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京都に行ったら漢字ミュージアムに行こう!②『説文解字(せつもんかいじ)』

念願の漢字ミュージアムに行った時に得た感動Top3を綴っています。
こちらはその第二弾。
(表紙の写真は、漢字ミュージアム特別展示パネルより)

今でも新しい!1900年前に発見された漢字の6つの作り方

漢字ってなんと、全部で四万から八万あると言われているようです(漢字ミュージアムシアター情報より)。

四万もの漢字、覚えられるわけがないよ!
と思われるかもしれません。

ところが、それを今から約1900年前に、とてもすっきりとした法則を発見した方がいらっしゃいます。
それが許慎(きょしん)さん。
なんと、漢字の作り方と使い方には6つの方法しかない!と、最古の漢字字典である『説文解字』で明らかにしたのです。

それがこちら

更に、何千とあった漢字を部首で分類して、体系化するという考えもここで誕生しています。


2階特別展示

そのおかげで、漢字を1字1字で覚えなくてもいい
意味ある形の繋がりで漢字はまとめて覚えられるということが示されたのです。

これはすごいです。
なぜなら、漢字を一字一字闇雲に覚えなくても、意味のある部品の組み合わせで捉えることで、体系立てて覚えることが可能となるからです。

『説文解字』とミチムラ式漢字学習法

漢字を一字一字覚えるのではなく、
漢字は意味ある形の組み合わせと捉え、
芋づる式に覚えられるという『説文解字』。

これは、まさに、ミチムラ式漢字指導法と共通する考え方だと気づきます。

そう、
1900年前の大発見は、今日にもしっかりと受け継がれている。
しかも、ただ受け継いでいるのではなく、
今日流に使いやすい形で、
世界中の誰もがアクセスしやすい形の教材としてあることに驚きました。

それが、ミチムラ式漢字指導法、そして、ミチムラ式漢字eブックだと思いました。

漢字ミュージアムで漢字の歴史を辿っていると、漢字eブックの新しさが際立ってきます。

これまでの辞典は文字だけであったところ、漢字eブックでは、音もでます!漢字のイメージがわかるイメージもふんだんに盛りこまれているのです。

漢字eブックでは、1900年前に書かれた『説文解字』と同じように漢字を意味ある部品の組み合わせで捉え、体系的に覚えやすく学べるようになっているのです。

1900年前の発見の新しさ。
電子書籍にまで受け継がれる発見。

漢字ミュージアムの展示にまだ道村式漢字eブックがないのが不思議でならないくらい、道村式漢字eブックは、漢字の歴史を前に進める新しい書だと再認識できました。

そんなことを考えるだけでうっとりしてくるのでした。

おまけ


ちなみに国語の教科書でも学ぶこれらの分類ですが、その割合は、山本康喬先生(「漢字の分類と音符」より)によると
象形文字 12.4%
指示文字 0.5%
会意文字 24.6%
形成文字 61.4%
と圧倒的に形成文字(意味を表す形と音を表す形の組み合わせでできている漢字)が多いのです。つまり、漢字の音読みは、ある程度漢字学習が進んでくるとぐっと楽になっていくことがわかります!


漢字ミュージアム2階展示パネルより


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