一休さん

そこのびょうぶに描かれたトラをしばりあげてくれ、いつも夜に出てきて悪さをするんだ、と要求した将軍様に対して、では、この屏風から虎を出してください、と言った一休さん。将軍はそのあと、一休さんの尿道に小さな虎の石像を詰めた、それは自分で虎を出すことができなかった一休さんに対する最大限の皮肉だった。一休さんはのちに尿管結石の手術を受け、無事に虎の石像を追い出すことができたが、自分では虎を追い出すことができないという現実を突きつけられ、赴いたのはネパール。一休さんは自らの肉体をベンガルトラに食べさせた。彼は今、虎の中にいる。虎を追い出せないのなら、虎に入り込むしかなかった、逆転の発想だ。それでは一曲お聞きください。水曜日のカンパネラで「一休さん」

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