見出し画像

最高の一日の始まり

朝食がてら作業もしようと思って久しぶりにロイヤルホストに入った。ロイヤルホストはファミレスの平均値よりやや高めの価格設定なのだが、その分料理のクオリティも高いし、何より幼少期の外食のわくわく感を思い出すようで気分が上がる。

今回もまんまと浮き足だった気分になり、モーニングのオムレツプレートを注文し、トーストをパンケーキに変更した。変更には追加料金200円かかるのだが、そこは得意の「普段タバコを吸っているとしたら安いもん」という思考法で乗り切る。もう少し高額のもので悩んだときは「パチンコにハマっているとしたら」だ。これである程度の出費は自分の中で正当化できる。

運ばれてきたプレートは光り輝いていた。ホイップバターの乗ったパンケーキ2枚にオムレツ、ポテトにベーコン、ベーコンをめくると隠しウインナー、そしてヨーグルト。別皿にケチャップとメープルシロップ。豪華メンバーの夢の共演に、僕の中のアメリカが覚醒する。「アメリカーーーーーー!!!!!(僕の中のアメリカの声)」。

たっぷりとメープルシロップを吸わせたパンケーキをベーコンと一緒に口に入れながら、これは朝ごはんとしてはなかなかのカロリーだぞ、と思った。果たして僕はこれだけのエネルギーを消費するほどの一日を過ごせるのか。運動するとかしないとかではなく、朝からこんな豪華メニューを食べるに値する一日にできるのか、というちょっとしたプレッシャーを感じる。

が、それも一瞬のこと。甘いと塩っぱいのループに身を委ねるうち、だんだんどうでも良くなってきた。とりあえずは目の前のモーニングをじっくり味わわなければ。そうでないとアメリカにも失礼である。まずは食事に集中し、細かいことはそれから考えればいい。

デザートのヨーグルトまで綺麗に平らげるのにそれほど時間はかからなかった。ファミレスの平均値よりクオリティが高い気がするドリンクバーのコーヒーを飲みながら満足感に浸る。食べながらアイデアを出そうと開いていたノートには何も書かれておらず、考えるどころか満腹感で眠たくなって頭がぼーっときた。

最高の一日の始まりである。

サポートって、嬉しいものですね!