おほしんたろう

福岡・佐賀でお笑いとイラストと漫画などやっています。毎日何かしらを書きます。書かせてく…

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福岡・佐賀でお笑いとイラストと漫画などやっています。毎日何かしらを書きます。書かせてください。

最近の記事

アンパンマンの今

珍しくイベントに呼ばれてネタをやる機会があった。出番はアンパンマンショーのあと。アンパンマン→おほというなかなかの香盤だ。 アンパンマンショーは流石の人気で、客席は親子連れでごった返していた。全子供がアンパンマンを好きだという噂は本当のようだ。ショーはアニメのBGMを使ってタイトルコールから始まる本格的な仕様で、これならコアファンも納得である。きっとここからバイキンマンが悪さをしてアンパンマンがやっつけるんだな、と思いながらなんとなく音を聞いていたのだが、どうもそんな展開で

    • どうせちょっとした奇跡なら

      仕事でビジネスホテルに泊まった。先日泊まったホテルは枕元にコンセントがなくがっかりしたのだが、今回のホテルは枕元にコンセントに加えてUSB充電口もあるという充実っぷりだ。何がなんでもあなたを充電不足にはしない、という強い意志を感じる。ありがたい。 Wi-Fiのパスワードはテレビ画面で見ろとのことだったのでリモコンを操作するが、画面が全然反応しなかった。電池切れか?と思ってリモコンあるあるの一位「電池をくるくる回すとまだ使える」を試してみたがそれも不発だった。 もしかして完

      • そういうことである

        カフェの帰り際に店員が言う「そのままで大丈夫ですよ」が生き方のことだったら心強いのだが、もちろんそんなわけはない。こちとらコーヒーを飲んで小一時間のんびりしただけだ。生き方を全肯定するには材料が足りなすぎるだろう。 逆にその状況で生き方について「そのままで大丈夫」とか言ってくるようなやつは責任感が無さすぎる。そんな人間の淹れるコーヒーはきっと美味しくないだろうし、そんな人間が作るパフェは全体のバランスがなってないだろう。その店にはもう行かない。 そういうことである。

        • ノンアルビールとエロ漫画

          SNSで美味しいと評判のノンアルコールビールを買ってみたら、確かにビールの風味がしっかりして美味しかった。製法に秘訣があるらしく、一旦ビールを作り、そこからアルコールを抜くことでこの味を実現しているらしい。一度局部を描いてからホワイトで修正を入れるエロ漫画の描き方のようなものだろうか。ビールの風味と同じように、いきなり修正後の絵を描くことでは残せないエロスというのがあるかもしれない。 どんな分野でも日々技術は進歩している。僕が知らないだけで、身近なものの裏側にも驚くような技

        アンパンマンの今

          価値を持って失う紙

          コンビニで水を買ったら、後日同じ商品と引き換えられるクーポンをもらった。とりあえず財布にしまったが、こういうのは大抵そのまま期限切れになる。下手するとそれに気がつくのが年末の確定申告の時期だったりして、今回も間違いなくそうなるのだが、かと言って今の段階で捨てるのは罪悪感を感じてしまうのでできない。 そうして結局、クーポンを財布にしまうことになる。忘れている間に価値を持ち、忘れている間にその価値を失う紙を。

          価値を持って失う紙

          違う形で出会えていたら

          スーパーでちょっといいパスタソースが安く買えたのに気をよくして久しぶりに家でスパゲッティを茹でた。このくらいいけるっしょ!と2束(200グラム)茹でたら、食べられるのは食べられたけど明らかに多かった。粉チーズとタバスコで味を変えつつ、後半は惰性で食べた。美味しかったけど絶対1束でよかったと思う。 私たち、もっと違う形で出会えていたらよかったね。

          違う形で出会えていたら

          フルーツ味

          昼食で久しぶりにカロリーメイト(フルーツ味)を食べた。カロリーメイト(フルーツ味)を食べたときに口の中に広がる独特のほろ苦さが好きだ。食べる前は小さく砕かれたナッツの食感とかの方に意識が行っているのだが、食べ始めると思い出す。ああ!そういえばカロリーメイト(フルーツ味)には独特のほろ苦さがあったなあ!と。 カロリーメイト(フルーツ味)のほろ苦さは、案外長く口の中に残る。他の味が軒並みいなくなってからもなんとなく残っている。卒業式のあとの教室じゃないんだから、というくらいいつ

          こうやって人は

          ふと思い立って、冷蔵庫の中にある期限切れの瓶詰めの食べ物をまとめて処分した。取り出すと、ジャムや塩辛、ピクルスに肉味噌など10個以上の瓶が溜まっていた。いつ買ったかも覚えていないようなものがほとんどで、肉味噌はほぼ使っていない状態のものが2瓶もある。多分それぞれ一度くらいしか使ってないはずだ。 瓶を片付けると冷蔵庫の中がスッキリして、中にあるものが格段に見やすくなった。去年気に入って買い溜めしたほろ酔いの夏季限定パイン味がまだ6本あるのが確認できる。大事に飲んでいるつもりだ

