実だし、海外暮らしで英語も通じず今までほとんど学んだこともないような言語をやりながらって言うのも、ある意味経験だし挑戦だし、それはいわゆる一般的なキャリアみたいなものからすると、夫のために来ましたと思われるかもしれないけど、そこの意識は正直ちょっとはあるしフラストレーションも溜まるけど、そういう風に思いたくもないし。

のりぞー:その意識はあるけど、そう思うんじゃなくて、考え方変えて。

スージー:そうそう。結局は全部自分の考え方次第で、やろうと思えば色んなことが今の時代出来るわけで、だからそれは厳しいことではあるし大変なことでもあるんだけど、そういう風な体制で自分はいたいなと思う。
だから今英国で色んなこと出来るし、プロジェクトとかも何もないところでも人はいるわけで、何かやろうと思えばきっと出来ると思う。今はその段階には行ってないけど。
だから今はマイノリティとしてドイツに暮らしていることが今後に繋がることかなとすごく思うし、日本にいたら絶対に会えなかったような人とか、出来なかったような経験をしてるとちゃんと実感するという事をすごく意識してるかな。

のりぞー:すごくいいメッセージを貰った気がしていて、1つ目がサステナビリティ。自分自身も継続可能な形、家族としても継続可能な形で何が出来るのかって言うのを選んでいくっていうのはすごく素敵な姿勢だなと思う。
あと、10年後20年後への通過点だから、今あれが出来てないとかこれが出来てないとか悩むよりは、10年後を妄想しながらじゃぁ今何しようかなって思うのはすごく前向きで良いなと思った。

えり:今出来ないことに注目するよりは今何が出来るのかって考えないと。

スージー:良いことも悪いことも経験だし、それが自分の身になっていくから、どちらかというと、何をするかというよりかは、自分が色んな経験をして豊かな人間になっていくことに重きを置いている。そういう意味では通過点だけど、基本的に臨機応変。だけど、向かいたい方向性というのは持ってる。まぁ柔軟に行こうよということ(笑)

のりぞー:多分色んなことを経験したからこそ言えるセリフだよね。
すごくいいお話を沢山聞けました。

スージー:抽象的だね。大丈夫?(笑)

2人:そんなこと全然ないよ。ありがとう。というわけで今日はこの辺で。また次回聞いてください。さようなら~!!



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