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◯◯PLAY or PLAY◯◯

道に手袋が片方落ちていた。歩いているとたまに見かける光景で、写真を撮って収集している愛好家もいると聞く。僕はそれほど熱心ではないので、チラッと見ただけで通り過ぎた。手の甲の部分に「PLAY」と書かれた子供サイズの赤い手袋だった。

きっと左右合わせて一つの言葉になっているタイプのデザインなのだろう。一体どんな言葉だろうか。指が折れ曲がっていて右の手袋なのか左の手袋なのかがわからなかったため、両方のパターンが考えられる。

【落ちていたのが左の手袋だった場合】

「PLAY BOY」
ありそうなワードチョイスだ。ただ、子供用なのが引っかかる。将来的に、ということか。

「PLAY STATION」
ゲームショウで配られたグッズだろうか。片方を無くしてしまったことでただの駅になってしまった。気の毒である。

「PLAY ING」
現在進行形の「ing」を教えるのにも使える手袋だ。テストのときは持ち込みできない。

【落ちていたのが右手だった場合】

「RE PLAY」
なんか同じことをもう一度やりそう。居酒屋で見せたらさっきのと同じドリンクを注文できないだろうか。できないか。

「COLD PLAY」
全然詳しくないが名前は知っているバンド。ライブグッズだろうか。子供サイズの手袋をグッズで出すのかはわからないが。

「ROUGH PLAY」
かなり乱暴なプレーをしそう。これをつけてサッカーの練習に行くとチームメイトからいじられる。乱暴なプレーをやってもやらなくてもいじられる。

「ENJOY PLAY」
ガレッジセールの有名ギャグ。手の動きがポイントになるギャグなので、これをつけた人同士でやったらけっこう良さそう。最後に「PLAY」の手袋が円の中央に集まる展開はアツい。

この中に正解があるかどうかはわからない。街中で左手だけに「ENJOY」と書かれた赤い手袋をしている子供を見かけたら、きっとそういうことなのだろう。

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