          こうやって人は

          あんぱんは好きだけど

          おいしいあんぱんを食べた。あんぱんはよく粒あん派かこし餡派かが議論になるが、僕はどちらも好きである。どうしてもどちらかを言わないと興醒めするような場面では一応こし餡と答えるようにしているが、それもただなんとなくで、別に明日から粒あんと答えることになっても何の問題もない。 ただ、薄皮のあんぱんがやたらと持て囃される風潮に対しては疑問を感じている。あんぱんというのは、あんことパンを合わせて味わうのが美味しい食べ物のはずなのに、なぜあんこが多ければ多いほどいい、みたいなノリになっ

          あんぱんは好きだけど

          テキパキ店長の店

          立地的によく利用するコンビニに、これ見よがしにテキパキ接客して見せる店員(おそらく店長)がいる。テキパキ店長はとにかく元気で明るくフレンドリーな接客をしてくるのだが、その振る舞いが個人的にはどうしても受け入れがたい。だから、お互いのためにも普段は極力レジで当たらないように気をつけている。 店内を見て回ると、商品が全て棚の手前に面出しされ、乱れなくきっちりと並べられていた。きっとこれもテキパキ店長の仕業に違いない。なるほど見た感じはとても綺麗だ。だが、商品を隙間なくびっちり並

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          分社化から14年

          テレビのニュースで「分社化」という言葉が聞こえてきて、どこかで聞いたことがある響きだなと考えていたら思い出した。遊助(上地雄輔)の曲「ミツバチ」の歌詞だ。「ブーン ブンシャカ ブブンブーン」だ。あの妙に頭に残るフレーズが時を経て頭の中に蘇る。調べると2010年リリースとのこと。ずいぶん経ったなあ、とちょっとしみじみしてしまう。 分社化のニュースはちゃんと見なかったので具体的な内容はわからない。が、おそらく上地雄輔氏とは関係ないだろう。

          分社化から14年

          伸ばしてあるやつを

          電車の前の席の人がグリコのカフェオーレを飲んでいた。座席の隙間から窓脇に置かれた紙パックが見える。見慣れたパッケージだが、久しぶりにちゃんと見たせいかなんだかやけに美味しそうに思えた。 グリコのカフェオーレの何がいいって、やはりあのミルクとコーヒーが混ざり合う様を描いたパッケージのイラストだろう。子供の頃あれを見てなんて美味しそうなんだ!と衝撃を受けたのを覚えている。イラストの躍動感の成せる技だ。テレビCMだとその混ざり合う様がアニメーションになっていたりして、これまた魅力

          伸ばしてあるやつを

          無意味に意味を持たせる場所

          「people」という名のラブホテルを見かけた。シンプルな名前だが、様々な人々が立ち寄り幾多の人生が交錯しているという場所の特性を考えると、何となく意味深いような気もしてくる。 というか、ラブホテルは、あえて狙いに行っているもの以外どんな名前でも意味深な印象になるのかもしれない。例えば「flower」とか「dog run」とか「New balance」とか。適当にあげた言葉だが、どれも何かしら込められた意味がありそうな気がしてくる。 別に外国語でなくてもいい。「住民説明会

          無意味に意味を持たせる場所

          塩っぱすぎる

          今日中にやらないといけないイラストの仕事があったので、晩御飯がてらやろうとWi-Fiのあるカフェバー的な店に入った。そこでアヒージョとハイボールを注文したのだが、出てきたアヒージョが信じられないくらい塩っぱくてびっくりした。冗談抜きで殺す気なのかと思った。いや、ほんのちょっと冗談ではあるけれども、殺す気か!と言いたくはなった。 カマンベールチーズと野菜のアヒージョだったのだけど、具材の中でも特にブロッコリーが群を抜いて塩っぱかった。おそらくブロッコリーのモシャモシャ部分には

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          4月だというのに

          4月なのに暑くてしょうがない。長袖に長袖を重ねるともう暑い。4月なんて長袖に長袖を重ねて場合によってはもう一枚重ねちゃう季節ではないのか。こんな半袖一枚でもいけちゃうような気候だと、4月特有のセンチメンタルなムードが台無しである。もっとこう、この時期特有の期待と不安が入り混じった気持ちを表したような、はっきりしない気候であってくれよ。何をしっかり「暑い」に振り切っているんだよ。情緒ってもんがあるでしょうが。 夏暑く冬寒いという素敵な部屋に住んでいるのだが、帰宅した部屋が完全

          4月だというのに

          頼むからコンセントを

          今日はビジネスホテル泊まりだ。ビジネスホテルは手軽に非日常感が味わえて好きである。コンビニで買ったヨーグルトを冷蔵庫に置きっぱなしにせずちゃんと食べることができたのでかなり完璧に近い夜なのだが、残念ながら枕元にコンセントがない。ビジネスホテルにおいて枕元にコンセントがないというのは致命的だ。ズボンをプレスする機械なんてどうでもいいから枕元にコンセントを設置してくれよ!と思う。謎の抽象的な絵画は飾らなくていいから枕元にコンセントを設置してくれ。一階のロビーでもらえる無料のコーヒ

          頼むからコンセントを