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前世は魔女だったかもしれない

突然ですが誰にでも苦手な物、見たらひー!!!と飛び上がってしまう物、反射的に逃げ出しちゃうもの、下手したら泣いちゃうとか、漏らしちゃうとか、その他いろいろあると思います。

私にとってそれは

火です🔥ファイヤー🔥


台所は火を使う場所ですね。
はっきり言って幼い頃から怖い場所でした。
火が使えなければ調理はできません。
ご飯は食べられません。
そうとはわかっていても、ぐつぐつ煮えている鍋の下の青い火が恐怖でした。
子供の頃、たまに母からお味噌溶いて、と言われるのが嫌でたまりませんでした。
熱くなった蓋を取るのも怖い。その蓋を置くのも怖い。そして味噌を鍋の中に入れるのも怖い。
味噌をお玉ですくって鍋の中に突っ込んで急いで蓋をして逃げる。そんな感じでした。


味噌汁はまだいい方です。
問題は

揚げ物。

もうこれは火との闘いと言っていいでしょう。
熱くなるまで待って。
そんなキャッチーなコピーまがいは聞きたくない。そんなふうに思っていました。


あのバチッ!!!!
と油が爆ぜる音が、恐怖心をさらにかきたてます。
でもエビフライは8本揚げなければならない。
息を殺し、投入。

バチバチバチッ!!!!
もう空爆状態です。
水と油の戦争です。


蓋で油が飛びそうな腕を防護し、よし、これでいける!とひっくり返そうとしたその時。

ピシッという音と共に油が飛んだのです。無防備の、まさかの頬めがけて。
どうしてそこに⁈と思う間もなく。
熱っ!!!!!



どうしてこんなに火が怖いのか。
前世で魔女狩りにでもあったのか。
そんな気がしてなりません。

平和な世の中であってほしいと、エビフライや天ぷらを揚げるたびに思うのです。

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