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日本が潰れる/逢坂誠二 #7624

【23年11月16日 その5927『逢坂誠二の徒然日記』#7624】
夜明け前の都内、空全体に薄雲が広がっていますが、東の空には金星が見えます。朝の気温は7度、日中は18度程度、晴れのち雨の予報です。

1)日本が潰れる
私の記憶が正しければ2003年12月3日だったと思います。東京のNHKホールで、全国町村長大会が開催されました。当時、私はニセコ町長としてその大会に出席しておりました。

小泉総理も出席し挨拶を行いました。総理が演台を離れる際に、私は野次を飛ばしました。

「ソーリー、ここままでは日本が潰れるーーー」

小泉総理は、一瞬動きが止まり、声の方向を振り返って、ステージを去って行きました。

その2年後、私は国会に来ることになったのですが、あの野次から20年です。

私は、ニセコ町長の時代も同様でしたが、社会の一定程度の資源(時間やお金など)を人材の育成に使わなければならないと考えています。だから民主党政権時代は少人数学級の実現、高校の授業料の無償化、子ども手当の増額など、人を念頭に置いた政策に取り組んだのです。さらに個人の生活を基本にした政策を行う必要がありました。しかしそれは十分な成果をあげる間もなく、3年3ヶ月という短い期間で、2012年12月に終焉を迎えることになりました。本当に残念です。

そして今、本当に日本が潰れると言わざるを得ない状態になっています。

*賃金はこの30年間ほぼ横ばい(実質は減少)
*GDPは世界2位から程なく6位になる見込み
*1人当たりGDPは2位から34位
*科学技術論文のランクは4位から13位
*ドル換算のGDPはピーク時の6.3兆円から4.2兆円
*教育に使う税金はOECDで最低水準

この間、政府は国債を大量に発行して予算編成を行いました。その結果、政府純債務残高は98兆円(1992年)から900兆円(2022年)に増加しました。

ゼロ金利政策や異次元の金融緩和によって、トリクルダウンを目論見ました。確かに株式総額は301兆円(1992年)から717兆円(2022年)、通過供給量は39兆円(1992年)から653兆円(2022年)になったのですが、トリクルダウンは発生せず、個人消費は停滞したままです。

無理な異次元の金融緩和を進めた結果、日銀の保有国債は576兆円で、発行残高1080兆円の53.3%になっています。日銀の株保有額も50兆円あまりで、異次元の状態です。こんな状態で、株価が下がり金利が上がれば何が起こるのか、想像もしたくない状態です。

こんなことは言いたくないのですが、日本は凋落の一途を辿っています。今までの政策を繰り返しても、この状況を脱却することはできません。

政策の転換をしなければなりません。もう一度、人への投資に力点を置く必要があります。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.11.16===

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