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僕の中のキートン

久しぶりに「ちびまる子ちゃん」を観た。お姉ちゃんの声が記憶と違う。いつのまにか声優が変わっていたようだ。毎週観ていればすぐ慣れるのだろうが、久しぶりに観て変わっていると全然馴染めない。誰だお前は。お姉ちゃんになりすました何かではなかろうな。さくら家が一人一人乗っ取られていくホラー回だったら怖い。

ナレーションの声も変わっていた。ちびまる子ちゃんのナレーションといえばキートン山田の「あの声」が刷り込まれているのでお姉ちゃん以上に違和感がある。現担当の人もプレッシャーがすごかっただろう。どうやったって前任者と比べられ、ネガティブな意見も届くであろうポジション。僕なら絶対やりたくない。アフターキートン手当とかちゃんとつけてほしい。

新(僕にとっては)ナレーションはなんとなくキートン感のある発声でやっている印象で、おそらく制作側からそういった要求があったのだろうと予想できる。プロとして要求には応えたいが当然自身のプライドもあり、きっと心の中で相当な葛藤があったのではないだろうか。それを踏まえてナレーションを聞いていると、胸にくるものがある。もう一般的にはすっかり馴染んでいるのかもしれないが。

小杉くんがデカ盛り大食いチャレンジに挑戦してわりとあっさり成功していた。たしかに小杉くんは食いしん坊キャラではあるが、本気のフードファイターレベルの能力があるのかは疑問だ。「ちびまる子ちゃん」にリアリティを求めるのはナンセンスなのかもしれないが、そこはちょっと引っかかった。僕が観ていない間に小杉くんが大量の水を飲んで胃を広げるトレーニングを積んでいたら別だが、そんなわけはない。展開のためにしれっと大食い能力が引き上げられ、それによってストーリーに無理が生じてしまっているのだ。

「小学生が成功できる大食いチャレンジって一体…」と、僕の中のキートンも言っていた。

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