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貿易赤字や円安/逢坂誠二 #7575

【23年9月28日 その5878『逢坂誠二の徒然日記』 #7575
昨日午前、帰函し市内歩き、さらにクルーズ船岸壁の共用記念式典に出席し、再度上京しております。夜明け前の都内の空、雲が広がっていますが、今後は晴れる見込みです。朝の気温は23度、日中は真夏日の33度の見込みです。

1)貿易赤字と円安
輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支が、2年連続で赤字です。

2022年は21兆7284億円の赤字で、赤字幅は過去最大。

石炭や天然ガスの資源価格が世界的に高騰し輸入額が膨らんだことや円安も赤字の要因です。
 
輸出は21年度比15.5%増の99兆2264億円。
輸入は32.2%増の120兆9549億円。
輸出、輸入とも過去最高です。

今年の貿易収支がどうなるか軽々しいことは言えませんが、中国の景気減速などで中国向け輸出が減る可能も高く、黒字になる要因が少ないのが現実です。

貿易収支が赤字ということは、日本のお金が国内に還元されずに海外に流れていることであり、決して良い状況ではないのは言うまでもありません。

冒頭に書いた通り資源価格の高騰と円安が大きな要因なのは事実ですが、以下に示す通り、食料、医薬品や医療機器、情報通信機器など、私たちの暮らしに欠かせない分野も赤字です。

農林水産物(食料)
 輸入:13兆4180億円
 輸出:1兆3372億円
 赤字:12兆808億円

医薬品
 輸入:5兆7373億円
 輸出:1兆1428億円
 赤字:4兆5945億円

医療機器
 輸入:2兆8151億円
 輸出:1兆29億円
 赤字:1兆8122億円

情報通信機器
 輸入:6兆4868億円
 輸出:8172億円
 赤字:5兆6696億円

エネルギー資源
 輸入:33兆5094億円
 輸出:2兆1968億円
 赤字:31兆3126億円

日本のモノを海外に売って稼ぐ力が落ちています。これは相当に深刻な状態です。貿易赤字が続けば円安が加速される懸念もあります。円安になればさらに貿易赤字が拡大するという悪循環に陥ります。

少子化同様、このような状況に一瞬にして陥ったわけではありません。従ってこの状況からの脱却も簡単にはできません。しかし、政府からこの状況に対する危機感が感じられません。

1985年のプラザ合意以降、日本の国内産業の空洞化が進みました。しかし今、改めて国内の産業基盤を強化する必要があります。今後の対応として、まずは製造業の国内回帰などの促進、海外資源に大きく頼っている農業の体質改善などが考えられますが、その他の方策についてももっと知恵を絞ります。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.9.28===

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