改良型キーマカレー
以前作ったキーマカレーを今日も作ることにした。
この分量で2日分の夕食を賄いたいのだが、チビのくせに意外と食べる怪獣たちのせいで、2日目には大抵、在庫僅少となっている。
しかし明日は妻も私も出社日なので、何としても今日作るキーマカレーは明日まで保たせたい。それにはどうしたら良いのか。
量を増やせば良いのだ。
というわけで私は、家に残っていたトマト缶(紙パック)をぶち撒けた。
こうなるとケチャップは不要なのでパスすることにして、折角トマト缶を入れるならその酸味を活かしたい。
となればソースもウスターメインにした方が良いのかも知れない。
そうやって少しずつ改良を重ねながら、鍋の中には大量のカレーが完成しつつある。本当は思い切り投入したいカレー粉は、怪獣たちへの忖度が必要なので慎重に混ぜ入れる。何となく小匙5くらい入れてしまったが、その時点で味見をしたら丁度良かった。
だが私にとって丁度良くてはダメなのだ。恐らくこのままでは怪獣たちからのクレームは必至である。
私は慌てず騒がず、粉末のコーンスープを取り出した。
これさえ入れれば辛さ問題は何とかなる筈だったのだが、しかしどうも辛味が誤魔化せない。きっとトマト缶の酸味が辛さを引き立たせているのだ。…というような気がする。
私は冷蔵庫の中を物色し、残り物のリンゴを発見した。どれくらい甘いリンゴだかは知らないが、コイツがきっと何とかしてくれる筈だ。祈るように私はリンゴを刻み、鍋に放り込んだ。
最後にタップリ目のバターを沈め、あとはもう祈るより他ない…。
おわりに
結果的に怪獣たちは普段通りのスピードで平らげた。
何故か上の子は食べ終えた後に「からい…」と呟いていた。何故なのか…。
努力の甲斐あって明日の分は充分に確保できたので、ひとまず安心だ。
それはともかく明日は雨なのに出社である。出社すること自体は構わないが、保育園への送り迎えが憂鬱なのだ。私の腰が心配だ。
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