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046『ガールズバンドクライ』第3話「ズッコケ問答」、感想

 『ガールズバンドクライ』の第三話、OP前は仁菜ちゃんの楽曲制作場面で、楽譜読めなくても才能があればスマホで出来るなんて、時代だなと思った次第。
 OP明けはすばるちゃんとともに桃香さんの家での話し合いだけど 後先になるけどBパートの桃香さんの家での話し合い、仁菜ちゃんが怒って出てくのをすばるちゃんが追って行こうとするが。桃香さんは制止する。三人の性格がよく表れてるとともに、桃香さんのロックに対する考えがよく表れてる。
 すばるちゃんを行かせて、二人して戻ってくれば仁菜ちゃんは気持ちよくバンド活動に改めて精を出してくれると思ったはず。しかし桃香さん、自分が仁菜に惚れたのは面倒くさい、弱いことを知ってるのに自立心だけは旺盛な不器用さと思ったはず。
 つまり桃香さんはお願いすることで仁菜の攻撃性が薄れることを恐れ、敢えて仁菜が自分で帰ってくる選択肢を残したと思う。それに第二話までで桃香さんは仁菜のハートをガッチリ掴んだ手応えがあったろうし。つまり仁菜ちゃん、桃香さんの手玉に取られたと。
 そして年齢差が今回のテーマの一つになってると思われる。前回初登場のすばるちゃんも仁菜ちゃんに打ち明ける形で、私たち視聴者に身の上話をしてくれたから。しかしアクターズスクールに行ってるのはおばあちゃんの影響で、本気ではないという述懐、果たしてすばるちゃんの本心かは不明。
 社交的と思われるすばるちゃんのことだから、身の上話を友だち作りの一つと捉えてる疑念を私は持つのです。アクターズスクールは演劇、演技を勉強することだから、処世術としての身の上話も悪手ではないと私は思う。しかし桃香さんに誘われ、仁菜ちゃんとともに組むことにしたのはロックバンド。社交程度の付き合いでは許されない、軋轢が生じ、濃密で、混沌とした「生き物」と思う。
 一方で年齢差の問題、前回は仁菜ちゃん、今回はすばるちゃんの課題を知ったけど、桃香さんに関しては今のところ開陳されていない。だから私は現時点で、桃香さんと他のメンバーとの問題と捉えたい。
 簡単にいばこれから後二人引き入れて結成し、活動していくことになるトゲナシトゲアリ、暫くは桃香さんにおんぶにだっこの体制になるはず。会場のブッキング、ホテルの予約、金銭面や人脈作りなど、桃香さんがトゲトゲ結成前に築き上げたものをフル活用して、トゲナシトゲアリは業界で一定の、もしかしたら大成功と言える成功をするかも知れない。
 しかし問題はそれから。そしてそこから桃香さんと他のメンバーとの世代間対立が生じ、それは仁菜ちゃんにとっての家族と学校、すばるちゃんにとってのおばあちゃんの問題に波及すると思う。つまり仁菜ちゃんやすばるちゃん、桃香さんを含めた年上(世代)を許すか許さないか、今季で何処まで話が進むか分からないけど、最終的にはそこまでテーマを追求して欲しい。
 三話までだけでここまで論じるなんて、私も『ガールズバンドクライ』、結構期待してるんだ。

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