一昨日より始まりました、「ベートーベン先生の曖昧日記」アーカイブ配信！！
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さて、初恋に敗れ、己の音楽の執着に気づき、打ちひしがれたルートヴィヒ。

時は1801年。ボンはフランス革命軍に完全占拠され、音楽家の道は閉ざされました。フランツ・リースは16歳になった最愛の息子フェルディナントに、何としても音楽家の夢を叶えさせるべく、ウィーンで活躍しているルートヴィヒのもとへ弟子入りさせることを決めます。
ここからはコメディらしく、ウィーンでのドタバタ修行生活の描写が展開されます。

「天才音楽家になってみせるさ！」

やっとこさウィーンにたどり着いたフェルディナント・リース。送られてきた地図を頼りに迷っていると、もう一人の弟子カール・ツェルニーと出会います。意気投合した二人は、街角で揉めている二人組を発見。一人は酒屋、もう一人は身だしなみの汚らしい男。
「ちょっとベートーベンさん！」
二人はひょんなところでルートヴィヒと出会います。

「新しい音楽のビジネスモデルを」

ルートヴィヒの部屋に行くと、足の踏み場もない散らかりよう。二人の修行生活は、掃除、雑用の繰り返しです。ルートヴィヒはそんな二人を、営業に行かせたり、請求書を書かせたりします。
「そうでもしねぇと食っていけねぇんだ。お前の親父がいい例だろ。」
そう言われるリースも、必死に先生にしがみつきます。ツェルニーは天才的なピアノセンスで、周りを驚かせていきます。

ここから２幕です！

「偏愛！偽物の音楽よ！」

当時、ルートヴィヒには結婚を考えている女性がいました。18歳のギャル令嬢ジュリエッタとは10歳以上離れた歳の差カップルでした。
「鼻毛・・・抜いちゃえ！」
ジュリエッタはとにかくルートヴィヒのことが大好きです。そんなルートヴィヒはジュリエッタにピアノソナタを送りますが、
「先生、それ何回目？」
と同じ過ちを犯してしまいます。
「先生が愛してるのは音楽、どうせ私は二の次！」
ルートヴィヒは、気持ちを伝えられない自分の性に苦しみます。

「俺はそんなものにはすがらない」

完全に聾者となったルートヴィヒは、生きることに絶望します。
今までのように作曲できないこと、普通の人として生活できないこと。
そんな中でも、ルートヴィヒの中には、常に流れている歌声がありました。彼は、その歌声に導かれ、引き金を弾くことなく、また生きていくのです。

「青春は稼ぎ時ですぜ！」

そんなルートヴィヒの姿を目の当たりにした少年ツェルニーは、ひどく苦しみます。
「先生には僕たちしかいないから！」
ツェルニーに魅せられていた酒屋は、そんな幼い少年を見て、
「ツェルニー先生はベートーベンの旦那の介護で青春時代を終えちまうんですかい？！」
と大人として、諭してあげるのでした。

「あとは、あなたさえいれば」

戦争は激化し、ついにリースにも徴兵命令が出てしまうのでした。リースは、家族のことを思い、ボンへと帰っていきます。ツェルニーも自分の道を歩むようになり、さらに孤独を感じ始めるルートヴィヒ。
リースからの手紙、弟カスパールからの手紙、ヴェーゲラーからの手紙。ルートヴィヒは手紙の世界に心を落としていきます。
そして、テレーゼというペンフレンドができました。二人は本気で結婚を考えますが、ルートヴィヒはテレーゼに会うことができません。会うことが、怖いのです。
テレーゼとも、また、心通わせられることなく、離れていくのでした。

こうして苦悩と挫折、そして刺激に満ちた中年期が終わっていきます。
老年期はついに第九の初演でございます。

この間のベートーベンが本当に魅了的で、いかに人間じみていたかが伺えます。二人の愛弟子、本気だった恋人たち、愉快なウィーンの人々。本作品一番の盛り上がりどころです。

ここまでの配役、

フェルディナント・リース　常川藍里
カール・ツェルニー　角田萌夏
酒屋　千葉有卯助
管理人　守本彩子
ジュリエッタ・グイチャルディ　山﨑和香

弟カスパール  千葉有卯助
テレーゼ・マルファティ　角田萌夏

そして！アーカイブ配信の情報です！
配信期間　12月19日(日) 12：00～  12月26日(日) 23：59
販売サイト　JPWEB STORE  https://jpweb.stores.jp
販売価格　2,000円(税込)
■11月7日昼公演　森内ベートーベン・バージョン
■11月7日夜公演　伊佐ベートーベン・バージョン

アーカイブ配信ご視聴方法
販売サイトより購入手続きをして頂きます。購入しますと視聴サイト(URL)が記載されたPDFをご覧頂く事が可能となります。PDFに記載されたURLをクリックして頂きます。動画サイトに自動的に飛び、動画をご覧頂けます。動画はストリーミング視聴となりますダウンロードは出来ません。