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短歌月九ネプリ 第2回「語」

短歌月九ネプリ第2回「語」が3月1日現在、ネットプリントで発行中です。

セブン71031637
その他コンビニEKU75YL3RR
B4白黒一枚(20円)
3月7日(木)まで

僕は今回は「英語の海」という三首連作を発表しています。前回の「集団避難訓練」同様、個人的には好きな一連に仕上げられたと思います。

今回のテーマは「語」で、主演は柏原十さんです。それぞれ9人の個性を楽しんでもらえたらと思います。

では、前回同様に僕の好きな歌を三首選(好きな順)したいと思います。

たましい、をジェスチャーで言うそのときにわたしの腕が描いた楕円/西村曜

まず正円でなく、楕円であることに真実味を感じられる。そして、主体は自分が「たましい」を「楕円」で描いたことに驚いているのが、わざわざ「わたしの腕」と言ったことで暗にほどよく上手く表せている。とても好きな歌。

変わっても俺はわかるよ、その英語、お前、野田洋次郎だろう。 おいで/平出奔「ていきってぃーじー」

前回の「すんな」の「おいで」バージョンか。固有名詞を出して、野田洋次郎の癖のある歌をいじるわけだが、決して突っぱねるわけではない。主体が何様のつもりかわからないけれど、「お前」と言った挙句、「おいで」と言う。何様のつもりなのか、それが面白い。

ひげ剃りのとちゅうの顔でクラシックバレエのよさを語っていたね/御殿山みなみ「quiet dance」

単純に面白い状況の提示だけど、こういったことって世の中にたくさんある。昔、王寺駅から京浜東北線に乗ったら目の前にピシッと決めたスーツの男がいて、よく見たら真っ白なシャツに一本の陰毛が付いてた。それと構図は一緒だけど、それぞれの状況設定が絶妙で好き。

以上、三首選でした。
気になる人がいたら、プリントしてみてほしいし、ぜひ僕の三首も読んでほしいです!

では!

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