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「上達へのセオリー 1.そして徹底的に真似すべし〜後編〜」♯9


憧れの存在は、大きな前進力をくれている。中々届かないけど、光みたいな存在。そこを目指して飛んでいけば良い。
道を切り開いてきた先駆者達には感謝しかないですね。

My上達へのセオリー5

1. 憧れの存在を持つこと そして徹底的に真似すべし
2. 二つの目標 大きな夢と小さなステップ を設計すること
3. ほんの少しでいいから、負荷をかけた練習をすること
4. 集中できる時間だけを使うこと
5. 全ての練習にフィードバックがあること


1. そして徹底的に真似すべし〜後編〜 でっ、どうやって真似する?
ウェイウェイ先生の二胡の音を出したい!
20年以上の経歴の生徒さんが教室に沢山在籍している中で、みんな一様に言う「あの音ね〜〜出せるようにならないよね〜」って。
ただ弾くだけでは、練習するだけでは弾けるようにならないらしい。

そこで、私なりの研究が始まる
この先、40年先に出来たところでもうおばあちゃんだし・・
この40年のキャリアの差をどうやったらショートカットできる?

お手本が目の前にあるわけだから、とにかく正確に真似すればいい。
「型」と「形」を真似する。 イメージはお習字。「型」(体の動き)に入る。その人の着ぐるみを着るように同じ動きをしてみる。
「形」(出る音)をお手本に近づける。曲を聞くのではなく、音を聞く。(1小節くらいの単位で)
大きくも、小さくも、大切なのはよそ見をしちゃだめで、欲しいものがそこにある以上、ヒントはそこにしかないの。型と形を結びつけていく。
あちらのとこちらのと、と欲しい時は一つ身につけてから見る、二兎を追う者は一兎をも得ずってやつ。

結構根気のいる難しい作業で、これを難しい〜と口にしそうになったら「気持ち〜〜超気持ちい〜〜」とあの有名な言葉に置きかえて、実際いうと良いです。ちょっと変態ちっくだけど(笑)

型と形が繋がってきたところで、そこから伝わってくるものを観察するといい。礼儀は形から入って、心に沁みる という言葉がある。

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余談ですが
私の通っていた高校がとても厳しい学校で、入学前のオリエンテーションで会釈、敬礼、最敬礼をいっぱい練習させられました。腰を曲げる角度が違い、用途も分けらる。
*会釈(45度)・・廊下などで先輩や外来者、先生方とすれ違う際
*敬礼(60度)・・職員室への出入り、お礼をいう時
*最敬礼(90度)・・セレモニーの時など最も敬意を払わねばならぬ方へ、お詫びをするとき

「意味わかんな〜〜い」って思ったね。なんでこんな練習させられんの〜〜って。ここは軍隊ですか〜〜とかみんな言ってた(笑。
しかも、立ち止まって体を相手に向けて会釈するように指導されていたので、なっかなか進めないっ! 1年生の時は、学校内では頭を下げっぱなし。2年生に上がった時、後輩から会釈されはじめて、とても気持ちの良いことだと感じた。3年生ではこの所作が身についていて、いつしか美しい動作に見え始めた。この所作は外来者にはよく褒められた。
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心に沁みてくるには、多少の時間が必要で、これは、形にかかってくるものがある。形が違うものを作れば、そこに水を流した時に水は違う方向に流れていくのだから。

型も形も真似すると言うのは、上手くいかなくなる時に度々出会う。
陶芸なんて、いくつも駄作ができる。
駄作ばかり見てると、虚しくなってくるし、お手本のせいにしたくなってくることがある。
わかりずらいとか、ちゃんと教えてくれないとか(笑
今の世の中、ネットでお手本ってたくさん出てくるし、あれもいいかな、これもいいかな、ってしているうちにあっという間に迷子になっていく。
迷子→二胡ジプシー→二胡難民 と化してゆく

他にもたくさんの奏者がいて、いくらでも動画を見ることができるけど、見て起こることは「迷い」だけ。
習う目の前の先生を信じる!と決めるのがいい。そして求め続けていくこと。
信じる根拠をいつでも振り返れるようにしておくといい。

もちろんある程度上達してきたら、色々な奏者に関心を持つのは悪いことではない。魅力のある音に出会えるのは素晴らしいことだから。

焦ったい作業だけども、まずは「行動のモデリング」に集中する。何かつかんで来れたら次は、「価値観のモデリング」。この人だったら、この時どう考えるだろう、どうするだろう。に導けること。
きっと、みんな自然にやっていることだと思うけどね。
練習をいかにプロセス化して、積み上げられるかが、上達への近道だと思っています。


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