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Bat mitzvah ユダヤ人の13歳のお誕生日パーティーに想う日本語継承の姿勢

今日は娘の友達のBat Mitzvahにオンラインで参加している娘の横でその式典を垣間見させてもらいました。

この日のためにヘブライ語を学び、練習に練習を重ねたユダヤ教の聖典を朗読し歌い、スピーチをし、皆から堂々と祝福を受けている様子は、すっかり親から独立した一人の女性として自信に溢れる様子だった。

そして、個人的にとても印象にのこったのがご両親から娘さんにむけてのスピーチだった。

お父さんのご家系からは、娘さんが始めてBat Mitzvahを迎えるという。そのことについて、お父さんは娘さんに

「私たちの伝統、私たちの想いを繋ぐ選択をしてくれてありがとう。」

と、娘さんの目をしっかり見ながら、真心を込めて伝えていたことだった。


その瞬間、彼女のお家ではどのような姿勢で娘さんがヘブライ語を学んできたのかということが伝わってきた気がした。

スピーチでは、娘さんを授かった時のお話しから始まり、ドイツで出産、子育てが始まった時にユダヤ人コミュニティーにとても助けられたこと。ユダヤ教徒であるということが家族というコミュニティーを作る上でとても支えになったということ。そして、この両親を大きく支えてくれた尊い伝統を、あなたに伝えたいけど、それを選ぶのはあなただよ、という姿勢が伝わってくるようだった。

だからこその、「ありがとう」の言葉だったように感じた。



同じようにアメリカで、アメリカ以外の文化と言葉を伝えようとしている身にとるととても暖かい気持ちになった。私を含めどれだけの人がこのように考えて実践できているだろうか?と反省した。

「補習校の宿題だから日本語やりなさい」
「日本人だからやって日本語勉強して当然でしょう」
「日本語やらないと日本に帰った時に困るよ」

などの脅しや不安ではなく、

日本語ができて私は本当によかったって思っているから、あなたにもチャンスを作ってあげるけど、続けるのも続けないのもあなたの選択を尊重するわ。

という姿勢をどこまで持てているだろうか、と自分の姿勢を見直すきっかけになった。

海外で自分の文化や言葉を子どもに伝えるのは当たり前ではなく、一つの選択なのだということ、忘れないようにしたいと想う時間にもなりました。

ユダヤ人の友達はどのようにヘブライ語の継承をされてきたのか、とても興味が湧いてきた。

Happy Bat Mitzvah!

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