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ザ・ファイナル・セカンド〜永遠の一秒1989〜 GPの朝

久々の投稿ですが、伊佐は大変有意義な経験をしております。
伊佐自身、小劇場芝居に立つのは初めて(たぶん)なのですが、それ以上に作品の壮大さに打ちのめされております。

「ザ・ファイナル・セカンド〜永遠の一秒1989〜」と題しております。お話は、1945年の特攻隊として編成された海軍士官3人が、1989年にタイムスリップするというもの。
タイムスリップって、どうなの?と、伊佐も最初に思いました。
しかし、作品の構成が巧妙になされていて、その必然性に心奪われます。

伊佐演じるは、石井義貴という海軍大尉。東京の海軍一家の育ちで、もちろん優秀なパイロットであります。親友の原口千里や、海軍兵学校時代より仲の良かった大宮英機や細野十郎らと共に、切磋琢磨して5年、遂に実戦部隊へと編成を命ぜられます。
彼らの部隊は「銀河」という3人乗りの陸上爆撃機でした。そして、21歳を迎えた4人の海軍士官は、戦況の悪化により、特攻隊へと編成替えを余儀なくされます。
その最中、原口千里は訓練中に足を負傷。もとより、搭乗人数は3人。原口は、怪我の巧妙か、3人に思いの丈を伝えて、特攻を制します。しかし、3人は熱い思いとともに「銀河」に乗り組むのでした。

1945年の大変かいつまんだあらすじですが、これだけでも芝居の四分の一ほど。ここから七転八転していくのです。

44年後の1989年では、原口千里が作家として余生を全うしています。原口には娘がおり、2人の孫娘にも恵まれてます。高度経済成長を経た日本は、バブル期真っ只中。原口の娘・優子の夫は、リゾート開発などを手がけ、実家の近くでは姪っ子の居酒屋経営も進めています。
居酒屋では、流行りのロックライブが頻繁に行われます。派手な特攻服を身にまとい、爆音鳴らすバンドマン。その爆音の中、飛行服を身にまとった3人の男の姿が…

さてさて、後は見てのお楽しみです。
生き延びた原口の思い、44年後の日本を目の当たりにした3人の特攻隊。そして、彼らの家族。

日本という国を考え直す、そんなキッカケになる大作であります。

萬劇場にて、お待ちしております。


舞台『ザ・ファイナル・セカンド〜永遠の一秒1989〜』

・日時
9/1(木)〜9/4(日) 全8公演

・劇場
大塚 萬劇場

・出演者
鐘ヶ江洸 / 橋本悟志(Wキャスト)
羽鳥翔太 / 伊佐旺起(Wキャスト)
関口まなと / 山本海里(Wキャスト)

倉田瑠夏 / 田中音江

近童弍吉
松本博之 他

・チケット料金
SS席 8,800円(最前2列指定席、ランダムブロマイド付 き) 
A席 6,500円(後方自由席) 
※カンフェティにてチケット発売
https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=66858&

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