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雨の白靴下の日

雨の中歩き回ったのがよくなかったのか、白い靴下にジーパンの色が色移りしてしまった。ちょっといい靴下だったのでショックも大きい。ちょっといい靴下は全然へたれないし穴も開かないから長い目で見るとお得だな~とか思って愛用していたのに、まさかジーパンの青にやられるとは。無念である。

これがしょっちゅう穿いているジーパンだったらまだ諦めもつくのだが、最近穿いていないから久しぶりに穿いてみるか、で穿いたジーパンだったのでより腹立たしい。なんでよりによって久しぶりの登板を雨の白靴下の日にしてしまったのか。「雨の白靴下の日」という字面だけみるといい感じの短編小説のタイトルぽく見えなくもないが、現実はただ靴下が汚れただけである。ただ靴下が汚れるだけの内容のいい感じの短編小説を書くことも可能なのだろうけど、残念ながら僕にその技量はない。

雨の中歩き回ると靴下にジーパンの色が移る危険があるということは、ちょっと考えればわかったはずである。それなのにやってしまうのは、ちょっとも考えていないからだ。要するにバカなのである。これではひろゆき氏に傾倒することで自身のアイデンティティを確保している系の人に嘲笑されたとしても反論のしようがない。何せちょっと考えればわかることを考えなかったのだから。ひろゆき氏に傾倒することで自身のアイデンティティを確保している系の人は、常に冷静な目線を持っていて本当に頭がいいので、僕ごときが敵うわけがないのである。

問題はこの色移りした靴下をどうするのかだ。一応洗濯はするが、多分色はそれほど落とせないだろう。まだ全然履けるので捨てるのも忍びない。グーグルのCMに出てくる小さい子供がいるのにやけに部屋が片付いた家族だったら、この色移りした靴下をあえての発想でお洒落に使いこなすのだろう。だが、部屋が散らかった一人暮らしには思いつく術もない。

とりあえず、もったいないので色移りした靴下は捨てずに取っておこうと思う。そして、なにかしら活かし方が見つかるのを待とう。ひろゆき氏に傾倒することでアイデンティティを確保している系の人か、小さい子供がいるのにやけに部屋が片付いたグーグルのCMの家族に会うことがあったら、是非ご意見を伺いたい。

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