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自民党裏金問題の解明検証を/逢坂誠二 #7713

【24年2月13日 その6016『逢坂誠二の徒然日記』 #7713】
今日は衆院本会議のため、昨夕、上京しました。雲のない朝です。気温1度程度。日中も晴、何と17度まで上がる見込みです。

1)自民党裏金問題の解明検証を
自民党の裏金問題に対して、多くの批判の声を頂きます。「国民には増税、自民党は脱税」、これではやっていられないとの声です。岸田総理は、実態を明らかにせずに、国民の怒り、ほとぼりが冷めるのを待つ作戦のようです。

確かに自民党にとっては不都合なことですが、私は日本の政治、日本の社会に新たな境地を切り拓く好機だと考えています。

福島第一原発事故、東京五輪不正など、いずれも確実な検証もなく有耶無耶にされています。第二次世界大戦もそうです。

過去の不都合な事実を検証し、それから得られる教訓を将来に活かすことをしなければ、日本は進化できません。

「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」
これはドイツのヴァイツゼッカー元大統領の85年の有名な演説の一節です。

私たちの国は不都合な過去に目を閉ざし続け、結局は今が見えなくなっているのではないでしょうか。

イラク戦争に関し、日本とイギリスの対応には、天と地ほどの差があります。

イラク戦争は、2003年3月、米軍のバグダートへの奇襲攻撃で始まりました。イラクのことを、核兵器はじめ化学・細菌兵器などの大量破壊兵器(WMD)により、国際テロを支援する国家の一つと位置づけ、対テロ戦争だとアメリカは主張したのです。

一方、フランス、ドイツ、ロシア、中国など多数の国々が、大量破壊兵器の疑惑解明のための国連による査察の継続を要求しました。

しかしイギリスのブレア政権は、アメリカを積極支持。日本の小泉総理も事態を十分に検討することなく、積極支持を表明しました。

イギリスはこの戦争について、5度に渡って検証を行いました。

5度目の調査期間は7年、2016年に発表されました。
報告書は260万語、なんと 12巻にも及びます。

報告書には、ブレア政権がフセイン大統領の脅威を過剰に表現し、準備不足の英軍部隊を戦地に送り出し、戦後の計画はまったく不十分だったと記載されています。その結果、ブレア元首相も記者会見を行い一部謝罪もしました。

一方、日本政府は、2016年の私の質問主意書に対し以下の答弁をしました。
「(イラク戦争に対する)日本政府の判断は、今日振り返っても妥当性を失うものではなく、政府として改めて当該判断について検証を行う考えはない。」

5度も調査を行ったイギリスと十分な調査もせず口を閉ざしたままの日本、
この両国のあまりの違いには愕然とするばかりで言葉もありません。

今回の裏金問題も確実に調査検証を行い、古い政治から決別する良い機会にしなければなりません。

曖昧、先送りでは、日本は劣化してしまいます。

「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.2.13===
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